ゆりぢるのお勝手ブログ

心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き付けてゆきます。

処置

2020-06-28 00:05:00 | 日記
「さて、じゃあとりあえず痛い所を処置しちゃいましょう!」
と処置に取り掛かる歯医者さん。

「ちょっと痛いかもしれませんけど、頑張って!👊😆🎵」
といらぬ励ましをもらっていざ処置へ。

化膿した場所の処置と言ったらアレですよ、
「切って」「膿を出して」「洗う」

外科に付いてると場所こそ違うけど
粉瘤(アテロームなんて言い方もします)という
ニキビの親分というか、オデキの兄貴分みたいなヤツを処置することがあるのだが
膿み膿みに化膿した患部に局所麻酔を施し
ザックリとメスで切開をし、
膿とか内容物(皮脂のカスとか)を絞り出したり
「鋭匙(えいひ)」という小さいスプーンみたいな器具で掻き出したりして
最後は生理食塩水ジャージャー洗って
傷口が塞がるとまた膿が溜まっちゃうので
小さいガーゼを突っ込んで傷が塞がるのを防いで
大きいガーゼでバーン!と保護して終わり。
また明日、処置しに来てね、という流れ。

この処置が、なにせ化膿してる上に
中に溜まっているものは古い皮脂とか垢。
臭いがけっこうクるのだが
この処置の介助に付くのが嫌いではないゆりぢる。
「おおぉぉぉ~🎵出る出る✨」って感じでちょっと楽しい。
その間、患者さんはもちろん、悶絶。
いや、意外とケロッとしてる人もいるけども
まぁ、場所にもよるのかもしれないが。

そんな内部事情を知ってるだけに
これから我が口腔内で行われることが容易に想像出来る。
どうやら麻酔はしないらしい。
先ほどのチクチク刺した器具だろうか
チクチク、チクチク~チクチク~
とさっきの5倍ぐらいのチクチク攻撃。
途中若干「ザクッ」とした感触もあり
さすがに痛みに「ンゲッ!」と呻くゆりぢる。
「あ~、痛いよね~ごめんね~」
と口先の謝罪を述べる歯医者。
それなのに
「この程度の痛みに我慢出来なくてすまん😢⤵️⤵️」という気持ちになってしまうのはなぜだろうか。
今まで外科で処置に立ち会った患者たちへの贖罪か。

「はい、じゃああとは消毒しておしまいね」と言いながら
プシャ~~!と水(?)で洗って終了。

「さて。」と居住まいを正す歯医者。
「また1週間後に様子を見せに来てもらうんですけども」
「親知らずは抜かなきゃダメです」
「この親知らずは取っておいてもいいことないです。むしろ悪でしかない」
「上のはそんなに難しくないです。クリニックでも大丈夫です」
「ただ、この下のはねぇ~右側のは最初にCTさえ撮って確認出来ればこちらでも抜けます」
ここでビビるゆりぢる
私「ええっ?ここでですか?ガッツリ横向きで潜ってるんですよね?」
私「そしたらセデーション(鎮静)でお願いしたいんですけど」

歯「あぁ~(察し)だったらもっと大きい病院で一気に全部抜くというのも方法ですね」
歯「左下のはそれなりに大変だと思うので」
歯「それだったら市大病院とかA病院とかB病院とかでも抜けるので紹介状書きますよ」
ちょちょちょっっ…!
せっかち!

私「あの、あの、あのあの、とりあえずこの炎症が落ち着いて、時期を見て抜歯、でもいいですか?」
歯「あぁ!もちろん!入院も必要になるでしょうし」
私「実は私、昔A病院で働いてまして…その病棟に口腔外科も入ってたんですよね…」
私「全麻で親知らず4本抜くとかヒエェェ…なんて言ってたんですよね…(遠い目)」
歯(苦笑い)

とりあえず、本日の処置は終了し
あとは抗生剤と痛み止めを処方してもらい帰宅の途に就いた。

終わると痛みはすっかり治まり
腫れていた違和感もスッキリ。
「おおぉぉ~処置してくれてありがとう✨」と素直に感謝出来る。
勇気を出して受診した自分を誉めたい。
だが、また新しい勇気を溜めねばならない。
今回のイレギュラーな受診のために出しきってしまった勇気を。
親知らず抜歯という、ラスボスに対峙するための勇気を。




左下の呪い

2020-06-25 20:07:00 | 日記
前回のブログを書き終えた後、
夕飯を食べた後になんだか左下の奥歯に
何か挟まってるような違和感が…
「なんだろう?おやつに食べた『おつまみ茎わかめ』でも挟まったかな?」
爪楊枝でチクチクしてもすっきりせず
デンタルフロスでギコギコしてもすっきりせず。

まぁ、歯磨きして明日になれば治ってるだろう…

翌朝、更に違和感は増し
痛いワケではないのだが
「これは歯肉が腫れてるとしか…😱」という感じに…

何か食べたり、歯ブラシが当たったりすると
「うぉっ!😣」と痛むのだが
そ~っとしておけば大丈夫。

前から時々、疲れたりしたときに奥歯が疼くようなことはあり
そういう時には常備されている抗生剤を飲むと大体治まっていたので
今回もそれだろうと思っていた。

ところが、2日経っても3日経っても一向に良くならず
それどころか、左の首のリンパ腺まで少し腫れて痛みを持つように…
これはもう専門家(歯医者)に任せるしかない。
あ~ヤダヤダ。
絶対痛いことされるじゃーん⤵️

スマホを持ったり置いたりしながらようやく決心して予約の電話をかける。
いつも混んでて、予約しても大分先になってしまう歯医者なのだが
状況を話すと、
「お待ち頂ければ今日診れます」と言うではないか!

早速、精神安定剤を飲み
歯医者へといざ行かん。
「待たされる」と言われただけあって
40分ぐらい待って
(安定剤が効いてグーグー寝てたが)
ゆりぢる、行きま~す!

パカッと口を開けると
こんな器具



で痛い所をピンポイントで突っつきながら
「ほぉ~ん、ここね?100%親知らずが悪さしてますね✨あ、突っついたら膿出てきた🎵」

ああぁぁぁ~⤵️
それだけは聞きたくなかった…っ
実はゆりぢる、親知らずが3本(下の左右と上の右)残っており
下の親知らずに至っては「完全埋伏歯」という完全に歯肉に潜った状態で
しかも真横を向いているので抜くとなったら相当大変ですよ~
全身麻酔かけて抜かないとダメなヤツ🎵
と20年前ぐらいに歯医者さんに告知されていたのだ。
「なるべく騒ぎ出さないことを祈るしかないですね~」とまで言われていたのに…!

なぜ今さら騒ぎ出すのか…
どうせ騒ぐなら、3年前に児童扶養手当が出て医療費が無料だった時に騒いでくれれば…

そんな思惑とは別に歯医者はどんどん説明を続けていく

レントゲン写真を見ながら
「ここの親知らずと隣り合った歯も虫歯になりかけてますよね~」
「しかも、この右下の歯が、神経とすごーく近いんですよ。予めCTでチェックしてから抜かないとダメですね~」
「でね、この反対側の歯は、真横だけじゃなくちょっと下向いてるんですよ。根っこも普通なら細くなってるのに、ダルマさんみたいに太いんで更に抜きづらいですね」
「まぁ、歯肉を切開して歯を二分割にして抜くしかないですね~」

もう、卒倒しそう…
怖いので次回に続く…


歯石取り

2020-06-20 17:41:00 | 日記
歯科医による治療は一応終了した。
これから、歯科衛生士による
「歯茎の健康チェック」並びに
「歯石取り」が行われるという。

ちなみにご存知の方もいらっしゃるかと思うのだが
「歯茎の健康チェック」とは
歯と歯茎の間に細い器具を差し込んで
歯周ポケットの深さを測る、というものだ。
なので
衛「少しチクチクするかもしれません」
と前置きをし
私の歯の一本一本の根元、裏表も漏れなく
チクチクチクチク…とチェックしていく。

まぁ、針みたいな器具を差し込んでたら
このぐらいはチクチクするよな、と思ってやり過ごしていたが
かつてうちの姉が歯医者に行ったとき
姉「歯医者さんは優しかったんだけどさ~!」
歯科衛生士にやられたコレがめっぽう痛かった!とご立腹であった。
姉「チクチクチクチクやりゃあがって…」

引き続き、歯石取りである。
口の端に「チョイ」と、なにやらこれまた器具を引っ掛け
水を掛けながら「チィ~」という音の出る器具で歯の根元を「チョリンチョリン」と削っているようだ。

(心の声)
ん~、これは超音波で削っているのか?
それにしても歯医者は器具ばっかりだな…
これも別に痛くはないな…

ここでまた姉の登場なのだが
姉は歯石取りがものすごく痛かったんだそうだ。
もしかしたら、彼女は知覚過敏というやつなのかもしれないが、
「終わってうがいしたら血まみれでさ~!」
「また歯科衛生士が感じの悪いBBAでさ~!!」
「もうあの歯医者には二度と行かねぇ!」
とかなりの怒りようであった。

歯医者さんが如何に上手で優しくても
スタッフのせいで患者さんを逃してるとなると
何とも勿体ない話であると同時に
その医療スタッフの一人でもあるゆりぢるとしては
これは心して業務にあたらねばならんな、
と身の引き締まる思いでもあったり、なかったり。

ちなみに姉が行った歯医者は、
今回私が行った所と同じであるのだが
おかげさまで私は痛い思いも、嫌な思いもしないで済んだようだ。

さて、全ての処置が終わり
再度歯医者さん登場。

歯「これだけ期間が空いてた割には、状態はよろしかったです」
歯「ただ、歯医者に来る姿勢としてはよろしくないです」
歯「痛くなったり、トラブルが起こる前に定期的に受診するようにして下さい」

と、まぁ、予想通りの締めのお言葉を頂いた。
歯「目安としては、4ヵ月後ですかね」
私「わかりました~」
返事はよい。
だが、理解は悪い。
うちの患者によくいるタイプだ。
朱に交わって、赤くなってしまったようだ。

だって、何年も行かなかったのに
いい状態を保てていたと誉めてもらったのに
たった4ヵ月後に行くかね?
あの、終始調子のよい、軽~い感じの歯科医の兄ちゃんが
4ヵ月後に治療効果の切れる呪いでもかけてたら
予言通り予約の電話をかける羽目になるのだろうが
私がまた音信不通になっていたら
あなたの治療は上手くいっていた、ということで
自信を持つがいい。


歯医者さん season2

2020-06-14 15:06:49 | 日記


約束の日はやってきた。
(単なる予約日)

もちろん今日も精神安定剤は内服済み。
ただ心配なのは、なんとなく
「ウンコしたいかな~?」という尻具合。
もし治療が長丁場になったりしたら
途中で退席、もしくは放屁という失態を演じてしまいそうな気がしなくもないが
もしかしたら、これは私のビビり心が産み出しているまやかしの便意かもしれん。
そうだ、そうだ。気のせいだ。
きっとあの、ガンダムの操縦席みたいな椅子に座ったら
私の心はそれどころじゃなくなるから大丈夫!
と言い聞かせ、いざ
「ゆりぢる、行きま~す」

歯「どうでした?詰めた所、大丈夫でしたかね?」
私「はい~。もともと自分のだったので違和感ゼロです」
歯「アハハ…そうですよね。じゃ、他も診てみましょう」

歯「う~ん、ここの左右の下の一番奥の歯がね、ちょ~っと虫歯になりかけてる感じですね」
鏡を渡してきて
歯「ね?」
私「そ、そうですね…」
歯「じゃ、ちょっと削って治療しましょう!両方やって、ささっと終わらせましょう」
私「!!!!」

歯「じゃ、こっちからね~」
鼻歌でも出そうな感じのノリで
私のべろの下と歯肉の横に棒状の脱脂綿を詰めていく。
ここですでに「オエッ」となりそう…
だが、ここで「気持ち悪い」とか「イヤだ」という
ネガティブな気持ちに囚われてしまうと
ますます「オウォエェェ~!!」となってしまうことを
私は今までの経験上知っている。

そんな私の脳内に突然降りてきた言葉…
脳「石になるのです…」
私「石に…?」
脳「そう。石です。あなたは石像です」
私「ハッ…!石ならば削られて当たり前、
  これは彫りの微調整ですね…」
脳「石ならば…」
私「痛みも恐怖も感じない…✨」

画像はWikipedia様よりお借りしました。

歯「痛かったら左手挙げて下さいね~」
腹の上で組んでいた手を右上から左上に組み直し
挙げるスタンバイもOK。
だがこれは最終手段だ。
私は乗りきってみせる…なぜなら石像だから。

キィ~ンだか、チィ~ンだかいう音をさせながら
私の歯が削られてゆく。
おかげさまで痛みはないようだ。
だが、削る時に掛けられるジェット噴射のような水がクサイ!
クサイと思ったら負けだ。オエッとなってしまう。
クサくないと思え!
臭いなんてしないんだ!だって石像だから。
衛生士さ~ん!早くこの口に溜まった水を
スゴゴゴォォ…と吸い取ってくれ~!

吸い取り易いように、舌で水を押し上げる。
全面的に協力体制。
歯「はい、じゃあ一旦お口ゆすいで下さ~い」
私(あぁぁぁ…クサいクサい。水…水を…!)
  ブクブクぺ~。フゥ~…
歯「はい、じゃあもう片方もいっちゃいますね~」

繰り返される苦行…いや、微調整。

歯「それじゃ削ったとこ、詰めていきますね~」
あぁぁ~、再びクサイ!
なんか、詰める前に当てる空気みたいのも
詰めるモノも
みんなクサイ!
多分、薬的な?消毒的な?ものだと思うのだが
普段嗅いだことのない臭い。
私の、決して広くはない口の中という舞台で繰り広げられる物語…
いろんな器具とか、歯医者さんの指とか
ゴッチャゴチャになってそう…

歯「はい、じゃあちょっと噛み合わせてみて下さ~い」
私「ちょっと右側の方が高い?感じが…」
歯「え?そうですか?でもあんまり削りすぎちゃうと、歯の部分が出てきちゃって…」
私「そ、そ~ですよね!もともとちょっと削れて低くなってたんでそのせいだと思います!そのうち慣れます!」

嗚呼、医療従事者に忖度…

次回の歯医者さんは…
「歯石取り」
をお送りしま~す




歯医者さん

2020-06-11 00:51:00 | 日記
超・久しぶりに歯医者に行った。
ゆりぢる、とにかくもう、歯医者さんが大の苦手で
出来ればこのままずっと関わり合いになりたくないと願っていたのだが

先日、お昼を食べた後に飴玉をもらったので
それを食べていたら
「ガキッ」とイヤな感触が…

余談だが、私は飴をずっと舐めておくことが出来ず
すぐにガリゴリ噛んでしまうのだ。
固いものを噛み砕くのが好きらしく
氷を食べるのも大好きだ。
隙あらば、冷凍庫の製氷器を開けては氷を食んでいる。
時々、氷の尖った所が刺さったり
乾いた氷が口腔内にへばり付いて粘膜が剥げたりすることもあるが
どうにも止められない。

まぁ、そんなワケで仕方なく歯医者の予約をし、
いざ、歯医者さんへ。

パカッと口を開け
私「左下の、奥歯の詰め物が取れまひた」と説明すると
歯「え?どこ?どこが外れたの??」
私「元通りに嵌め込みまひた」

そう。
外れた時に無事に回収出来たので
外した状態で歯を磨き、
詰め物もキレイに磨いて元通りに嵌めておいたのだ。

歯「いやー、器用ですねぇ。キッチリ嵌まってますよw
私「頑張りまひた」
歯「一応、取れた部分が虫歯になってないか調べますね~」

レントゲンを撮り
無事に虫歯になっていないことが確認されたため
元通りに嵌めて頂き
この日の処置は終了となった。

歯「また1週間後ぐらいに来てもらって
今日詰めた所が大丈夫かどうか、確認しましょう」
歯「その時に、せっかくなので他の歯もチェックしましょうね」
歯「また当分来なくなりますよね??笑」

否定は出来ない。
見抜かれている…

ちなみに、この日
あまりの恐怖に
歯医者に来る前に精神安定剤を飲んできたことは秘密だ…