設定とか無視して読んでください。
致してる表現あります。書き直しました。
ボタリと大粒の水滴が金属バットの頬を伝った。彼自身から溢れたわけではなく、金属バットを組み敷く男の額から続いたものだ。
男の下でぐったりと、されるがままに腰を打ち付けられる金属バットの肩は激しく上下し、熱を含んだ息遣いに限界が違いことが伺えた。
わりぃ、と男が呟く。目に入らなかったか、と続いた言葉がどうにも擽ったく、金属バットの乱れた黒髪の隙間から、うるせぇと言わんばかりに、その口元は固く紡がれてしまう。
強情だな、と男は笑う。
互いの荒々しい呼吸だけで支配された密室。乱雑に閉められたカーテンの隙間から差す日の光と、夏休み特有の外を走り回る子供たちの喧騒だけが、その行為の生々しさを裏付けていた。
男…ガロウと金属バットが何故、昼間からこのような行為に勤しんでいるのか。
理由は単純で、恋人である二人が久しぶりの逢瀬として選んだガロウの住むアパートにて、ただ、気分だったから。
ハァ、とより一層深い息を吐き、男が金属バットの頬に触れる。優しい手つきではあったが、獣のような金色の瞳には熱が篭りすぎている。意図する事が分かってしまい気に食わないと思いながら、触れられた箇所から広がる熱すぎる体温に目が眩む。
無言で、誘われるがまま重なる互いの唇を伝い、汗混じりの唾液が口内で混じりあう。
「ん…ハァ、アッ、ッ、」
「ハッ……ッ、おい、平気か?」
茹るような熱気が男たちの思考を鈍らせる。
真昼間だぞ、あちぃよ、等と文句を言ったのは金属バットで、だったら我慢比べでもしてみるか?と挑発し、窓を閉めたのはガロウだった。
六畳一間の畳の上に、乱暴に組み敷かれ、そこからはなし崩しで行為に及び続ける二人。
平気かだと?ンなわけあるか、死にそうだ、と金属バットは持ち上げられた片足が力なく揺すられる様を目に焼き付ける。
「っ、は、やくッ…イキ、っ、やがれ…!」
せめてもの強がりだったが、まるでそんな金属バットの思考等お見通しとでも言うように、ハッ、とガロウは口角をあげて続けた。
「そーいうテメェは何回イッよ?」
言われ、カァッと余計に顔を赤くした金属バットは「うるせぇ…」と力無く悪態を吐いた。覚えているだけでも既に2度、達している。いや、それ以上だ。
朦朧とした脳内であってもその事実を受け止めてしまい、気恥ずかしさからガロウを睨み上げる。
「っ、遅漏っ、野郎、!」
「おまえが早ぇんだろう、が!」
「アッ!?」
ばつん、と金属バットの腰が浮くほど、一層深く抉られ、その衝撃でまた達してしまう。ほら何度目だ、と男に言われたところで耳には届かない。
目の前が霞み、ガロウの顔すらぼやけたピントのように、焦点が定まらない瞳がギュッと細められた。勢い等なくとろとろと溢れるだけの白濁した粘液が、二人の結合部を伝ってシーツを汚していくだけだ。
そのおかげで一層深くなる挿入に、金属バットはもう限界だと首を振る。普段は決して見せないその弱ったその姿に気をよくしたガロウは、震える両膝を抱え直した。
「おい、バテてんじゃねーぜ」
「まっ、やめっ、ろ!」
待たねぇ、と続けられた言葉に、金属バットはギクリとして肩を震わせた。自身の陰茎が、鍛えられた腹筋についてしまうほど身体を折り曲げられ、最奥まで抉られる。
「ッ、クソッ!やめ、ろッ…あッ、アァ…ッ!」
ハッハッと繰り返される、まるで獣のような短い呼吸は、果たしてどちらのものなのか。
ぼたぼた、とガロウの顎先を伝った汗が金属バットの頬を濡らしていく。奥を抉られる快感に我慢が出来ず、キツく閉じられた瞳からは涙が溢れて、ガロウの汗と混じって頬を伝っていった。
くっっそ熱い部屋で汗だくおせっせするガロ金でした!あまりにも短すぎて書き直しました!
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