てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

ブラオイラ#396(越前和紙と都落ちの歌人編)

2021年05月03日 21時51分00秒 | 【ヒゲ親父】ブラオイラ
GWはオイラ両親と出かけるというのがここ数年のお約束。

天気は良ろし。


昨日考えた行き先候補。

当然GoogleMAPから拾いました。
はたして両親は満足してくれるかな・・・。

ということで、オイラとカミさんも含め4人でレッツらゴー!


行ったことのない場所ということで、今回は越前市の山裾あたりに参ります。
まずは越前和紙の里です。


パピルス館。


もちろん本格的な越前和紙はお高いので、お得なこういうの買いました。

越前和紙のしおりです。

少し歩きます。

2月に大手術をしたお袋もすっかり元気になりました。
(実は今日だけで7500歩も歩いたそうです。)

⛩鳥居が見えてきました。

この先に岡太神社と大瀧神社があります。

この特徴ある社標の文字、


かの有名な近代日本画壇の巨匠、横山大観が書いた文字であります。


岡太神社(おかもとじんじゃ)


なんじゃこりゃ?


でもオイラが今回一番行きたかったのは、


さらに先にある、


この大瀧神社だったのです。


これは驚いた!

なんとも変わった屋根であろうか!
かといってこの威厳と幽玄な雰囲気はなんなんだ。

パンフレットにはこう紹介されている。

国の重要文化財「日本一複雑な屋根」をもつ
その昔、川上から現れた女神が村人に紙すきの技を教えたと云う。
村人は、その女神を「川上御前」とよび、紙の祖として神社にお祀りした。

形容のしようがない独特の屋根形状である。建物全体に施されている獅子、龍、鳳凰、草花の彫刻も精緻かつ華麗な秀作とされ・・・、

推古天皇の御代(592~638)大伴連が勧請したのが始まりと伝えられている。

なんともすばらしい神社です。

親父も感嘆していました。
なんでこんな凄い神社がマイナーなんだろう。
オイラまったく知りませんでした。

それにしてもこの神社の雰囲気どこかで・・・、

そうだあの奈良にある石上神宮と似ている!

興奮冷めやらぬまま神社をあとに駐車場へ向かいました。



おっ


おもしろそうだ。


これなら安い、買おう。


和紙の里に流れる水、
生産過程の紙すきにとって水は重要な要素なんでしょうね。


和紙の里をあとにして、

正午を過ぎたので、
オイラ達は持参した弁当をたべる場所を探しました・・・。

やっぱり出たオヤジお得意の「どこでもゴザ」(ドラえもん調)
オイラ達一行こんなところで昼飯を食っちゃう。

どこかの野球場のベンチ裏、(大丈夫か

早めに昼食を終えて、次の目的地へ、

綺麗な水でしか生息できない梅花藻(バイカモ)のある小さい川。

ここは絶滅危惧種トミヨの生息地でもあります。

オイラは勘違いしていた。
チョイチョイ話題に出していた県内にあるトミヨ生息地、てっきりそこが日本の南限だと思っていたが、

当然福井の方が南になるわけでして

まさにこの場所がそうであります。

それにしてもきれいな水です。


久しぶりのチャプチャプ


どうやら、このあたりいたるところに湧水があって、


進んでみよう、


興味津々、


曲がると、


おっ!


ここが元、お清水です。


ちなみにこのあたりは継体天皇ゆかりの地でもあります。

ご存じの通り継体天皇は越前(福井)出身ですからね。


次は万葉の里へ

このあたりは味真野とよばれる地域で、平城の都からこの地に流された中臣宅守(なかとみのやかもり)と都で宅守を思う狭野弟上娘子(さののおとがみのおとめ)の悲しい恋の歌の舞台として知られています。二人の間で詠まれた情熱的な歌は万葉集に63首も残されています。

万葉集といえば

「令和」ですよね。

ここには、広いお庭があって、


滝のある池があったり、


旧古民家(国の重要文化財)があったり、


なかなかの場所でした。


次いで、


小丸城址をサッと見て、

一向一揆を鎮圧するために佐々成政が建てた平城。


最後に、紫ゆかりの館へ来ました。

最近できたばかりの紫式部と越前国府資料館です。

隣接する場所に紫式部公園があります。


おぉ黄金の紫式部。

紫式部は作家でもありますが歌人でもあります。
そういえば彼女も都落ちでしたね。


さあて、今日は越前の歴史的な場所をいろいろ周るブラオイラでした。
特に越前和紙の紙祖伝説ゆかりの神社、奈良時代と平安時代にそれぞれこの地に都落ちした歌人の思い。
親父もお袋も満足してくれたようで、少し親孝行が出来たと思います。
今夜はオイラの家に泊まり、疲れたのか二人ともすでに床に就きました。

コメント (2)
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