つい2,3日前とはうって変わり
暑い日になりましたが,
お変わりありませんか。
ゴヌクとジェインの物語は
前回の時から
しばらくの時が経ちました。
*****************************
空は真っ青に澄み渡り
木々の緑が眩しい。
小さな窓からは暖かな初夏の風が
優しく吹き込んでくる。
小さな部屋の窓際の椅子。
ジェインは落ち着かない気持ちで座っていた。
目の前の世界はどこまでも明るく。
日陰さえも木々の色に染まり照らされている。
キィ…
小さく扉の開く音がした。
ジェインが振り返ると
そこにはテラが立っていた.
「テラさん…」
テラは 静かにジェインに歩み寄る。
そして,座ったままのジェインの手を取り
穏やかな笑顔で口を開いた。
「ジェインさん…本当にありがとう。
ゴヌクを救ってくれて…
私たちを救ってくれて…」
その瞳にはうっすら涙さえ滲んでる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/16/f785e79ae28a67dda878e80d8e11bb8d.jpg)
「テラさん…私こそお礼を言わなくては…。」
テラは首を横に振る。
「いいえ,あなたは恩人だわ。
あなたがいてくれなかったら…
父も私もモネも,そして,ゴヌクも
テソンだって救われはしなかった。」
ジェインははっとした。
「テソンさん,見つかったんですね。」
「ええ,今 日本の支社で新しい企画に
打ち込んでいるわ。ジェインさんが
ゴヌクを見つけてくれなかったら
テソンだってあのまま見つけて
あげられなかったかもしれない。
今,あの子はできなかった親孝行を
しているところ…」
ジェインの脳裏に,日本でテソンと行った
うどん屋の女主人が目に浮かんだ。
「モネはさっきお父様とゴヌクのところへ行ったわ。」
ジェインは良かったというように頷く。
「ゴヌクは遺産放棄の手続きをしたけど
お父様の息子には変わりないわ。
親子の縁も兄弟の縁も切れるわけじゃない…
いつでも遊びに来てくれていいのよ。」
「はい。テラさん,そうします。」
ジェインはにっこりと微笑んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/32/ec25c535052d89411e22ee45f4fce384.jpg)
****************************
いかがでしたか?
あくまでも
個人的な妄想をふまえた
創作ですので
お気に召しますかどうか。
よろしければ
またのお越しをお待ちしたいます。
暑い日になりましたが,
お変わりありませんか。
ゴヌクとジェインの物語は
前回の時から
しばらくの時が経ちました。
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空は真っ青に澄み渡り
木々の緑が眩しい。
小さな窓からは暖かな初夏の風が
優しく吹き込んでくる。
小さな部屋の窓際の椅子。
ジェインは落ち着かない気持ちで座っていた。
目の前の世界はどこまでも明るく。
日陰さえも木々の色に染まり照らされている。
キィ…
小さく扉の開く音がした。
ジェインが振り返ると
そこにはテラが立っていた.
「テラさん…」
テラは 静かにジェインに歩み寄る。
そして,座ったままのジェインの手を取り
穏やかな笑顔で口を開いた。
「ジェインさん…本当にありがとう。
ゴヌクを救ってくれて…
私たちを救ってくれて…」
その瞳にはうっすら涙さえ滲んでる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/16/f785e79ae28a67dda878e80d8e11bb8d.jpg)
「テラさん…私こそお礼を言わなくては…。」
テラは首を横に振る。
「いいえ,あなたは恩人だわ。
あなたがいてくれなかったら…
父も私もモネも,そして,ゴヌクも
テソンだって救われはしなかった。」
ジェインははっとした。
「テソンさん,見つかったんですね。」
「ええ,今 日本の支社で新しい企画に
打ち込んでいるわ。ジェインさんが
ゴヌクを見つけてくれなかったら
テソンだってあのまま見つけて
あげられなかったかもしれない。
今,あの子はできなかった親孝行を
しているところ…」
ジェインの脳裏に,日本でテソンと行った
うどん屋の女主人が目に浮かんだ。
「モネはさっきお父様とゴヌクのところへ行ったわ。」
ジェインは良かったというように頷く。
「ゴヌクは遺産放棄の手続きをしたけど
お父様の息子には変わりないわ。
親子の縁も兄弟の縁も切れるわけじゃない…
いつでも遊びに来てくれていいのよ。」
「はい。テラさん,そうします。」
ジェインはにっこりと微笑んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/32/ec25c535052d89411e22ee45f4fce384.jpg)
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あくまでも
個人的な妄想をふまえた
創作ですので
お気に召しますかどうか。
よろしければ
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