ところでアメリカの大統領選が面白くなってきた。共和党候補のジョン・マケイン副大統領にアラスカ州の州知事サラ・パリン女史を選んだからだ。彼女の受託演説を聴いていると、庶民派を強調しているのか、オバマ顔負けの政策が並ぶ。それに夫ばかりか両親、子・孫までを動員して訴える。マケインが今ひとつの候補に見られていただけに、パリンの登場は新鮮に映る。
焦点女性票だろう。オバマが内政も外交も長けたバイデン氏を副大統領候補にしたのはうなずける。ヒラリーでは、ヒラリーのほうが政治家として一日の長があるだけに、オバマには、まぶしい。あるいは、ヒラリーは意外と女性に人気がないところから、避けたのかも知れない。これは賢明な選択だったとも言える。
ところが、マケインは若く美貌?のパリン女史を担いできた。誰もが予想外な選択だったに違いない。しかも演説はうまいし、たちまち聴衆の、しかも男も舌を巻くような人気を勝ち取った。
オバマ側とすrばこれからは、バイデンをうまく使いながら、さらにオバマの妻や子供たちをフルに動員し選挙戦に臨まざるを得なくなった、と言えまいか。政策も絡みながら、また候補者同士のディベードも盛り上げながら、アメリカの大統領選は俄然面白くなってきた。
それに比べ、政権を投げ出した福田総裁のあとに行われるわが国の自民党総裁選。小池百合子を担ぎ出して勝とうとたくらむ政治家がおれば、石原などという人気先行の政治家を担ごうとしたり、政治も経済も低迷する日本の行く末をきちんと語れる政治家もいないまま、小手先の術だけがまかり通るばかり。嗚呼。
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