辻井喬さんが亡くなられて、私は追悼のブログ記事を何回も、消しては書き直しを何回もくり返しました
ほんとに、難しいです
もう、6回書き直し、そのたびに削除しました
高校の先輩(府立十中・都立西高)にあたり、尊敬し続けてきた方なので、書いてはダメだな、書いてはダメだな、の連続でした
東京大学時代、50年代の政治の世界で翻弄されました
卒業後、西武百貨店の店長として、西武百貨店の改革、西友、parco、無印良品と、セゾングループをつくり新しい消費文化を創造し、「実業界のプリンセス」として
輝いていました
池袋西武では、美術展などが開催され、新鮮な感じがしたことを思い出します
いわさきちひろの展覧会もデパート正面外壁に大々的に垂れ幕がさがり開かれていて光景が目に焼き付いています
1969年 小説「彷徨の季節の中で」で、複雑な自分の人生を書かれました
その後はずっと、実業家・財界人として、詩人・小説家として、有識者として常にインパクトを生んでいました
2001年「わだつみ 三部作」で、大戦に散った青年たちへの鎮魂歌を歌いました
何か、完成された一区切り感と次の生き方の予兆を感じました
府立十中都立西高の同窓会で記念講演もされました
2006年、詩集「鷲がいて」を出され、深い洞察で今の国の危うさを平易な言葉で表現しました
辻井喬さんへの追悼の言葉は本当に難しく、書いては迷って書き直しブログでお騒がせしました
言えることは、辻井喬さん堤清二さんのように生きたいと思っている方が、
企業の中でも、お役所の中でも、そして、名もなき我々庶民の中でも、
たくさんおられて、自分を表現する機会を模索しているように思います
そういう意味で、象徴的存在なのでしょう
そこが、私が辻井さんを追っかけた理由であり、
追悼の文を書いては消し、できあがらなかった原因なのです
亡くなられても、ぐたぐたと評論され、貴方は嫌がっていることでしょう
すみません
こんなに考えさせていただいたのもあなたの深さです
ありがとうございました
尊敬する詩人 辻井喬さんへ
合掌