日本三名山といえば、
富士山、立山、白山でありますが、
その素晴らしい風景にオイラも大いに感動させてもらいました。
はい、どん! OH beautiful!
(ブラオイラ#466)
天文橋展望塔からの立山遠望です。
(ブラオイラ#415)
白山が綺麗に見えます。 (ブラオイラ#418)
この三名山は三霊山でもあり、古代より山岳信仰が盛んな山であります。
オイラがリスペクトする司馬遼太郎が、
街道をゆく(郡上・白川街道と越中諸道)に立山の御師という章があり、こう書かれています。
立山は、神であるらしい。
家持がしきりに立山を詠んでいるのは、美しさが極まるところに神が在すという感動が、この白い山を望むごとにおさえかねたからであろう。
「あなたたちは立山という神がこの世にあるのを知らずにいるのか」と、
このおどろきを、中世になってしきりに諸国を歩き、伝えまわったひとびとに、立山の御師たちがいる。
※大伴家持:奈良時代の歌人で越中守として高岡に赴任。
※御師(おし)とは、特定の社寺に所属して、その社寺へ参詣する者や信者の為に祈祷、案内をし、参拝・宿泊などの世話をする神職のことである。御師は街道沿いに集住し、御師町を形成する。
たしかブラタモリの出雲の回でも御師のことを紹介していましたね。
白山について石川県で御師とか御師町なんて聞いたことがなかったので、ネットで調べてみると岐阜の方にありました。
美濃禅定道の石徹白がそういう地だと書いてありました。
街道をゆくには、
御師の村は立山にふたつある。岩峅寺と芦峅寺であると書いてありました。
御師という職業(神職)は明治時代になって廃れたようですが、
ぜひ行ってみたいと、
カミさんに「立山の御師の町に行ってみんけ」と誘って出掛けたのである。
当然カミさんは、???であります。
前置きが長くなりましたがまいります、それではレッツらGO
小矢部川SAでトイレ休憩、芭蕉句碑越しで小矢部平野を見ます。
まずは常願寺川沿いにある、
岩峅寺にある雄山神社に来ました。
雄山神社は、前立社壇・中宮祈願殿・峰本社の3社があって、3社合わせて雄山神社となっています。
ここは前立社壇になります。
今日は七五三の家族連れや境内で市が開かれていて多くの人がいます。
お参りしたので、
新しい御朱印帳の第一号として・・・、
ゲッツ!
神社近くの岩峅寺駅に来ました。
古い駅舎で映画の撮影でも使われていました。
映画撮影時のパネル写真が飾ってあります。
さらに立山の麓へ進みます。
途中にユニークなコンビニで有名な立山サンダーバードがあります。
店内は撮影禁止ですが、いろいろ珍しい物が売ってましたよ。
もうひとつの御師の町である芦峅寺に入ります。
ここにあるのが雄山神社の中宮祈願殿です。
もみじが綺麗、
お参りして、第二号をゲッツ!
このあたりに御師が営む33の宿坊が軒を連ねていたとあります。
立山の御師たちは、
立山曼荼羅をいう立山信仰の内容を描いた掛け軸式の絵画を絵解きしながら立山信仰を全国に広めていったといいます。
その立山信仰の特色は、山中にある地獄の存在です。地獄谷や剣岳やみくりが池などが地獄に見立てられてきました。
立山曼荼羅(立山博物館パンフ裏表紙)
それらの世界を体感できる施設があるというので行ってみます。
まんだら遊苑です。
ではまいりましょう。
あそこが受付のようです。
受付をして苑内に入ると、いきなり怪しげな入口、屈んで入るほど狭いのであります。
ほ~ら予想通り
おどろおどろしい地獄が出てきてぞ。
これは針山かな、
さらに、
これはこれは・・・、
高所地獄ってとこかな
先端に到達、
眼下に常願寺川があって下流方向を見ます。
上流方向を見るが立山は望めませんでした。残念、
鐘があったので、カン♪
カミさんビビり過ぎ・・・戻ろ戻ろ
つづいて、立山登山をイメージした遊歩道を歩くと、
また不思議な施設が現れて、
無機質なコンクリの建物をジグザグに歩くと、奥に部屋があって、
こんなのとか、
こちらは、
こんな芸術作品がありました。
少し広い空間に入ると、音の鳴る作品がありまして、
カミさんはドンドン、カンカンと鳴らしてましたよ
さらに進むと、
驚くべき空間が現れます。
なんじゃこりゃ!?
正面にまわります。この中で瞑想するんだって、
せっかくなのでしばし横になって瞑想しました。
最後は暗闇の空間を通り抜け、
出口から出ました。
この施設おもしろいけどお子さんは怖すぎるなぁ・・・、
かもしか園がありました。
おっ!
小屋の中に特別天然記念物のニホンカモシカがいました。
まんだら遊苑から少し歩いて、立山信仰では重要な意味のある布橋と、
閻魔堂も見てきました。
イチョウの落ち葉の道、
少し麓へ下り、
立山博物館へ、
神秘の立山について、
立山の自然、立山信仰、立山のいろいろが学べる施設です。
はは・・人面犬みたい、
隣接する宿坊の教算坊の見事なお庭を拝見。
今日は岩峅寺と芦峅寺というかっての立山信仰御師の町を訪れました。
曼荼羅の地獄絵図など見ると、庶民がいかに日々の生活に恐れをなしていたか、逆に来世の幸せを願う強い気持ち、そういうのを強く感じました。
立山の御師たちは、この世にある地獄の存在から来世の救いを立山信仰に求め、全国に布教していったのです。
いまでは御師はいなくなりましたが、いまでもこの町は地獄を推している町でしたね。
さて帰りましょう。おぉ神々しい!