北国と南国では自然と生活様式が異なって来るので、人々の性格も異なります。
それは「南北問題」と呼ばれる経済格差に現れており、「地球温暖化」に対する危機感も南北では自然と格差が生じて来ます。
今回は難しい話は抜きにして、さっそく歌に入らせて貰い、邦楽3歌と洋楽4歌のパターンを周到致します。
先ずは中島みゆきの「北国の女」からとし、これはアルバム「夜を行け」のトリを飾る名曲「with」の前奏曲と言った感のある歌です。
「女性の自立心が北国では強い」コトが吟われており、曲調も正に「北国」と言った感じの凛とた感じです。
次に松山千春の「大空と大地の中で」を挙げます。 この歌は北海道で一番多いコンビニ「セイコーマート」のテーマソングなので、北海道で知らない人は居ません。
千春は足寄(あしょろ)道の駅のコンセプト(主題)にも成っており、「北国」を代表するアーティストと言えます。
北海道と言えば吉田拓郎も外せず、彼は鹿児島出身ですが「北国」を好んで歌いました。
彼の時代(団塊の世代)で旅と言えば北海道で、日本で「旅の歌」と言えばやはり拓郎です。
どれを挙げても良いのですが、渋いアーティストかまやつひろしとデュエットしている「シンシア」が特に好きです。 その歌詞と曲調は爽やかな「北国」を象徴する感じで、自由を求め北海道を旅した若者達が謳われています。
渋いデュエット曲と言えば、ボブ・ディラン「北国の少女」が有名です。 これはジョニー・キャッシュとのデュエットで、二人はアメリカを代表するフォークシンガーです。
映画「世界にひとつのプレイブック」の主題歌にもなっており、これは恋愛モノとして非常にリアルな名作と言えます。
サイモン&ガーファンクルの名曲「スカボローフェア」と「北国の少女」は歌詞が共通していますが、これは17世紀の民謡をアレンジしたモノで著作権はありません。
サイモンはこれを反戦歌にアレンジしており、美しい恋愛を踏みにじる戦争を詩的に糾弾しています。
次に北欧の歌姫シセルから、オリンピック-ソングとして有名な「心の炎」を挙げます。 これは原曲のノルウェー語バージョンがやはり良く、英語では歌詞が単純すぎて興ざめします。
やはり歌はある程度歌詞を理解できない方が、想像力が刺激されて味わい深くなると思います。
締めはクリスマスと言うコトで、ジョーン・バエズの「NOEL」を挙げます。 これはラテン語表記でアルバムタイトルになっており、もちろんラテン語で唄われています。
原曲はやはり17世紀とされ、その当時の感じを一番良く出しているアーティストはバエズだと思います。
クリスマス-アルバムと言えばカーペンターズも有名で(二枚出してる)、サラ・マクラクランのも非常にドラマチックですが、ラテン語に近いスペイン語をネイティブに操るメキシコ系移民のバエズには敵いません。
ところで「ノエル」はキリストの誕生を指す言葉ですが、昨晩それを祝福した日本人はどれだけ居たでしょうか? キリストはまたいつか復活するともされ、その「転生」はどこのマリアに宿るのかは気になり、これは未来の物語で描いてもいいかなと言った感じです。