相当数の抗議あれば辞任すると言明
［マニラ 6日 ロイター］
フィリピンのドゥテルテ大統領（73）は、3日に韓国で行った集会の檀上で既婚女性にキスした行動を擁護し、相当数の女性が不快感を持ち、辞任要求の陳情に署名するなら辞任すると述べた。
大統領はこの行為について、海外に滞在するフィリピン人たちを楽しませるためだったと発言。フェミニストらは大統領がしばしば性的なものを含む中傷発言を行っていることに抗議しており、今回の行為はそうした女性の反対者を侮辱する「ゆがんだやり方」だったと不満を露にしている。
大統領は5日、韓国から帰国した際の記者会見で、「十分な数の女性、ここにいる女性全員が辞任要求の陳情に署名するなら、私は辞任する」と語った。
ドゥテルテ大統領はフィリピン人の間でロックスター並みの人気を博しており、海外にはカルト的な信奉者がいる。
大統領は、女性にキスするのは大統領就任前に22年間務めたダバオ市長時代の「スタイル」だったと釈明。「市長時代、集会ではどの女性にも唇にキスしていた。問題は、あなたがたが私を知らないことだ」と語った。
【 所 感 】
いやいや～、さすがドゥテルテ大統領といったところか。当時の写真を見るかぎりは、キスをされた女性も、半ば嬉しそうな表情を浮かべているようにも思う。(笑)
さて、今回のドゥテルテ大統領の大胆なパフォーマンス。正直、驚かされたと同時に、「英雄 色を好む」を直に見れて、微笑ましくも感じた。しかも、公然の前で堂々とだ。隠れてチョコチョコと陰湿なことをするよりかは、遥かに健全で、世のフィリピン人男性もきっと、勇気づけられたことであろう。
そして、フィリピン人女性というのは、とても明るく優しい人が多い。なにより逞しい。だから、権利ばかりを主張するフェミニスト側の連中とは、ウマが合わないのかもしれない。それを見越しての大統領の今回の言動だとすれば、われわれ外国人が思う以上に、フィリピン国民と大統領との信頼関係が良好であることを意味することになる。
だからといって、何をやっても許されるわけではないだろうが、少なくとも、われわれ外国人ごときが、良好な信頼関係にある国に対し、あれこれ謂う必要はなく、まさに国家・国民の在り方の規範を、全世界に知らしめたと言わざるを得ないのではないだろうか。
そんな風に考えた場合、ドゥテルテ大統領ひとりが凄いのではなく、フィリピン人女性の明るさと優しさと逞しさがあってこそであり、なによりも「聡明」という言葉が相応しく感じてしまう。
永きに渡って大国からの弾圧を受け続けてはきたが、見事に自存独立を果たし、そして現在、国連人権団体やフェミニズム思想家たちによる、国家・国民への人権侵害行為に対抗する術を備えたフィリピン国民・・・、わが国も、斯有りたいものである。
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