因みに「賛否の別れる…」はちょっと手直ししただけなので、どうか気にしないで下さい。
「製」ではシャングリラに於ける「衣食住」の進歩を語ろうと思い、そこでもトゥルクに積極的な貢献をして貰います。
まずは「衣」の起源から論じますと、これは毛皮が約7万年前からとされ、針と糸に依るモノは二万五千年前の麻が起源とされます。
綿花の起源は新大陸で、それが旧世界に伝わったのは約七千年前のようです。 なので、一万年前に衣服と言えば麻製が最先端でした。
麻の茎を依った糸はとても強く、麻服は通気性が良いのですが保温性に欠けるので、山岳地帯のシャングリラでは羊毛と麻糸を依り込むとします。
麻糸は金色に輝き、シャングリラの民はみんな当時では特別に気高い衣服を着れました。
古代では何処でも、衣服によって身分の上下が別れていたので、シャングリラは最初に「Power of Equality」(大平等観、レッチリ)な社会を紡ぎ上げたとします。
それほど古代では「衣」が大きな意味を持ち、女性はみんな冬場を織物の季節として過ごしていました。
そうして織られた服には愛情が籠り、現代人よりもずっと「衣」には愛着を持てたコトでしょう。
私がシャングリラ地方を3ヶ月旅した時にも、現地のパンジャビドレスにとても愛着を持てました。
帽子も中村哲さんが被ってたヤツが気に入り、すっかり現地人に溶け込めました。
日本から持って来た服で通す旅人も多かったですが、それでは浮いてしまって気が休まらないと思います。
ぜひとも旅では現地の服を着て、その土地に馴染んでみて下さい。