お越しいただきありがとうございます。(^-^)
すっかり暖かくなり春の気配が感じられますね。
しかし、ゴヌクの心はまだ冬です。
春は来るのでしょうか?
それでは,妄想の世界を お楽しみ下さい。
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穏やかなシスターの笑顔には
時間を重ねた優しいしわがいくつか
刻まれていた。
ゴヌクは今まで言えなかった胸の内を
いつしかシスターに語り始めていた。
作業ですっかりかじかんでいた手の痛みも
すっかり忘れて…。
幼いときに受けた仕打ちのこと
養父と母の人生のこと
捨てられてさまよっていたときのこと
実の姉のように慕っていた女性のこと
そして彼女の死のこと
復讐のために生きてきたこと
そんなこととは知らずに援助してくれる
裕福なアメリカの養父母のこと
復讐を果たしたと思ったら
それは自分の本当の家族だった事実
そして,復讐の日々の中で
出会ったひだまりのような温かい女性のこと
罪深い 自分の 人生のこと
捨てた命を 拾われたこと
義理の姉と妹に いくら謝っても
ぬぐいきれない罪を感じている自分
自分を探してくれている女性のこと
もがいても もがいても からみついた糸が
ますます からみつき この世が 真っ暗だと
感じている自分。
今いるここは天国なのか地獄なのか
「シム・ゴヌクさん あなたは
もう 神様によって 許されているのですよ。」
シスターはゆっくりと笑顔のままそういった。
「あなたが この世に 残ったことが
その理由です。神様は あなたに 試練を
お与えになったのではありません。
生まれ変わり 今まで生きてこなかった
あなたの本当の人生を 生き直す チャンスを
お与えになったのですよ。」
ゴヌクは驚いたようにシスターを見た。
年かさも容貌も全く似ていないのに
その口調と雰囲気は まるで 姉と慕ったソニョンのようだった。
「今 あなたがするべきことは
あなた自身が一番よく知っているでしょう。」
シスターは穏やかに 言葉を続ける。
「あなたの ひだまりに 会いに行き
そのひだまりで 包んでもらうことですよ。」
ゴヌクの瞳から一筋の涙が流れた。
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勝手気ままに妄想していますが
できるだけ ドラマのラストシーンを
生かして行こうと考えています。
お楽しみに~(^_^)