ブラッド・ピット、いい人すぎます──映画『ブレット・トレイン』ジャパンプレミアイベントに辛酸なめ子が参加した!
映画『ブレット・トレイン』で主
演を務めるブラッド・ピット。原作は伊坂幸太郎の『マリアビートル』(KADOKAWA)だ。
9月1日(木)に公開される映画『ブレット・トレイン』のジャパンプレミアイベントが8月23日におこなわれた。このイベントに参加した、マンガ家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、その詳細をレポートする。 【写真を見る】“アラ還”には見えないブラピ
史上初! 動くレッドカーペットイベント
日本が誇りを取り戻せるかもしれない映画、『ブレット・トレイン』が全国公開。伊坂幸太郎のベストセラー小説が元になっている、日本の超高速列車を舞台にしたミステリーアクション作品です。その列車に乗り合わせたのは多数の殺し屋たちと、“世界一運が悪い殺し屋”のレディバグ。終着点の京都まで、降りるに降りられない状況のなか、10人の殺し屋たちの因縁が明らかに……。
と、あらすじだけでも興奮が高まる映画ですが、今回、プロモーションのために、主演のブラッド・ピットをはじめとした役者陣、アーロン・テイラー=ジョンソンや真田広之、そしてデヴィッド・リーチ監督のご一行様が来日。なんと、JR東海の協力のもと、史上初・新幹線のなかでレッドカーペットイベントが開催されました。 厳重な守秘体制と抗原検査などを経て、マスコミは修学旅行のように東京駅で整列。会場である東海道新幹線「のぞみ」号に乗車します。電光掲示板には「団体専用列車です」という表示が出ていて、貸し切りでした。ハリウッド作品のスケールの大きさや財力に驚かされます。 新幹線内は数号車にわたってレッドカーペットがしかれ、『ブレット・トレイン』のポスターが展示。シートカバーには映画に出て
くるキャラがプリントされているという特別仕様になっていました。 添乗員風のコスプレをしたMCの伊藤さとり氏が呼び込むと、新幹線内に俳優や監督が登場。デヴィッド・リーチ監督に続いて、最初に入場したのはLA在住の、日本が誇る俳優、真田広之。続いて共演のアーロン・テイラー=ジョンソン、そしてブラッド・ピットが現れました。 皆さん存在感があってかっこいいですが、やはり一番強烈なオーラを放っていたのはブラッド・ピットです。きれいめなツナギでワンランク上のこなれ感をかもしつつ、アディダスのスニーカーを合わせていて、ファッションセンスも最高ですが、なによりも笑顔がキュート。ポジティブなヴァイブスと世界レベルの魅力を振りまいていて、生で見るとオーラ酔いしそうです。 実際に新幹線に乗ってみた感想を聞かれ、「撮影現場にいるデジャブを感じています」と、ブラッド・ピット。アーロン・テイラー=ジョンソンも「私たちは最高にツイテいる気分」、真田広之は「新幹線でレットカーペットができるのは夢のよう」などと、嬉しそうに語っていました。
血みどろの殺戮を繰り広げた殺し屋たちには見えない、アットホームな空気感。 ブラッド・ピットと真田広之、それぞれお互いの印象について聞かれると、「55年もアクション映画のアイコンとしてやって来られた真田さんが入ってくださったおかげで、作品に優雅さと格が加わりました。一緒に仕事できて光栄です」と、真田へのリスペクトを表明したブラッド・ピット。彼の肩をポンポンと叩いたりして、信頼関係を匂わせました。 真田広之は「撮影前に聞かなくてよかったです。プレッシャーが……」と、照れながら、「気さくでフレンドリーで、映画にかける情熱が素晴らしく強い。その空気感に包まれて仕事するのが幸せでした」と、ブラッド・ピットの人格者ぶりを讃えました。お互い、お辞儀するジェスチャーを見せたふたり。“アラ還”には見えない、年齢を超越したかっこよさに痺れます。 映画に使われた曲が流れ出すと、ノリノリになっていたプラッド・ピットや俳優たち。
最後「アリガトー!」と、手を振って去っていきました。 今回、至近距離で拝見し、これまで見てきたセレブとは違う、世界レベルの魅力を体感。少年っぽさを漂わせたキュートな笑顔、大物なのに威圧感がないところ、セクシーだけれどギラギラしていない大人の余裕、そして周囲に光をもたらすポジティブな存在感……。ルックスが素敵なだけでなく、どうやら本当に性格も素晴らしいということが、後半、別会場での取材でわかってきました。