Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

日誌4月6日

2007年04月06日 | Weblog
新入生用の推薦書のコメントを書くことを依頼されたので、下記のような文章を書いた。

原田和英『巨大人脈SNSのチカラ』(朝日新書)

 数年前、東京の大学に出講していた頃、受講生のH君という学生から、「先生もエスエヌエスに入ってください」と言われた。
 「エスエヌエス? それって何?」
 その受講生はいろいろと説明してくれたのだが、今ひとつ要領を得なかった。
 インターネット上で他のメンバーと交流ができるコミュニティという意味では、ブログのようでもあり、招待制をとっているため誰でも自由にアクセスできるわけではないという意味では、Niftyserveのようなパソコン通信に似ている感じもした。よくわからないままに会員になったのが、現在、mixiやfrepaに次ぐ約100万人の利用者がいるといわれているGREEである。
 それから数年、SNS(Social Networking Service)は大きく成長した。 本学の教職員でも、mixiなどのメンバーになっている人は多い。
 本書は、SNSの歴史や発展の経緯についての説明に始まり、SNSのもつ潜在的な可能性や特質について考察すると同時に、SNSの限界や問題点についても触れたもので、mixiなどのSNSについて全く知識がないという人にもおすすめできる。
 ただ、本書の帯にもあるが、大学生活では、人と人との出会いが大切である。SNSはそのツールとして有用なものであり、コンピュータに向かっているだけでは出会いはうまれない。
 ちなみに、私にキャンパスの教室でSNSのことをあれやこれやと説明してくれたH君というのは、本書『巨大人脈SNSのチカラ』の著者、原田和英君である。
コメント
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