妄想と戯言2

完全自己満足なテキストblogです。更新不定期。
はじめに!を読んでください。

ソファー(ガロ金)

2024-04-29 18:44:00 | 漫画
ガロ金です。
微エロ表現あります!注意してください。







「おっ」

部屋に入るなり、驚いたような声があがった。
先に玄関を潜った男が振り返る。

「買ったのか?」

嬉々として指した先には、深緑色したローソファー。部屋の隅に置いていたそれは一応、三人掛け用らしくそれなりの場所を陣取っている。殺風景な畳の部屋にはどうも違和感を拭えなくもない。

「ああ、バイト先のお得意さんに家具扱ってる人がいてな」
「ふーん?」
「安く譲ってもらった」

いい働きぶりだ、と前々から目を掛けてくれていた男の話をする。
在庫を処分するから一度見に来ないかと言われ、訪れた店先で見つけたのがこのソファーだ。最初に気に入ったのは落ち着いた緑色で、次いで大きさだった。ガタイの良い男が二人座っても十分、余裕がある。そしてもう一つ、このソファーを選んだ理由がある。

「へぇ、結構しっかりしてんじゃん」
「家主より先に座ってんなよ・・・」
「あ、お茶とってくれ」
「へーへー」

勝手にソファーに寝転び、くつろぎだす金属バットが冷蔵庫を指差しながら宣う。この野郎、と思うがここは素直に冷蔵庫から500ミリのペットボトルを取り出してやる。

「ほらよ、」
「お、サンキュ・・あ?なんだよ?」
「・・・」
「ガロウ?」

見上げてくる不思議そうな黒目。それを、にんまりとした笑顔で見下ろす俺。何かを察したらしい金属バットが起き上がろうと手をついたところで、咄嗟にその手首を掴んでソファーの背もたれに縫い付けた。反応される前に流れるように馬乗りの体勢を勝ち取る。

「っ、おい、なんだよ急に!」

ごとり、と持っていたペットボトルがソファーから落ちて畳の上を転がっていく。シミになるかもなとそれを横目に、少し本気で抵抗しだしたもう片方の手も掴んで一纏めにして頭上に押さえつけた。途端にカァっと頬を染めた金属バットが焦ったように、おい!と語尾を荒げる。

「てめ、いきなりっ」
「このソファーな、」
「アア?!」
「すげぇ頑丈なのが売り文句なんだと」
「は?が、頑丈・・?」
「どれだけ耐えれるのか、試してみよーぜ」
「・・・は?」

ポカンとした顔が、心底意味が分からないって様子で見上げてくる。別にそういう趣味があるわけじゃないが、コイツの困った顔はなかなか嗜虐心を擽られる。自然と口角があがってしまう自身が止められず、拘束していないほうの手でボンタンの上からゆっくりと腹筋を撫で上げた。なぞるようにそのまま鍛えられた胸筋に辿りついて、包み込むように優しく揉みしだいていく。

「こ、ここでヤるのかよ?!」
「言ったろ、試すって」
「はぁ?!そこに布団あンだろうが!」
「・・・敷くのメンドくせぇ」
「ッ、ま、て!」

上下にゆっくりと揉みながら、たまに引っかかる突起を指で挟むように刺激してやると息を詰めながら抗議してくる。本気を出せばこんな拘束くらい振り解けるくせに、難儀な性格だなと思わなくもないが・・・いちいち反応が可愛いと思ってしまう俺も大概か?

もどかしい刺激に金属バットの下半身がモゾモゾと動く気配を感じて、マウントを取っていた位置をずらして太ももを挟み込むようにして座り直す。
軽く反応していたソレを見て、自分の口角がますます上がっていくのが分かった。耳まで真っ赤に染めた金属バットが、逃げ場のない瞳で睨み付けてくる。胸を弄っていた指を首筋へ、そして口元まで滑らせて、少し小さめな下唇をゆっくりと撫で上げてやる。期待からか不安からか、小さく震えた肩口に気をよくして、そのまま耳元に顔を寄せて呟く。

「・・・いっそ壊れるまでヤッてみるか?」
「ッ、馬鹿か!」

くくくと肩を揺らして、その可愛い口にしゃぶりついた。







けっきょく4回戦までもつれ込んだ俺たちをしっかりと受け止めてくれたソファーは、相も変わらず部屋の隅を陣取っていた。シャワーから上がった金属バットが、げっそりとした顔で呟く。

「・・・まーじで頑丈でやんの」
「それな」







特にオチなしです!!!



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