日本政府が沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を国有化したことに抗議する反日デモが16日午前、北京や上海、広東省広州、深セン、四川省成都など各都市で始まった。広州のデモ参加者は1万人以上。
北京と上海のデモは11日の国有化以降、6日連続。この日は少なくとも33都市で実施が呼び掛けられている。
15日のデモが一部で暴徒化したことを受け、中国政府が抑え込みを強めるかどうかが注目される。
15日に暴徒化したデモ隊と武装警察隊が衝突した北京の日本大使館前では16日も複数のグループが反日デモを展開。当局は厳重なバリケードを築くなど警備態勢を強化した。
上海では、日本総領事館前で抗議活動が行われたほか、別の場所で約300人がデモ行進を始めた。深センのデモには約3千人が参加