■彼の国の行方

ソ連崩壊から２０年の今年、新聞を読んでいたら、ネムツォフという名前に出会った。彼は昨年末にモスクワでデモをして捕まり、１８日間も獄にぶち込まれていた、という話だった。

崩壊した２０年前、彼はエリツィンによってニジニ・ノヴゴロド州の行政長官に任命され、後に州知事になった男で、私はそのときにインタビューをしたことがあった。若い政治家で、改革派の旗手だった。だが今のＰ政権下ではずっと冷や飯を食わされてきたが、今回の逮捕・拘留経験から、「Ｐも、チュニジアの大統領のように出国し、イタリアのベルルスコーニに命乞いをするだろう」などと意気軒昂にしゃべっている。

もう一度、会ってみたい。