7月23日に郷里鳥取で妹夫婦が体験したお話。妹の旦那さんは毎日1時間以上ウォーキングをしている。そこに子ツバメが飛んで来た。普通ツバメはもの凄いスピードで空中を飛び交う。ところがこの子ツバメは、妹の旦那の周りをグルグル回り、逃げる気配もなくついて来る。家の近くになり、こりゃかなわんと言うことで、子ツバメを撒いて帰宅したそうな。
5分ほどして妹が用事があって外にでると、子ツバメが上空からひらりと目の前におりてきた。これまた旦那さんが体験したように、行く方向に付き回る。手を差し出すと乗ってきた。口をパクパクするので餌を求めているのだろうと察し、ミミズを探して食べさせた。少し離れた所まで連れだし、満腹した子ツバメはやっと飛んで逃げてくれたようだ。
巣立ちしたツバメが手の平に乗ってくるなんて、とても信じることは出来ない。誰かヒナの時から餌をやり、人慣れしたのだろうか。あるいは今年亡くなった旦那さんの弟さんが 、ツバメに変身したのだろうか・・・・。
7月24日(金曜日)
朝9時55分から関西テレビで「よ~いドン」という番組がある。その中で、「発見!関西ワーカー」のコーナーがあり、若手漫才師「ロダン」が宇治川の「女性鵜匠」の仕事を密着取材していた。「女性鵜匠」は全国で4人しかいない。そのうち2名が宇治川で鵜匠をしている。年長の澤木さんは女性鵜匠としてデビューして7年になる。31歳?だが昼間は宇治観光協会の社員で、5時を過ぎれば鵜匠に変身する。シャープな顔に惹かれ早速に行動を起こした。番組が終るやいなや宇治川観光通船に電話をした。「鵜飼を見たいのですが予約するのですか?」「18時から19時までに乗船場に来たください。予約無しで乗船できます」の返事だった。40年近く宇治、城陽に住んでいながら、一度も宇治川の鵜飼を見に行ったことはない。何かの拍子でこうなるから人生は面白い。夕食を食べてから一人で車で宇治へ行った。家から20分ほどだ。18時30分には到着した。
乗船場は平等院の直ぐ近くの塔の島だった。
乗り場には看板娘ならぬ、「看板犬」がいた。
鵜匠の腰ミノをつけているので笑ってしまった。1,800円を払い乗船した。
船の定員は33名だったが半分ほどしか乗っていない。ここ宇治川には屋根のついた観覧船は10数隻あるが、本日は5隻が稼動していた。そのうちの1隻はアマチュアカメラマンが貸し切っていた。
確か1隻10万円だったような・・・。19時の鵜飼まで、このグループには大サービスだ。女性鵜匠の二人が鵜を手に乗せ高々と上げるポーズとか、カメラマンの要求に応えていた。鵜飼の行われる川は、上流がせき止められているので川は穏やかだ。
船頭は今朝テレビに出ていた船頭で、澤木さんのお師匠さんになる。澤木さんは3年後輩の江崎さんを育て、二人で宇治の鵜飼を演出している。今夜も日本テレビが収録に来ていた。放映は8月4日と言っていた。テレビ局の方が「皆さんの顔が写るかも知れませんので、ご了承お願いします」と言えば「いいよ~アップでお願い!」「化粧しなおしますよ~」と関西のオバチャンは誠に楽しい。鵜飼が始まるまで船頭さんが色々話してくれる。澤木さんは結婚しているが江崎さんは独身とか。ついこの間まで自分も鵜匠だったが、女性鵜匠が誕生してからこのところ鵜飼サミットと称して、全国の鵜飼をしているところを回っているそうだ。全国に鵜飼をやっている所は12箇所とのこと。京都では嵐山でも鵜飼をやっているので、見たい人には恵まれている。観覧船は川の真ん中に碇を下ろした。鵜匠の乗る鵜船にたいまつの火が点された。このたいまつは松の根っこで出来ており、少々の大雨でも火は消えることはないそうだ。19時から鵜飼ショーが始まり、澤木さんがマイクで鵜飼について色々説明してくれた。鵜のノドを締め付けすぎれば魚を獲らなく、ゆる過ぎれば食べてしまい満腹になれば獲らない。すべて鵜匠の腕にかかっているとのこと。停止している観覧船の左右で鵜飼が見れるように、
最初は左側で江崎さんが実演し、
最後の右側では澤木さんが実演した。どちらも甲乙つけ難い、巧みな綱さばきを披露してくれた。鵜匠が鵜のノドをコチョコチョとすれば、鵜が飲み込んだ魚を吐き出す。吐き出せば、お客さんから拍手の嵐が待ち受けている。
鵜は相当人慣れをしていて、お客さんに手を触れてよとばかりに寄ってくる。体に触ってもいいが、くちばしの方には手を出さないように、と注意があった。
対岸ではアベックがこの光景をタダで見ている。観覧船代1,800円がおしければ、この手で十分満足できると思いますよ。船頭は、今は会社は赤字経営のようだが、昔はお客さんが沢山来てくれて、テンテコ舞だったと懐かしんでいた。赤字を解消し、黒字経営するにはショーを盛り上げる必要がある。後、一工夫も二工夫もせねばならないだろう。6時過ぎから7時のショーまで船で、ボケーと待たせるのはいただけない。リピーター客を増やすには、保津川下りのように食べ物、飲み物を売る船を出す必要があると思われる。
たいまつの熱は思ったより熱い。1メートルの近くにくればアッチッチ。鵜はさぞかし熱いだろうと言えば、船頭は水中に潜ればどうちゅうことないでしょうと言う。1時間の鵜飼であったが十分楽しめた。どうですか、まだ行かれたことのない方は一度どうぞ。
【参 考】
■場所: 宇治公園・中の島、塔の島周辺
■交通: 京阪電鉄「宇治」駅から徒歩5分。JR奈良線「宇治」駅から徒歩7分
■鵜飼観覧船 乗船料
乗合船 大人\1,800 小学生\900
貸切船(予約制・約2時間) 25,000円(10人乗)~50,000円(20人乗)
★食事をとることもできます(要予約)
★食事の持ち込み、付近の旅館からの注文もできます。
■出航時間(2009年)
6月13日~9月27日
乗合船:18時半~19時の間に乗船、貸切船:18時~(相談可能)
毎夕19:00~
■宇治川観光通船
所在地:宇治市宇治塔川
TEL:0774-21-2328
アクセス:JR奈良線「宇治」徒歩15分
京阪宇治線「宇治」徒歩10分
※問い合わせのみ、宇治市観光協会
TEL:0774-23-3334 でも対応しています。
※悪天候及び天ヶ瀬ダム放流による増水時には、鵜飼が中止される場合もありますので上記に事前にお問合せください。
初日は川開き