Re-Set by yoshioka ko

■晩節を汚すのはなぜか?

ようやくアジアもの番組企画の構成案が仕上がった。

 で、テレビのニュースを見たら、中東の行方を議論していた。チュニジアもエジプトもそうだが、興奮が冷めたときに、どういう形が進行しているかに関心が向かう。

 ロシアだって、20年前の歴史の転換点では、改革に大いなる期待がかかっていた。しかし、事実は、強いロシアを望む勢力が結局は政権を担って今がある。
 
 中東も今は混乱のさなか。だからこそこれからの権力争いが、ある意味見ものかな。とはいえ、18日前に民衆デモが起きたとき、ムバラクさんは今日のこの日を想像しなかったのだろうか?30年という長さの中のたったの18日間。この18日間の来し方を間違えたために、国賊となって追われた。
 もし、18日前に辞任をしていたら、惜しまれることはなかったにせよ、追われることなく晩節を全うできたはずだと思うと、独裁者という者はつくづく「哀れ」なものだと思う。

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