厚生労働省は31日、2010年の全国の市区町村別の平均寿命(生命表)を発表した。最も長寿だったのは男性が長野県松川村の82.2歳、女性が沖縄県北中城村の89.0歳だった。トップ30位のうち男性は長野県が4割超を占め、女性も沖縄県が2割に上った。厚労省は「保健福祉の水準を示す一つの指標として活用してほしい」と説明している。
男性 | 女性 | |||||
1 | 長野県松川村 | 82.2 | 沖縄県北中城村 | 89.0 | (1) | |
2 | 川崎市宮前区 | 82.1 | 島根県吉賀町 | 88.4 | ||
3 | 横浜市都筑区 | 82.1 | (15) | 北海道壮瞥町 | 88.4 | (8) |
4 | 長野県塩尻市 | 82.0 | 熊本県菊陽町 | 88.3 | (16) | |
5 | 沖縄県南風原町 | 81.9 | 福岡県太宰府市 | 88.3 | ||
6 | 浜松市北区 | 81.9 | 石川県野々市町 | 88.3 | (18) | |
7 | 長野県池田町 | 81.9 | 沖縄県豊見城市 | 88.3 | (4) | |
8 | 横浜市青葉区 | 81.9 | (1) | 沖縄県中城村 | 88.3 | (14) |
9 | 東京都杉並区 | 81.9 | (12) | 福岡県須恵町 | 88.2 | |
10 | 長野県諏訪市 | 81.8 | 東京都杉並区 | 88.2 |
(注)厚生労働省まとめ。単位:歳、カッコ内は2005年の上位30位内の順位。空欄は31位以降
調査は2000年から始まり5年ごとに実施している。今回は3回目で、1898市区町村を対象とした。
上位30位までをみると、男性は長野県が1位の松川村のほか、塩尻市など13自治体(43%)で最も多かった。東京都が4自治体、3自治体の神奈川県と静岡県が続いている。女性は沖縄県が北中城村など計6自治体(20%)と最多だった。
一方、平均寿命が最も短かったのは、男性が大阪市西成区の72.4歳で3回連続。次いで高知県土佐清水市(75.6歳)、大阪市浪速区(75.9歳)の順だった。
女性も大阪市西成区が83.8歳で最も短く、和歌山県御坊市(84.0歳)、青森県階上町(84.2歳)と続いた。