《以下引用》
「韓国の次期大統領に決まった保守系最大野党ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)前ソウル市長(66)は二十日午前、ソウル市内で当選後初めて記者会見し、今後の対北朝鮮政策について「南北間の最大の懸案は北朝鮮に核を放棄させることだ。核放棄が体制維持と住民のためになると強く説得する必要がある。朝鮮半島の非核化を通じ、南北は新しい協力の時代を開く」と述べた。北朝鮮の人権問題については「批判のための批判ではなく、北朝鮮の社会を健全にするために必要な指摘はしていく」と述べ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権より積極的に人権改善を求めていく姿勢を示した」(12月20日『東京新聞』)《引用ここまで》
日韓関係は、ノ・ムヒョン時代よりはスムーズなものになるに違いない。歴史や竹島問題では譲歩しないと明らかにしたが、これはどんな政権であれ韓国の「国是」のようなものだ。大体において日本側の政治家らの発言がしばしば問題を起こす震源地だった。逆に言えば、日本側がもう少し大人になれば、摩擦は減るに違いない。
経済は結構厳しい関係が生まれるかもしれない。グローバル化の流れは止められない。とすれば日韓の経済関係も、さらなる日本の技術開放が求められるに違いない。
問題は北朝鮮を巡って、《太陽政策》が引き継がれるかどうかにかかっている。金大中氏の北朝鮮電撃訪問以来続いてきた南北融和の雰囲気は、ともすれば譲りすぎ、といった批判を増幅させてきた。保守派の李明博大統領は、《太陽政策》を否定しないまでも、宥和に向けたスピードは減速されるに相違ない。
この意味では、拉致問題を抱える日本とは、いい関係が生まれるかもしれない。ここしばらく日韓の間では不協和音が続いてきたが、多少は足並みを揃える時代がくるかもしれない。とはいえ、来年11月のアメリカ大統領選で民主党が勝つとなれば、またどうなるかわからないにしても、だ。
ともあれ今年から来年にかけてはアメリカ、ロシアなど主要国で大統領選挙が行われる。誰が選ばれるにせよ、2008年はこれまでになく面白い年になりそうだ。
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