今日、一般質問を行いました。何回かに分けて一般質問の内容を報告したいと思います。質問順ではないですが、市立学校の児童・生徒の学習費について報告します。YouTubeにもアップしていますので、ご覧いただければと思います。
物価高騰のもとで入学に用意しなければならないランドセルや制服等の購入が保護者にとって大きな負担となっています。ある市立中学校の入学準備のための制服代、ジャージ代などを含めると85,908円になり、家庭によって必要数を購入するため、さらに負担は増えます。
私から「憲法26条の『義務教育はこれを無償とする』との視点から、保護者負担についてどのように認識しているのか」とただすと、教育委員会は「教育基本法第5条4項の『授業料を徴収しない』と定められ、授業料は無償となるが、ランドセルや制服等の費用は原則、保護者負担と認識」と答えました。
表は、教科書以外の図書教材で、原則全員が購入する教材であるドリルや問題集、資料集などの副読本の費用となります。名札や栽培キット、工作キット、家庭科材料費等は含まれません。この金額以外について教育委員会にただすと「把握していない」と答えました。
さらに私から「今どういう状況にあるのか、抽出調査や保護者へのアンケートを実施して、保護者がどれだけ教材費を負担しているのか、保護者負担分を把握すべきではないか」と求めました。
教育委員会は「教育委員会で関与すべきと判断した副読本等について調査を行なっているが、それ以外の把握については、調査の目的や範囲などの整理が必要であることから、今後の検討課題と考えている」と答えました。
良い授業を行うためには教材は不可欠ですが、慣例的に検証されないことはあってはなりません。品川区では4月から「補助教材保護者負担軽減事業」を実施し、ドリル等の副読本、絵の具、習字、裁縫セットなどを無償化の対象とし、支給方法は保護者への直接支給ではなく、学校ごと、学年ごと1人当たりの負担額を設定し、一定の金額を学校に交付するというものです。そして、学校が教育活動に必要な補助教材等を選定し、購入する流れです。こうした自治体に学び、いわゆる補助教材については無償化していくことが必要ではないかと求めました。
教育委員会は「文科省から『負担が過重なものとならないよう留意すること』との通知に基づき、引き続き、保護者の経済的負担の軽減について考慮するよう指導し、教育効果の向上に有効な必要最小限の負担となるよう取り組む」と答えました。
この時点で時間が足りなくなり、触れたかった内容として、昨日、中学生のお子さんのいる保護者あてに「学校給食費納入額決定通知書」が届いた中で、年間の保護者が負担する金額が通知で明らかになりました。
⚫︎学校給食費:59,200円
⚫︎日本スポーツ振興センター共済掛金:460円
⚫︎学校徴収金:54,702円
合計:114,362円
以上のような金額の他に、中学校の新1年生については、入学準備の制服代・ジャージ代、プールの授業がありますので水着やラッシュガードの購入など学校に関わる保護者負担分が多数あります。修学旅行積立金もこれから負担が追加となりますので、年間の負担額がさらに増えます。
教育予算を増やして、公的負担で保護者負担を軽減することが必要です。