和貴の『 以 和 為 貴 』

福岡の高校男子生徒が逮捕され・・・②

福岡・博多高校の加害生徒が自主退学 9月29日付で逮捕後10月2日に釈放
[ねとらぼ 2017年10月03日 12時34分 公開]

9月28日15時過ぎに発生した福岡県福岡市の博多学園・博多高等学校での生徒による教師への暴行問題で、10月2日、博多高校が公式サイトにおわび文を掲載しました。なお加害生徒は、10月3日付で自主退学したことがねとらぼ編集部の取材で分かりました。

校長名義で発表された「生徒による問題行動と今後の対応について」では、「在校生並びに保護者の皆様、卒業生の皆様、本校関係者の皆様、そしてネットでの情報等により不快な思いをされたすべての皆様に深くおわび申し上げます」と陳謝。博多高校がこれまで道徳教育を推進してきたことに触れながら、「暴力は絶対にあってはならないものであることを教育して参りました」と説明しています。

SNSの利用についても危険性を指導してきたとして、「今回の件を防ぐことが出来なかったことは残念でなりません」としたうえで、いずれについても「私どもの指導が至りませず、誠に申し訳ありませんでした(原文ママ)」としています。

また今後についてはITモラルを持たせる教育、生徒の心が健全に育つような教育の充実、教員の連携やフォロー、教員を育てる体制など学校組織をしっかりと作っていくとのこと。なお今後の取り組みについても発表する準備があるとしています。

問題となったのは1年生の社会科の授業中に撮影された約43秒の動画。授業を進める教師に一人の男子生徒が近寄り、教師の背中側から3回に渡って蹴りを入れた上に、パンチをしてから胸ぐらをつかむなどの暴行を加えました。

動画はSNSで拡散された後、報道でも大きく取り上げられるなどし、9月29日夜には加害生徒が逮捕されるに至りました。

ねとらぼ編集部が10月3日正午にあらためて博多高校に取材を申し込んだところ、9月29日中に被害を受けた教師が念のため病院に行ったところ、激しく蹴られた腰のケガで全治1日の診断が下った他、福岡県警による任意の捜査協力時に「学校側と対応を相談したほうが良い」とのアドバイスを受けたことから、博多高校の管理職と被害を受けた教師とで再度話し合いを行った結果、「限度を超えている」との判断から9月29日夕方ごろに被害届の提出を行ったことが分かりました。

加害生徒については事件翌日の9月29日については、炎上騒動の余波や精神的なショックで登校できなかったものの、保護者から「9月30日には保護者同伴で登校する」と連絡を受けていました。しかし、本人が9月29日の夜傷害容疑で逮捕されたため、現在に至るまで学校側は本人から直接の事情を聞けていないとのこと。

なお、9月30日には保護者らが学校側に対し、加害生徒の退学を願い出ていましたが、学校側は「本人と話し合えていないため、保留にしたい」と届け出を預かっていました。そして10月2日に身柄が釈放となった際、加害生徒側から「やはり出校は難しい」との返答があった他、本人からも「退学願いを受理してほしい」という要望があるという連絡があったことなどから10月3日付で生徒の退学を認めたとのこと。

取材に応じた副校長は、本人との話し合いができなかった旨については残念としたうえで、「本校の校則にのっとって厳しい処分がでた可能性もある。今回は本人と保護者の意向を尊重した」と話しました。

また福岡地検にも取材を申し込んだところ、加害生徒釈放までの流れが明らかとなりました。加害生徒は傷害容疑で9月29日に逮捕された後、48時間警察署での勾留を受け、検察官に送致されましたが、その時点において検察官が「留置の必要はない」と判断したとのこと。理由については勾留要件に合致しない部分があることなどから判断されたとみられており、特段珍しいものではありません。

今後は在宅で任意の捜査が続けられる予定で、捜査の結果は家庭裁判所に送られるとみられています。




【 所 感 】


未成年といえども、公の場にてその悪行が大衆に公開されてしまっては、その社会的影響力が計り知れないものになるのは致し方なしと言えましょう。

まず、償いという意味において自主退学を選んだ少年の、これからを期待したいものであります。

その上で、今回、警察に被害届を出したとされる学校側の対応については、甚だ憤りをおぼえさせられました。

私立高校ですから、やむなしと捉えることもできましょうが、どうにも腑に落ちません。

現代社会においては、私立・公立関係なく、警察に被害届を出すのでしょうか。

そして今後も、被害届けを出すということが当然だという風潮になってしまうのでありましょうか。

学校内で対処できない事態が生じたとき、第三者として保護者がいます。それでも対処できないと判断したときには警察や法的指導に頼るほかないということは重々承知はしておりますが、しかし、それは未成年のこどもを預かる教育機関としては如何なものでありましょう。

学校内で対処できない事態が発生しないよう、まずはそこから努力しなければなりません。

そうした安定基盤があってはじめて、こどもを受け入れる教育機関として成立できると、筆者は考えます。


■ こども教育に携わるものとして


今回のように社会的影響力の大きな事案であったにせよ、少年の犯した罪というのは、全治一日という軽い傷害罪のみであります。

そのことにより少年の犯した罪は罪として償うことは勿論のことでありましょうが、やはり最大の懸案としては、少年の顔がはっきりと映った動画を公の場に投稿したことと、少年の個人情報を公の場に流出させてしまったことによる二次被害でありましょうが、そのことによって学校側や保護者だけでは対処できなくなってしまい警察や法的機関に委ねるよりほかなくなってしまったのではないだろうかと記事を読んで想像ができます。

まさに、ネットの恐ろしさというものを、まざまざと見せつけられた思いでありますが、では、こうしたネットの恐ろしさというものを、学校側や保護者はどのように捉えているのでありましょうか。

そもそも未成年の携帯電話(公共電波)使用については、保護者の責任が義務付けられます。

これだけ社会的影響力が大きくなってしまった背景には、学校内への携帯電話持ち込み、または電源を切らせなかったことが最大要因だと考えられます。

そうしたことを学校側や保護者が、こどもたちに徹底していたのか、甚だ疑問でありますが・・・。

このように、少年ひとり(個)の問題ではなく、広義(全)に渡り考えなくてはならないものを、テレビコメンテーターなどは、少年と教師のみを採り上げ論じるばかりでありますし、またこうした学校側や保護者の責任について論じる者が圧倒的に少ないことにも驚かさせられます。

そして、なんといっても未来あるこどもたちなのですから、無責任な言動でひとりの大切な人生を台無しにさせてしまわないように、学校側と保護者は真剣に考え、こども教育に携わっていただきたいものであります。


■ 母として

少年のツイッター上にてお母さんがコメントを残しており、そのコメントを読んで、少しばかり泣きそうになりました。

それはまさに母の実子への愛情というのでありましょうか、筆者は純粋にそう感じさせられました。

コメントの詳細は紹介しませんが、こどもを庇うお母さんによって、この少年はきっと救われるんだろうなと思うのであります。

直(なお)きこと其の中に在り』、まさに罪を憎んで人を憎まず、どんなときも母親がわが子を庇う姿こそ、日本の女性らしい姿といえましょう。

今後、この親子が抱える苦難は相当のものかも知れませんが、なんとしてでも乗り越えていってほしい・・・そう願って止みません。



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