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珍しくCMが入ってます
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そして、CMのあとは、バックに、ピーの
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細川さん。
これが加橋かつみのアルバムと3日ちがいでぶつけて出すというのは、ほんとだとしたらすごい出来事ですね。
磯前さん。
ふたりにとって、このそれぞれのアルバムは人生のスタートだったと思うんですね。
ポストタイガース、まさに、沢田研二さんが言っているように、ひとりぼっちがはじまっていく時期だったと思います。
今でもふたりはこの1月も、それぞれのライブやコンサートで、この歌を歌い続けてます。
沢田さんはようやく65を過ぎて、
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加橋さんもこの数年、この
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細川さん。
ジュリーは舞台は舞台、エンターテイメントだということを非常に意識してる人、だからどんなことでもやれる。一方、加橋かつみと瞳みのるはバンドにかけてた。そこの方向のちがいが、69年くらいのインタビューなんかでも出てましたけど、それが本質的なちがいですかね。
磯前さん。
沢田さんは当時のインタビューで、自分はサミーデービスジュニアやアダモになりたいと言っているんですね。ニューロックの時代がきて、ツェッペリンとかジミーヘンドリックスのようには自分たちは弾けない、となったときに、沢田さんは歌に賭けよう、それはエンターテイナーとして歌に賭けたいということだったと思います。
でも、瞳さんや加橋さんは、同じ時期にジミヘンやクリームみたいな演奏をしたい。やっぱり自分たちはロックバンドなんだ、そこが埋めがたいものがあったと思いますね。
細川さん。
バンド対歌手、これ永遠の問題ですね。
それがこんなに鮮やかな形で出ているバンドもほかにない。
それを描いてくれた本もほかになかったので、ほんとに参考になって、感銘を受けました。
これが瞳みのるの
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瞳みのるはタイガース最後のコンサートのあとに、
おれはもうこれで京都に帰るからな、と友だちのトラックに乗って、じゃあさよなら、さらばと言ったそうですね。
磯前さん。
瞳さんはそのとき、10年後にあおう、と語るんですね。そのときに彼はすべてタイガースは自分の手でおわらせなければならない、そういう気持ちが始まったのは、加橋かつみが脱退した1969年3月5日だった。
細川さん。
きょうはほんとうにすばらしい話をありがとうございました。
ほんとに素晴らしかったので、磯前さんには再来週もう一回来てもらって、こんどはジュリーの話をしてもらおうかと思います。
きょうは、「世界はボクらを待っていた」の著者磯前順一さんをお招きして、タイガースについて、あれこれどころか、ほんとに本質をつく話をしていただきました。
ただのシングル盤のファンで、テレビの前で
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1969年というのがこの5人の青年にとって、意味があったのか、ファンにとってもそうなんですけど、そんな話をしてもらいました。
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改めて書いてみると、ほんとにタイガースがたどってきた道がよくわかって、そしてメンバーみんなが背負ってきたものがいかに重いのかが、少しわかったような気がします。
再来週は、ジュリーに関するお話らしいので、またしっかりと聞きたいと思います。