ゴルバチョフ
Mikhail Sergeevich Gorbachyov
1931〜
旧ソ連の政治家。ソ連共産党書記長・大統領として改革を進めた
1985年,チェルネンコの死去を受けてソ連共産党書記長に就任した。1986年の第27回党大会以降,グラスノスチ(情報公開)や停滞するソ連の経済・政治・社会の総合的な建て直しをめざすペレストロイカを推進した。また従来の米ソを両極とした冷戦構造から脱却をめざし,アフガニスタンからの撤退や国際的な核軍縮による緊張緩和を推進する「新思考外交」を展開した。しかし,経済の停滞は続き,保守派の反対やグルジアなどの民族紛争,バルト3国の独立宣言など政治的課題が山積する中,1991年の反ゴルバチョフ−クーデタが発生して指導力を失った。その後ソ連共産党解散をへてゴルバチョフは大統領を辞任し,ソ連自体が消滅した。