妄想と戯言2

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はじめに!を読んでください。

勝負(ガロ金)R-18

2024-05-31 05:27:00 | 漫画
がっつり致してます、注意です。
悪戯の続きとして書いていたものの、書けなくなったので別ものとして読んでください。






勝負



 丁寧に時間をかけて解した後孔から指を抜き去る。「うっ」と小さく呻いて、金属バットは震える内腿をだらしなく、ソファーの背凭れに引っ掛けるように投げ出した。赤く色付いた上半身が、過ぎた興奮をやり過ごそうと深呼吸を繰り返し、大きく上下に揺れている。

 丁度良い、とガロウがもう片方の脚を持ち上げる。そのまま自分の肩へ掛けるように抱えると、自然と金属バットの腰が浮いて、その赤く充血した後孔がより露になってしまう。恥じらうように顔を逸らした金属バットの態度とは対照的に、ローションでてらてらと濡れるソコは物足りないと言うように、ヒクついている。射精したばかりの陰茎が力なく凭れ、飛び散った精液が鍛えられた腹筋や内腿を汚すその様に、ガロウは背徳感にも似た興奮を覚えた。普段の彼からは想像も出来ないその様子に、ただただ昂る。

 崩れたリーゼントから覗く瞳が虚に天井を見上げる。その表情にズクリと腰が重くなる。その感覚さえも楽しむように、ガロウは側に転がっていたローション入りのパウチと、真新しい箱からコンドームを一つ取り出した。
 手慣れたように封を切り、見慣れた緑色のそれを装着していく。ついでにパウチの封も切り、手には出さずに直接、すっかり萎んでしまった金属バットの陰茎へと垂らしていく。声こそ漏らさなかったが、びくりと肩口を震わせ、小さく息を詰めてその刺激をやり過ごしている。
 ガロウの口角が徐々に歪んでいき、興奮で遠慮など無くなった声色で「なぁ」と金属バットを覗き込んだ。眉尻が下がり、赤く染まった顔がガロウを見据える。
 脚を抱え直したガロウが限界まで勃起した自身をピタリと後孔に宛てがった。触れた先端が直ぐにでも呑み込まれてしまいそうなほど、柔らかい。期待からか、抱えた内腿に力が入る。

「そろそろ、挿れてやろうか?」

 はぁ、と熱い息を吐き、金属バットを見下ろす。もはや抵抗する気力も無いのか、ガロウの言葉に小さく身体を震わせて浅い呼吸を繰り返しているが、返事はない。ガロウが前のめりになり、その顔を覗き込む。
 更に腰が浮き、今にも挿入ってしまいそうな体勢に鍛えられた腹筋が収縮した。金属バットの陰茎から滴ったローションが流れ落ちようと、腰骨を伝っていく。

「おっと…勿体ねーよな」
「ッ、」

 ローションが滑り落ちる寸でのところで、ガロウが掌で受け止める。それを金属バットの腹筋へ塗りたくり、体液とローションを混ぜるようにしながら汚していった。ゆっくりと腹筋の割れ目をなぞり、徐々に上へ。脇腹を通り、そして弾力のある胸筋へと辿り着く。
 先ほどまで散々弄られていた為に、ぷくりと主張した突起にわざとらしく指を引っ掛けていくガロウの、そのもどかしい動きに合わせて金属バットの腰も揺れている。
 宛てがっていただけのガロウ自身がズレて、それさえも楽しむように、ぬるぬると金属バットの陰茎に自身を押し付ける。射精後で敏感になっている処への刺激が辛いのか、金属バットから漏れる喘ぎには悲鳴のようなものが混じっている。

「はっ、あ、ひっ、あっ、ッ、んっ」
「ハァ・・・っ、裏筋ンとこ、擦れるのきもちーだろ」

 時折り、後孔を突くように掠めて刺激する。その度に金属バットの腰がびくびくと反応してしまい、胸への刺激も相まって自身を緩く勃たせてしまう。お互いの先走りにより水気の増したローションがじゅぶじゅぶと音を立てる。

 お互いに限界は近い。近い、はずなのだが。

「ハァ、はっ・・ほしいって、言えよ、なぁ」
「ッ、あ、あっ・・・ンッ、だ、れがっ」

 涙の滲む瞳がガロウを睨みつけた。その強情な態度に、ぞくぞくと背筋を震わせる。
 胸を弄っていた手を止めて、緩く勃ち上がっていた金属バットの陰茎を掌全体で包み込む。長い指先で上下に扱ってやると、直接的な刺激に耐えられなかったのか大きく首を仰反らせた金属バットから「やめろっ」と制止の声が上がった。咄嗟にガロウの上下する二の腕を掴むが、その力は普段とは比べものにならないほど弱弱しく、ただ、ガロウの嗜虐心を煽る要因になってしまう。

 火のついてしまったガロウの粘着さを、金属バットは知っている。だが、自分のどの行動がガロウをそうさせているのかまでは、理解していなかった。
 完全に勃起した金属バットの陰茎とガロウ自身を合わせるように持ち直す。再び扱うと、切なげに歪んだ目元からついに涙が溢れてしまった。
 その顔を隠すように目元を片手で覆うが、見えている口元が慄くように喘ぐ様に、ガロウは一層興奮して、竿を扱うスピードを速めていった。

「アッ、あっ!もう、ムリっ、イけねっ・・!」
「っ、無理じゃねーだろ、っ、こんな、おっ勃てといてよぉ」

 ハッハッとお互いの浅い呼吸が混じり合う。


 所謂セックスを始めてから、一時間以上が経とうとしていた。普段ならばとっくに挿入され、お互いに可愛くない罵倒を交えながら、果てていてもおかしくはない時間だった。

「お願いしたほうが負け」

 どちらから、このくだらない提案をしたのか。最初こそ、負けてたまるかと理性の方が勝っていた。すぐに根を上げるだろうと、ガロウは何度も何度も金属バットを責め立てた。
 いつもならば、汚い言葉で以って言っている頃合いなのだ。

「はやく挿れろ遅漏野郎!」と。

 だが、今日の金属バットにとって重要なのは快楽では無く、勝敗の行方だった。しつこい責めに得意の気合いも限界を迎えていたが、やはり勝負となると話が違ってくる。
 いつも、折れるのは金属バットだった。ガロウとの性行為自体に文句はない。文句はないが、その粘着質な責めには、思うところがあったのだ。今日こそは、この勝負に勝ってガツンと言ってやらねば気が済まない。

 ガロウを制止する腕に力を込めて、金属バットが気合いを入れ直す。そんな彼に気づいての事なのか、わざとらしく、ぐちゅぐちゅと音を立てて上下していたガロウがその腕を止る。
 限界の近かった金属バットの、亀頭の割目をぐりぐりと親指の腹で刺激してやる。痺れるような強すぎる快感が金属バットの全身を襲い、無意識に腰を引こうとするが、ガロウによって脚を抱えられている為にそれすら叶わない。

「はっ…腰揺れすぎだろ」
「ひっ、あッ、っそれ、やめろ!」
「止めてほしかったら、言う事があンだろ、なぁ」
「うぅ、ぐっ……!」

 ガロウの言葉に首を振って抵抗するが、迫る射精感には抗えない。
 一際大きく腰を揺らした金属バットの陰茎から、勢いよく白濁した体液が溢れ出てガロウの掌を汚した。それを引くつく後孔に塗りたくり、ゆっくり人差し指と中指を埋め込んでいく。ビクビクと震える腹筋には構うことなく、すんなりガロウの指を受け入れてしまう熱い中を、乱暴に掻き回した。

「あ!あっ、あっ、ッだめ、だっ、」
「はぁ、いい加減、折れろよなっ…くそ、ちんこ痛ぇ」
「んん、んっ……はぁ、あ、んあっ」

 獣のような熱い息遣いが、金属バットの口を塞ぐ。先ほどから何度も達している金属バットに対して、ガロウは一度も果てていない。下腹部に集まり過ぎた熱が、ズキズキとガロウ自身を締め付けるように勃起し続けている。
 キスだけでイキそうだと、ガロウは茹だった頭で考える。指を三本に増やし、溶けるような中の唸りにたまらず舌打ちを漏らした。さっさとこの気持ちの良い熱に溺れて、挿れてしまいたい。本当はドロドロに甘やかして、優しく抱いてやりたい。だが、勝負は勝負だ。欲しいと懇願した瞬間、ガンガンに腰を打ちつけて泣かせてやる。この男が折れる瞬間を見る為なら、いくらでも我慢してやると、そう、己の中の矛盾した感情が昂って、覚悟を決めた瞬間だった。

「ッ!」

 それまで弱弱しくガロウの腕を制止していた金属バットの手が、その銀髪を勢いよく掴んで引き剥がした。グイッと後ろ髪が引かれ、顎先が上を向いた事でガロウの白い首元が露になる。そして、ごくりと上下した喉仏に向かって、勢い良く噛み付いた。
 ガブリ、と音がしそうなほど強く噛まれた事に驚き、反射的に後孔を弄っていた手を引いてしまう。指が抜き去られ、抱えられたままだった脚がぶるりと震えて、力なくソファーへと沈んだ。

 普段ならばその行為は、ガロウが金属バットへ行う愛撫のひとつだった。首元が弱い自覚はあるようで、どんなに暴れていたとしても、そこを執拗に責め立てると途端に大人しくなってしまう。
 だからこそ、ガロウは口の端を歪めて金属バットを見下ろした。あの力加減ではおそらく跡になっている歯形を想像して、ずくりと下腹部が重くなる。やりやがったな、と己を見上げ、肩で息をする瞳を真っ直ぐに見下ろす。その顔は愉快そうに笑っているが、瞳は獲物を狩る寸前の獣のように鋭く唸っている。

「いてぇよ」
「ハッ、ざまぁみろ、ッ」
「素直じゃねーよなぁ……言えよ、ほら、挿れて欲しいって…なぁ、金属バット」

 揺れる黒い瞳が、挑発するように細められた。

「はっ、どの口がっ…挿れさせて、くださいだろうがっ、この、駄目犬・・・・・!」

 その視線に、言葉に、ガロウはまんまと煽られてしまう。

「・・・おもしれぇ」
「ッ、うあっ!あっ、あっ・・・!」

 ソファーへ投げ出されていた両脚を抱える。
既に己の先走りでズレてしまったゴムを取り外し、イキリ勃つ自身をそのまま、了解など得ずにずぶずぶと中へ埋め込んでいった。もはやローションなのか体液なのか、よく分からない粘液によっていつもより更に深く、繋がってしまう。
 息を詰める金属バットの陰茎からはとぷとぷと精液が漏れているが、構うことなく腰を進めていく。ぴたりと、ガロウの下生えに金属バットの臀部が密着した。
 中の熱さがダイレクトに伝わり、その収縮するように蠢く快感に抗えない。すぐにでも果ててしまいそうになり、はぁ、と息を吐く。
 金属バットを見下ろせば、涙を流して声にならない喘ぎを漏らしていた。いつもより深い挿入に上手く呼吸が出来ていない。

「ッ、テメェが、煽ったんだぜっ」
「ッ〜〜〜〜!!」

 ゆっくりと、腰を引いていく。排泄感の混じった快感が金属バットに押し寄せた。前立腺を圧迫され続け、ぶるぶると肩を震わせる。次に来る快感を、彼は知っている。無意識に腹筋に力が入り、ガロウの動きに合わせるように息を吐く。

 ギラギラとした瞳で金属バットを見つめるガロウがその両脚を持ち上げ、結合部を見せつけるように角度をつけて、覆い被さった。

「っ、俺の負けで、いいからよぉ」
「ア゙ッ……!!」

 怒りすら含んだような声色で、勢い良く腰を打ちつける。柔らかい肉の感触を楽しむように亀頭を最奥に擦り付け、時折り、前立腺を抉るように腰を進めていく。
 そして金属バットの顎を鷲掴み、言い放つ。

「テメェ、今日は覚悟しろよっ…!」
「ッ、んア゙っ、あ、ア゙っ!!」

 もはやガロウの言葉など聞こえていないのか、
涙と涎でぐちゃぐちゃになった金属バットは、その激しい動きによって喘ぐことしか出来ない。脳が焼けるように熱い。もうイキたくない、なのに敏感になり過ぎた身体が嫌でも快感を拾ってしまい、じんわりとした甘い痺れが腹の奥からつま先へと拡がっていくのが分かる。

 律動に合わせて無防備な喉仏が曝け出された。ごくり、とガロウの喉が鳴る。
 そして次の瞬間、金属バットの脚が大きく跳ねてガロウと己の腹に精を吐き出していた。足の指を丸めて、大袈裟なほど震えている。

 その喉仏にはくっきりと、赤い歯形が刻まれていた。












おわりです!
すみません、途中で飽きました!



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