注射よりも安い錠剤…メルク、飲むコロナ治療薬を承認申請
10/12(火) 9:04配信
44
注射よりも安い錠剤…メルク、飲むコロナ治療薬を承認申請(画像提供:wowkorea)
「飲む」コロナ治療薬が現実化するか。米国製薬会社メルクが食品医薬品局(FDA)に経口コロナ治療薬の緊急使用承認を申請した。 【写真】もっと大きな写真を見る 11日(現地時間)ロイター通信などによると、メルクはFDAコロナ錠剤である「モルヌピラビル」を、軽症もしくは通常の症状を示す患者に利用できるようにする、緊急使用の承認を申請した。モルヌピラビルが致死率を約50%削減できるというのが、メルクの説明である。
これにより、FDAはモルヌピラビルの安全性と有効性に関するデータを綿密に検討する予定である。FDAの承認するかどうかの決定は、数週間以内に行われる見通しだ。FDAが緊急使用を許可する場合は、初のコロナ経口治療薬となる。 現在、コロナの治療は、注射を介して接種方式で行われている。自宅で気軽に飲むことができる錠剤が承認されれば、病院の負担を減らすことができると期待される。AP通信は、「薬を通じた治療と、ワクチン接種を通じた予防の二つの方式のパンデミック対応が期待される」と評価した。
価格も現在の注射治療よりも3分の1ほど安い。コロナ対応において画期的な道しるべになりうると見られている。 メルクは、今年末までに約1000万人分の治療剤の生産が可能と見ている。米国連邦政府は170万人分の事前購入契約を行った。ニューヨークタイムズ(NYT)によると、カプセル4個を1日2回、5日間で40個飲むのが一人分だと分かった。価格は約700ドルだ。 メルクの関係者は、「数か月以内に、他の国でも緊急使用・販売承認を申請するために、世界中の規制当局と協力している」と述べた。