古代の人達は何を食べていたのか? そしてそれは人類の進化にどう寄与したのか?
まずは、現代人と古代人の「食」の違いから論じます。 これは端的に言って炭水化物(糖質)の摂取量が格段に違いました。
糖質は脳を発達させましたが、その過剰は往々にして精神疾患を生みます。
子供の多動性疾患が顕著ですが、糖質過多は統合失調症や鬱の原因ともなり、糖尿病が国民病であるコトも否めません。
これは日本の遅れた栄養学の罪と言え、留置所の食事も明らかに糖質過多で、糖質中毒を助長させるだけの食事でした。
糖質が必須栄養素でないコトは明白であり、その認識が医療現場に浸透しない限り、日本が糖尿病大国から脱するコトは出来ないでしょう。(「糖質制限の真実」)
シャングリラは山国なので、低地よりもずっと穀物生産が少なくなります。
なので、みんなが自然と糖質制限をするコトとなり、エネルギーを脂肪から得る「ケトン·ダイエット」と成ります。
脂肪と言えば牛乳で、現代では流通の過程で酸化してしまうので低脂肪牛乳がお勧めですが、絞りたて牛乳の脂肪は健康的でとても美味しいです。
ガンジーは牛乳と果物だけで生きたされ、それが彼をマハトマ(偉大な魂)にしたと言えるでしょう。
健康的な脂質の代表格はアルファリノレン酸で、これは麻の種から取るのが最高級とされます。
DHAやEPAも良いのですが酸化すると害があり、体内でこれらに変換されるアルファリノレン酸がやはり最高です。
さて、麻の茎と種の利用について語りましたので、葉っぱにも言及すべきでしょう。
麻は山でも元気に育ち、食糧事情の厳しい山国では葉っぱも食べる必要性があります。
インドで麻の葉はバングと呼ばれ、乾燥させてから粉砕し粉として料理に使われるのが一般的です。
バングラッシーやバングクッキーは普通に売られており、子供たちにも問題なく食べられています。
それくらいに、麻の食用は効き目が穏やかで害がないと言え、それはシャングリラの人々の心を平和で満ち足りたモノにします。
その心は競争や収奪を求めず、地球環境に優しい人類へと「食」が進化を促す時代に差し掛かっているかと思えます。