一度目の退職の話の前に
小児病棟での話を。
・その1
小児、なので
それこそ新生児から
15才までいろんな子供たちがおりました。
関わっていく中で、私が思ったことは
「子供が生まれたら、絶対に保育園に入れよう…」
たまたま私が見た子供がそうだったのかもしれませんが
保育園児と、そうでない2才の子同士が隣のベッドで入院してたんですね。
ご飯の時間になり、配膳しようとすると
保育園の子は、ベッド柵の間から手を伸ばして
床頭台(ベッド脇の棚ですな)の引き出しを開け
お箸スプーンセットを出し、エプロンも装着して
ちょこん、と正座して待ってるんです。
方や、起きてるけどダラ~っと寝っ転がって待機中。
いやいや、まだ2才なんでダラダラしてても全然オッケーなんですけど
なんですかね、その保育園の子のキチンとした「カワイソ可愛い感じ?」に
子供嫌いのゆりぢるも、ちょっとキュウゥゥンとしてしまいました笑
そして、その保育園の子、やっぱり体調が悪くて食欲もなかったんでしょうね。
少し食べて「もういらない。ごちそうさまでした」
って、またお箸スプーンをケースにしまって
それをエプロンでくるくるっと巻いて
引き出しにしまってコロンと寝ちゃいましたzzz
せっかくしまってくれたけど
洗わないといけないのでもう一度出しましたけども
クゥゥゥ~…可愛い❤️
・その2
下痢嘔吐の脱水で入院してきた1才ぐらいの子。
お腹をやすめる為に、
絶飲食で点滴してました。
のどが渇いて水が飲みたかったんでしょう。
点滴の接続の所から外して
点滴をチューチュー飲んでました。
点滴の内容は、電解質でほぼポカリスエットみたいなものなので
美味しかったのかもしれません。
・その3
夜中も1時間毎に「ラウンド」といって巡回するのですが
その時に、熱や呼吸以外にも
点滴が外れていないか、
血管外に漏れて腫れたりしていないか、
オムツは大丈夫か、などなど観察して回るのですが
2才ぐらいまでの子って、人の気配で起きるんですよ。
「みんなで必死で寝かしつけたので
絶対起こしたくない!」
なので、ベッドの側までしゃがんで歩いて行って
ベッド柵の間から手だけ出して
熱計ったり、聴診器当てたりしてました。
頑張ってたなぁ、あの頃の私!笑
いらすとやさんより。
こんなに平和的に注射なんて
させてくれませんでした(汗)
というか、小児科の採血や注射は医師が行うので、
看護師は専ら、抑える専門でした。
なので、そちらの方の技術はあまり上達しませんでした。
想像すると
可愛いし可愛そうだしでもやっぱり面白いし…☆
子どもって思いがけない事をするんですね〜。
でもそうか、やっぱり保育園出身の子って
しっかりしてますもんね。
そういうところでも差が出るんだ。
それにしても前回の記事でも思いましたが
ゆりぢるさんが子ども嫌いだったなんて。
まぁ実は私も子ども(主に小学生中学年以上)が嫌いでした。
でも自分の子どもを産んでから変わりましたね。
子どもって面白い…になりました☆
入院でママと引き離され、イヤなことばかりされた幼児の本気は凄いですよ笑
全力で拒否してきますから。
よくそんなこと思いついたね…😅
と苦笑いすることもしばしばでした。
私は、幼児が苦手でしたね~
何していいのかわからないんですもん。
最初は適当に合わせてますが
途中からお互いに「スン…ッ↓」って感じになっちゃうんですよね。
子供の方もわかるみたいです。
あ、こいつ無理だわ…って。
友人に言わせると、
「子供が嫌いな人は、自分が子供だから」
なんだそうです😅
あ~、納得。
何と、早めのアップじゃないですか。
当たりくじを引いた様な気分です!!
小児科といえば、昔娘が日医大で手術して長い間入院していました。
食事のメニューサイクルが分かるらしく、今日はおいしくない日だから、あれが欲しいとよく言ってました。食事制限はなかったのですが、言いたい放題。術後のケアをしてくださった若女医さんや看護師さんと結構遊んでいて、「先生は注射得意じゃないの」と行ったり、主治医の先生とはヒソヒソ話、こちらはヒヤヒヤものでした。
子供たちは、何とか自分のリズムを作って楽しんでいた様です。
そんな娘も、いい大人になり、今でも先生たちと交流している様です。
懐かしく、小児科の話を読ませてもらいました。
患児の親御さまからのコメント、痛み入ります(笑)
子供は順応が早いですからねぇ。
あっという間にお友達を作って
入院生活を堪能している強者も多数おりました。
それほど長期に入院する子はいなかったので
みんな束の間の休息(勉強からの解放?)を楽しんでいたようです
そういえば、自宅で読まなくなった漫画本を寄付したことがあったのですが
一番人気だったのは
「ミスター味っ子」という料理の漫画でした…
絶食の子供たちが、それこそ
「むさぼるように」読んでましたね。
口から入らない分、目で見て空腹を満たしていたのかも…?