2018/05/29 時事通信
28日午前10時55分ごろ、神奈川県茅ケ崎市元町の国道1号で、乗用車が歩行者ら4人を次々とはねた。4人は病院に搬送されたが、女性1人が死亡し、男女3人が軽傷を負った。県警茅ケ崎署は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で車を運転していた斉藤久美子容疑者(90)=同市若松町=を逮捕した。
同署によると、斉藤容疑者は「自分の車を運転して、交通事故を起こしてしまったことは間違いない」と容疑を認めているという。逮捕前の調べに、「赤信号と分かっていたけれど、急いで通過しようと思った」などと話していた。
中略
斉藤容疑者は、3月上旬に運転免許を更新したが、認知機能に目立った問題はなかったという。
【 所 感 】
まずは、お亡くなりになられた方に対し、ご冥福をお祈り致します。
そもそも齢90にして、人通りの多い一般公道において自動車運転を自粛することが出来ないのですから、もはや人格崩壊の域に達していたとしか言いようがないわけで・・・。
さらにいえば、高齢者が引き起こす自動車事故は、完全には防ぐことはできなくとも、相当数減らすことはできるわけでありますが、しかしながら現在の日本社会全体がそれを許さないことに憤りを感じさせられます。
記事を読む限りは、「赤信号と分かっていたけれど・・・」と事故を起こした斎藤容疑者の供述に注目しがちではありますが、やはり最大の問題点は、斎藤容疑者に対する免許更新が適正だったのか否かという点であります。
90歳ともなれば当然のこととして高齢者講習ならびに適正検査を教習場などで受けなければならならず、そのとき運転持続不可能と判断されないかぎりは、普通に一般公道などを運転することができます。
ですが結果、普通ではありませんでした。というよりも結果は当初から見えていたのではないのでしょうか、講習段階において・・・と、そんな疑念が沸いてくるのです。
ですから、何をもって斎藤容疑者に運転持続可能と判断したのか、そうした資料をきちんと公開し、問題の根本を質さないかぎりは又ども悲惨な事故が起こるやもしれないのです。
安心安全な社会というのは、メーカーおよび使用者だけに求められるものではなく、行政ならびに国民ひとりひとりが自覚して初めて達成されるのですから、のこり人生わずかであろう斎藤容疑者ひとりの責任にして終いというのは、あまりにお粗末な考え方としか言い様がありません。
日大のアメフトの件や芸能人のスキャンダルの際には、必要以上に突っ込んだ報道がされるのに対し、こうした問題にはそっぽを向いてしまうのですから、とんでも話であります。
毎年、多くの人命が失われているという事実を、絶対に無視してはならないのです。
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