ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

ネームって何じゃい?

2007年01月19日 11時05分44秒 | マイ・ブーム
ネームとはラフスケッチのことを言うらしい。

漫画の世界では、漫画全体構成を簡単な絵で表現する。そのラフスケッチを
元に編集者と漫画製作者が綿密な打ち合わせを繰り返し内容を充実させて行く。
そして完成したネームは実際の作画に入って行く。
ネームをどの位完成度の高いものして行くかが、その漫画が売れるかどうかに
影響してくるのは言うまでもない。独創的なネームを描けることが売れっ子と
いうことにもなる。

昨晩放映されたNHKプロフェッショナル・仕事の流儀では、人気漫画家・
浦沢直樹を取り上げていた。漫画「YAWARA」など数々のヒット作品を
世に出している売れっ子作家である。詳しい内容については番組ウェブサイト
をご覧いただきたいが、特筆すべきことは、創造能力と構成能力のこと
である。その二つの能力によって人気作家であり続けてきたのだ。

真っ白な紙の上にラフを書き上げるということは、クリエイティブな仕事を
持っている者達にとっての常に試練の時ともいえるだろう。無から有を産み
出すことは時には想像以上の苦しみを伴うようである。
アイディアが出ないときは出ないのである。
だが、20年以上にもわたってヒット作品を出し続けることができたという
ことは、卓越したセンスを持っているに他ならない。

作家にはオリジナリティが不可欠である。
亜流はいつまでたっても二番手を超えることはできない。
だが、本流を行くということは、時には人々に理解されないということもあ
るのだ。余りに進みすぎた創作は人々に理解されない。そして、それゆえに
世に出ないで終わってしまうことも多々あるのだ。
天才と言われながらも苦渋の現世に終止した例は星の数ほどあるだろう。

世の中に名作と言われて残ったものの全ては、現在の人々から理解されている
作品ということになる。良いものが残るとは限らない。
そういう意味で人心を魅了する何かのセンスは、やはり神が与えたものとしか
言いようがない。
人々の心を掴む何か・・・いつの日か女神に微笑んでもらいたい。