間違い電話。

最近の病院では、「医療用PHS」とやらが普及しており、
例えば医師に用事がある時など直接電話をしてやり取りが出来る。

ところがうちの病院はシステム的にややレトロなため、
未だに「ポケベル」というものが現役バリバリで活躍している。
(だが、ポケベル自体もう製造中止になっており、故障したらそこで廃棄。
どんどんポケベルの数が減っていく)

使い方は、
相手のポケベル番号にかけて、メッセージ(ここではかけて欲しい内線番号)を入れて
一旦切ってcallバックを待つ。

今日の午後、予約外で患者さんが来院したので、診察をお願いするべく医師をcallした。

慣れた番号をちゃちゃっとプッシュし、
きちんと送信されていれば受話器から
「プー」という音が聞こえるのだが、
その時は、「プー」ではなく、なんとなく電話が繋がってしまった音がした。

なにしろレトロなため、電話も度々混線する。
違う病棟にかかってしまったり、医局にかかってしまったり、なんてことは日常茶飯事。
「あれ？もしかして先生のcallバックが早くてそのまま繋がっちゃった？」
と思って切らずにいると受話器の向こうから

「ハイ、こちら緊急110番です。事故ですか？事件ですか？」と驚きの応答。

思わず「え…あ～すみません。間違えました」

「ハイ、間違い電話ですね」

ぅおい～～！
混線するにも程があるだろうよ！
外線にかかっただけでなく、110番しちゃうってどんだけ！？

だいたい、かけた番号だってそんなに110番に近くないよ？
全部で7ケタの数字を、どれだけ悪意を持って
外線0発信110番の4ケタに掻い摘まむんだよ！

呆れるやら、笑えるやらで
もちろんcallした先生にも、事務所のお兄ちゃんにも
大分前にブログのネタとして登場してもらった刑事さんの奥さんにも
遍く広めておいた。

外科外来から迂闊にポケベルでcallすると
先生じゃなくてパトカー来ちゃうよ！(笑)