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真の動物福祉牧場を目指して

聖母マリアとボン ②

 だいぶ前置きが永くなりましたので、そろそろトゥルク(転生活仏)を産む「聖母マリア」のキャラクター作りをし、「Sun」の物語を前に進めたいと思います。

 この奇抜なタイトルの①では、ボン教徒のカイラス巡礼宿でキツい仕事をしながらコルラ(カイラス山1周)をするマリア(仮名)を描きました。
 その仕事ではやはり朝晩の乳搾りが1番キツく、1頭のヤクの乳を手で搾るとなると最低10分はかかり、1人当たり12頭を任されると2時間になります。

 これを明け方(夏場なので4時頃)から行って、6時からは宿泊客向けのバター茶作りをします。
 これは乳を手動の撹拌機でひたすらシェイクしてバターを作って、ヤクの糞でお茶を沸かしながら岩塩を削り、この3つをミックスする作業です。

 これも朝晩の仕事で、食事の提供はあとはツァンパ(煎り大麦粉)とドライフルーツとニンブー(レモン、皮ごと食べる)だけで、お客さんはこれらを手でバター茶と混ぜて食べます。
 おそらくこれほど簡便な食事法は他になく、ビタミンCも一応インドから運んで来るレンガ状の黒茶とレモンだけで足りる様です。

 聖母マリアは妊娠3ヶ月目なので、こんなストイックなボン教徒の食事ではやはり栄養不足になるかと思え、そこはバターを作った後に残るバターミルク(乳清)を飲みタンパク質を補うとします。
 それともう1つ重要な栄養素として、赤血球の基になる葉緑素もマリアはちゃんと摂るとし、これはチベット高原でも育つ逞しいボン(大麻)からとなります。

 彼女は麓から刈ってきたボンのバッツ(花瓣)を手でコネながらコルラしますが、そこで樹脂を分離した後に残る葉もムダにせず食べます。
 チベット高原ではこうした「緑の葉っぱ(ブルーハーツの歌である)」はとても貴重で、葉緑素が大切な栄養素であるコトは日本の「栄養学の祖」と呼ばれる川島四郎先生の「食べ物さんありがとう」に詳しく書かれています。

 こうした厳しい環境の中でギリギリの生活を行うコトで、ボン教のアニミズム(自然崇拝)は発展して来ており、聖母マリアもそんなボン教徒たちの中で「永遠の真理」を掴もうと120周のコルラに挑みます。

 
 

 
 
 
 
 

 
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