自分自身のために祈る より
『主よ、自分の思いをどうコントロールするか、教えてください』 その③
《私たちが信じるうそ》
まるで壊れた古レコードのように繰り返し繰り返し浮かんでくる思いを持ったことはありませんか。心臓の痛みや、みぞおちのむかつき、のどが締めつけられる感覚、腕や足の脱力感、目に涙が浮かぶ、顔や首に湿疹が浮く等々の身体的反応を引き起こす思いが来たことはありませんか。「もしベランダから飛び降りたら」とか「もしこのまま車であの壁に突っ込んだら」などという、「もし~したら」という考えで苦しめられたことはありませんか。「~さえしていたら」と思ったことは?例えば、「あんなことさえやらなかったら」とか「あの時、あそこにいさえしたら」「あの時、私が何か言いさえしたら」……。自分を罰するような思いを持ったことはありませんか。「愛してくれる人なんてだれもいやしない」「私はどうしようもないできそこない」「自分には良いところなんてない」「私がすることは何一つうまくいかない」……。
このような思いを持ったことがあるのでしたら、それはあなたの人生に対する神からの啓示では決してないことを知ってください。それは魂の敵であるサタンが、あなたの思いを支配しようと、やっていることなのです。
人生には多くの苦しみがありますが、しかし私たちはあまりにもしばしば、自分自身や置かれている状況に関するうそを信じて、不必要に苦しんでいます。私たちの滅びを願う敵から魂に語りかけられるうそを、本当のことと信じて、真に受けてしまうのです。そんなうそをすなおに信じたばかりに、びくびく恐れたり、落ち込んだり、寂しさに苦しんだり、怒ったり、疑ったり、混乱したり、不安になったり、希望を失ったり、打ちひしがれたり、心配したり、自己憐憫でいっぱいになったりしてしまうのです。しかしその一つ一つのうそに対して、祈りと信仰、そして神のみことばによって勝利を得ることが、私たちにはできるのです。
ただし、敵の戦略の一つがあなたからみことばを盗み取ることだということを知っておく必要があります。悪魔はちょうどエデンの園でエバにした時のように、あなたにみことばに対する疑問を抱かせることで、それをやろうとするでしょう。「本当に神がそう言ったのか」「違う意味で言ったんじゃないか」「それをやったからって、本当に神が気にしたりするだろうか」「本当に神が、おまえのことを気にかけたり愛したりするだろうか」……。
そうしてみことばを否定してくるでしょう。「神はそんなこと言わなかった」「神はそんなこと気にしない」「神はおまえに価値があるなどと思っていない」「神はおまえに良いものを与えないようにしている」……。
みことばに対して疑問を抱いたり、否定する考えを持ち始める時、あなたは敵のわなに陥りかけているのです。
・箴言14:12
人の目にはまっすぐに見えるが、その終わりが死となる道がある。
を思い出してください。ある考えや思いは、あなたにとって正しいもののように見えるかもしれませんが、神のみことばと並べれば、そのうそが暴露されます。
欺きは絶え間ない敵の攻撃計画です。イエス様は悪魔について、ヨハネ8:44とおっしゃっています。
・ヨハネ8:44
あなたがたは、悪魔である父から出た者であって、あなたがたの父の欲望を成し遂げたいと思っています。悪魔は初めから人殺しで、真理に立っていません。彼のうちには心理がないからです。悪魔は、偽りを言うとき、自分の本性から話します。なぜなら彼は偽り物、また偽りの父だからです。
悪魔の唯一の力は、人々に彼のうそを信じさせることであり、もし人々がそれを信じなければ、悪魔は自分のわざを成し遂げる力を失います。
続く