Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

お知らせ 情報セキュリティ大学院大学 夏休み暗号理論入門講座「ペアリング暗号入門」

2012年07月18日 | 情報法
いま暗号の世界では、楕円曲線とその上のペアリングと呼ばれる写像が、つぎつぎと先端的な暗号技術を生み出しています。なぜ、楕円曲線やペアリングが暗号と結びつくのでしょうか。そこにはどのような数学的トリックが働いているのでしょうか。ペアリングはどのような新たな暗号技術を生み出しているのでしょうか。本講座では、IDベース暗号や属性ベース暗号を題材に、ペアリングが切り開く先端的な暗号技術の世界を垣間見ます。(前提知識:モジュロ演算や行列など代数の初歩。数式は使います。)
※ 本講座は、文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(平成23年~平成25年)の支援を受けています。

日時 2012年8月10日(金) 13:00-16:10
対象者 高校生・高専生・専門学校生・大学生・大学院生
受講料 無料
定員 20名(先着順)
会場 情報セキュリティ大学院大学
(横浜市神奈川区鶴屋町2-14-1 横浜駅きた西口より徒歩1分)

講義概要

■13:00-14:30
講  師:有田 正剛(本学教授)
タイトル:「ペアリングと暗号」
概  要:楕円曲線とその上のペアリングについて要点を学び、それらが暗号を構成する上でどのようにうまく働くのか、基本的な様子を観察します。

■14:40-16:10
講  師:土井洋(本学教授)
タイトル:「IDベース暗号とその拡張」
概  要:復号者のIDを暗号化時の鍵として利用できる「IDベース暗号」がペアリングによって実現される仕組みを解説します。また、IDベース暗号の拡張である属性ベース暗号についても紹介します。

※受講者は筆記用具と学生証を持参してください。

申込み方法

【夏休み暗号理論入門講座「ペアリング暗号入門」申込み】フォームより必要事項を入力の上、お申込みください。

また、FAX・お電話でのお申込みの場合は「氏名・連絡先電話番号・E-mailアドレス・学校名・学年」をお伝えください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コモンズと地方自治 ―財産区の過去・現在・未来―

2012年07月18日 | 自治体
財産区とは、法律学小辞典では「特別地方公共団体の一種。市町村及び特別区の一部で財産をもち若しくは公の施設を設けているもの。市制・町村制の施行当時からあるものと,市町村合併の際に設けられたものとがある。そのもっている財産や公の施設の管理又は処分の権限だけをもつ。」と説明されている。

都道府県や市町村のような普通地方公共団体では無いが、立派な地方公共団体なのである。ところが、財産区が全国にいくつ存在しているかという点については、意外なことに正確なデータが無いらしい。
本書は全国のすべての都道府県と市町村にアンケート調査を行い、100パーセント近い自治体から回答を得て、それに基づいて全国の財産区の一覧を掲載している。
データとしても非常に貴重な本だと思われる。

http://www.amazon.co.jp/dp/4889652094

なお本書を一読して驚いたのは、電話やはがきなどで再三アンケートへの回答を依頼したのに、財産区についての回答を拒んだ自治体があったらしいこと。地方自治法に基づき設置されている特別地方公共団体の数や概要を明らかにすることに、いったいどのような法律上の問題があるというのか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする