こんばんは、
悠です。
本日はですね、
ネペンテスの栽培について、
上手に育てるための極意とも言える、
基本知識について、
お話ししようと思います。
栽培方法ではなく、
ネペンテスを育てるとはどういうことなのか、
ということを書きますので、
そこがまずポイントになります。
最近、
頂いたご質問を返しているうちに、
安定するとか、
状態を見るとか、
何気なく書いていましたが、
ご質問者様以外の方には、
意味がよく伝わっていないのではないか、
と思うようになりまして。
と言いますのも、
ネペンテス普及委員会では、
全個体をユグドラシルに移行してから、
栽培方法が劇的に進化し、
今までとは、
違った視点でネペンテスを育てるようになり、
それについての解説を、
あまり書いていませんでした。
そこで今回は、
ネペンテスが好きで、
100本近く導入し、
ほとんどが交配種ではありますが、
5年ほど真剣に向き合ってきた上での、
栽培に対しての考えをまとめました。
これから、
ネペンテスを育ててみたい、
ネペンテスがうまく育たない、
ピッチャーがどうしてもつかない、
ネペンテスが大きくならない、
そう栽培で行き詰ってる方、
もしくは、
それで困ってる方がいらっしゃいましたら、
ぜひこのページをご一読、
もしくは紹介して頂き、
今後の参考にして頂きたいと思います。
例によってあまり時間がないので、
どんどん書いていきます。
文脈や表現などがおかしいところがあると思いますが、
居眠りしながら3日間に分けて書いてるのと、
パソコンが逆らってくるのと、
書ける時間があと1時間くらいだと思いますので、
ご理解頂けると助かります。
長くなりますので、
ネペンテスと同じように、
ゆっくりと気長に読んでみてください。
ではいきましょう。
イメージを掴みやすくするために、
まずはこのブログ内だけの用語をおぼえてください。
パーム
典型的なネペンテス栽培の失敗スタイル
下葉が全部枯れ、
上部に数枚だけ葉を残した状態の
ヤシの木のような形。
コーン
ネペンテスの代表的な理想スタイル。
畑で元気に育つ、
トウモロコシのような形で、
一枚一枚の葉が大きく勢いがある。
リーフジャンプ
今までの葉よりも、
明らかに新葉が大きくなること。
一つ前の葉と比べて、
倍以上になることもある。
フェイクリーフ
他の葉と同じようなサイズで、
小ぶりだったり、
よわよわしい葉。
ほぼピッチャーはつかない。
オフィシャルリーフ
ネペンテスの基本的な葉。
丈夫で力強く、
ピッチャーも出来やすい。
グレートリーフ
ネペンテスを栽培するにあたって、
すべての人が目指すべき到達点。
後述します。
耐久値
葉の出来栄えを、
説明のために数値化したもの。
1が1日、
30が約一か月に相当すると考えてください。
劣化タイマー
耐久値に対して、
減算されていく時間。
環境変化や管理ミスにより、
急激にカウントダウンスピードが早まるが、
止まったりゆっくりになることはないため、
いかに既定の速度を保つかが重要になる。
100%が基準値で、
それ以下になることはなく、
200%は倍の速度、
300%は3倍の速度で劣化する、
というのを目安にしてください。
~ここから本編~
ネペンテスの栽培ですが、
ピッチャーが醍醐味というか、
ほぼそれがすべてなので、
どうしても、
意識がピッチャーのみにいきがちです。
ただ、
実際は、
ピッチャーを大事にしていても、
ネペンテスは育ちません。
ネペンテスを栽培をする上で、
見るべきポイントは他にある、
という視点がまず大事で、
もっとも観察しやすく、
もっとも重要になるのが、
葉だということです。
ここから先は、
手持ちのネペンテスが、
普及種である、
アラータのみの方は、
若干イメージしづらくなるかもしれませんが、
今後の参考のために、
ぜひお読み頂きたいと思います。
さて、
ネペンテスの観察の仕方ですが、
まずは、
ピッチャーを除いた全体のバランスを見てください。
重要
↓
パームよりか、
コーンよりか、
どちらの状態になってるかを判断します。
超重要
↓
次に、
真上から頂点芽を中心に見て、
リーフジャンプが発生しているかどうか、
を確認します。
栽培期間2年を経過した時で、
コーン、
リーフジャンプ、
その二つが確認できれば、
ピッチャーの有無は関係なく、
栽培は上手くいっていると判断して大丈夫です。
このレベルの栽培技術であれば、
定期的に葉の一枚一枚を調べ、
異常がないかを見るだけの作業で、
十分に立派に育つはずです。
問題は、
パーム状態、
そしてリーフジャンプが確認できない場合です。
だいたいはこの二つがセットになるので、
あまり育っているという実感もなく、
ピッチャーもほぼないか、
小さいのがチョロっとついている状態だと思います。
パーム状態のネペンテスの場合、
上部に数枚の葉が残ってるだけで、
しかも、
ほぼ全部い同じサイズ、
そして、
ピッチャーもないか、
ひょろっとしたのが一つくらいついてる、
という感じだと思います。
なぜこんな状態になってしまうのか。
それは、
葉が全部、
フェイクリーフだからです。
フェイクリーフとは、
耐久値250以下、
劣化タイマーが150%以上の、
いわゆる、
半年ももたない葉のことです。
対して、
オフィシャルリーフは、
耐久値300以上、
劣化タイマー100%からスタートの、
いわゆる、
丈夫な葉、
ということになります。
ここで書くのを止めると、
ああ、
じゃあ丈夫な葉があるんですね、
となって話しが終わってしまうと思いますが、
これはそんな単純な話しではなく、
この部分がネペンテスを栽培するうえで、
一番重要な部分なのです。
この部分を、
今まで詳しく書いていなかったので、
各ブログやサイト、
育て方の本など、
公開されている、
様々な栽培方法の断片的な情報だけを頼りに、
どれが本当かわかなないまま、
皆さんはネペンテスを育てていると思います。
決めつけになってしまいましたが、
実際のところ、
私が、
ネペンテスは葉が大事ですと言えば、
ふーんとなったり、
いまついてる葉を、
どうやって大事にすればいいのか、
となってしまい、
葉を観察してくださいと言えば、
葉を見て、
見ましたとか、
どうやってピッチャーが出来るようになるのか、
ただ見るだけになるになると思うんですね。
違います。
そういうことじゃないんです。
ここからの話しは、
ネペンテス栽培の極意中の極意です。
特別にお話ししますので、
よく読んで、
まずは、
ネペンテス栽培の考え方を学んでみてください。
まずフェイクリーフですが、
数値だけ見ると、
ただの弱い葉であり、
ピッチャーもできそうにない、
と単純に考えがちですが、
ここに重大な落とし穴があります。
フェイクリーフには、
フェイクリーフの、
重大な役割があるんですね、
貧栄養地帯で育ち、
生長の遅いネペンテスにとって、
なんらかの緊急時、
栄養を最低限でも確保するために、
最小限のエネルギーで、
緊急避難用の葉をつくります。
その葉には、
栄養を蓄えるだけの生産性はありまんが、
それでなんとか生命をつなぎとめ、
次の丈夫な葉を出すための、
綱渡りのような生命維持活動に入ります。
その最小限のエネルギーでつくられる葉こそが、
フェイクリーフなのです。
上記の、
フェイクリーフの文をよく読んでみてください。
わかりますか?
つまり、
フェイクリーフが出現した時点で、
ネペンテスに重篤な危機が起きている、
ということです。
あまり重篤という言葉は使いたくありませんが、
ネペンテス栽培の中だけで言えば、
それほど緊急事態だということをご理解ください。
それを踏まえて、
もう一度、
パーム状態のネペンテスを見てください。
上部にあるのがすべてフェイクリーフだとすれば、
もう待った無しの状態になっている、
ということになります。
ここで皆さんに語弊を与えてしまったのは、
葉を大事にする、
葉を長持ちさせる、
その表現に間違いはないのですが、
フェイクリーフ自体は、
耐久値の上限が決まっている上に、
劣化タイマーも通常より巻きになっているため、
どんなに管理を徹底しても、
効果は薄い、
というか、
皆無、
ということです。
ここも大事
↓
そもそも、
耐久値はどこで決まるか問題ですが、
葉が形成され始めた段階で、
すでにほぼ決定されています。
葉が完成された後からは、
劣化タイマーが即座にカウント開始し、
決められた時間を刻んでいくわけです。
つまり、
葉が出来上がった時には、
すでに手遅れ、
となるわけです。
袋どころか、
カウントダウンとの闘いが始まってしまうわけですね。
劣化タイマーのスピードを上げない方法は、
湿度、
温度、
の2点のみです。
そして、
一度上がったスピードは、
もう下がることはないため、
その後の管理とは関係なく、
あっという間に耐久値が0になってしまう、
ということですね。
なぜフェイクリーフが出現したのか。
この時に初めて、
温度、
湿度、
風当り、
光の強弱、
用土、
根の状態など、
総合的に判断しなければならないので、
あっちでは乾燥気味、
こっちでは加湿気味、
温度は最低◯℃、
最高◯℃以内なら大丈夫、
用土はミズゴケ、
いやピートモス、
という情報は、
何の役にも立たないわけで、
目の前のネペンテスがNOと言っている以上、
一つ一つを地道に検証していく以外、
道はないということです。
ちょっと時間がなくなってきたので、
話しを進めます。
じゃあ、
オフィシャルリーフとはなんなのか。
数値だけ見ると、
単純に丈夫そうな葉で、
長持ちしそうですね、
ピッチャーも期待(*'ω'*)、
となりますが、
これもそんな単純な話しではありません。
最重要
↓
オフィシャルリーフは、
ネペンテスの肝であり、
ここにすべてがかかっている、
と理解してください。
オフィシャルリーフは、
ただの長持ちしやすい葉、
というだけではありません。
オフィシャルリーフには、
ネペンテスの生長を促進させ、
貯蓄できるだけのエネルギーを生産し、
他のオフィシャルリーフと協力し、
ネペンテス本来のピッチャーを生成するという、
まさにネペンテスが育つための粋が詰まった、
これがネペンテス栽培と言われるだけの、
最高難度の最重要ミッションが課せられています。
逆に、
それをすべて可能にするのが、
オフィシャルリーフという存在になります。
そのオフィシャルリーフですが、
耐久値300オーバー、
劣化タイマー100%スタートなので、
じゃあ半年くらい待って、
オフィシャルかフェイクかを判断していけばいいのか、
となりますが、
ご安心ください、
良い方法というか、
見分け方があります。
植物栽培未経験の方でも、
すぐに見分けられる超簡単な方法ですが、
それがズバリ、
リーフジャンプ
ということになります。
葉のサイズが、
それまでの葉との差が大きければ大きいほど、
オフィシャルリーフの可能性が高く、
倍化レベルのサイズまでいけば、
オフィシャルリーフ出現と断言してかまわない思います。
ちょっとマジで時間がなくなってきたので、
細かい内容は省きます。
ここでさらに大事なことですが、
オフィシャルリーフが出現しない限り、
ネペンテスは生長しない、
ということです。
つまり、
フェイクリーフが何枚出ようが、
幹がどんどん伸びようが、
オフィシャルリーフが出ない限りは、
ネペンテスは生長したことにならず、
出来るピッチャーは小さいまま、
草体もいつまで経っても大きくならない、
ということです。
いいですか、
重要ばっかりが続いてますが、
これが本当に重要なことですからね。
フェイクリーフが何枚束になろうが、
オフィシャルリーフ一枚には敵わない、
ということなのです。
脇芽を育てたご経験のある方で、
背丈は親芽に遠く及ばないものの、
葉のサイズだけ、
親芽とすぐ同等サイズになる、
という経験をされた方はいらっしゃいませんか?
つまり、
それが、
オフィシャルリーフのパワーなのです。
親芽からエネルギーをもらってる状態のため、
オフィシャルリーフが出現しやすく、
それが数枚続くだけで、
リーフスパンだけなら親芽サイズに匹敵する。
もうこれを見るだけで、
このオフィシャルリーフの凄さが、
ご理解頂けるのではないでしょうか。
さて、
ここからまとめです。
栽培記のユーザー様なら、
もう何となくお察しだと思いますが、
ネペンテスにとって大事なオフィシャルリーフ、
これの出現率を上げるシステムが、
ユグドラシルだったわけです。
私が凄いシステム、
画期的、
なんでみんなユグドラシルにしないのと、
ワーワー、
一人で騒いでた理由がここにあり、
肥料を投入して、
オフィシャルリーフのさらに先を目指そうと、
一人で興奮してた理由が、
ちょっとでもお伝えできたのなら、
この記事を書いた意義があるというものです。
最後になりますが、
オフィシャルリーフの先、
グレートリーフですが、
耐久値600オーバーの葉を、
私はそう呼ぶことにしています。
オフィシャルリーフの、
数倍の生産性が望める、
ネペンテス栽培の到達点とも呼べる葉です。
前の写真の使いまわしで申し訳ないですが、
こちらの画像もう一度ご覧ください。
この圧倒的なアドバンテージが、
ご理解いただけたでしょうか。
この記事は、
ネペンテスを栽培されてる初心者の方々たちを、
決して煽っているわけではなく、
フェイクリーフに踊らされて、
ピッチャーってこんな程度のものか、
と思って欲しくないだけです。
ネペンテスに向き合い、
試行錯誤して、
ようやく出てきたオフィシャルリーフのその先に、
本当のネペンテスの魅力が待っている、
ということを、
どうしても伝えたい。
ご質問がありましたら、
可能な限り、
オープンにお答えしていきます。
ここはネペンテス好きのための広場、
ネペンテス普及委員会ですからね。
ではでは、
また次回、
お会いしましょう。
悠です。
本日はですね、
ネペンテスの栽培について、
上手に育てるための極意とも言える、
基本知識について、
お話ししようと思います。
栽培方法ではなく、
ネペンテスを育てるとはどういうことなのか、
ということを書きますので、
そこがまずポイントになります。
最近、
頂いたご質問を返しているうちに、
安定するとか、
状態を見るとか、
何気なく書いていましたが、
ご質問者様以外の方には、
意味がよく伝わっていないのではないか、
と思うようになりまして。
と言いますのも、
ネペンテス普及委員会では、
全個体をユグドラシルに移行してから、
栽培方法が劇的に進化し、
今までとは、
違った視点でネペンテスを育てるようになり、
それについての解説を、
あまり書いていませんでした。
そこで今回は、
ネペンテスが好きで、
100本近く導入し、
ほとんどが交配種ではありますが、
5年ほど真剣に向き合ってきた上での、
栽培に対しての考えをまとめました。
これから、
ネペンテスを育ててみたい、
ネペンテスがうまく育たない、
ピッチャーがどうしてもつかない、
ネペンテスが大きくならない、
そう栽培で行き詰ってる方、
もしくは、
それで困ってる方がいらっしゃいましたら、
ぜひこのページをご一読、
もしくは紹介して頂き、
今後の参考にして頂きたいと思います。
例によってあまり時間がないので、
どんどん書いていきます。
文脈や表現などがおかしいところがあると思いますが、
居眠りしながら3日間に分けて書いてるのと、
書ける時間があと1時間くらいだと思いますので、
ご理解頂けると助かります。
長くなりますので、
ネペンテスと同じように、
ゆっくりと気長に読んでみてください。
ではいきましょう。
イメージを掴みやすくするために、
まずはこのブログ内だけの用語をおぼえてください。
パーム
典型的なネペンテス栽培の失敗スタイル
下葉が全部枯れ、
上部に数枚だけ葉を残した状態の
ヤシの木のような形。
コーン
ネペンテスの代表的な理想スタイル。
畑で元気に育つ、
トウモロコシのような形で、
一枚一枚の葉が大きく勢いがある。
リーフジャンプ
今までの葉よりも、
明らかに新葉が大きくなること。
一つ前の葉と比べて、
倍以上になることもある。
フェイクリーフ
他の葉と同じようなサイズで、
小ぶりだったり、
よわよわしい葉。
ほぼピッチャーはつかない。
オフィシャルリーフ
ネペンテスの基本的な葉。
丈夫で力強く、
ピッチャーも出来やすい。
グレートリーフ
ネペンテスを栽培するにあたって、
すべての人が目指すべき到達点。
後述します。
耐久値
葉の出来栄えを、
説明のために数値化したもの。
1が1日、
30が約一か月に相当すると考えてください。
劣化タイマー
耐久値に対して、
減算されていく時間。
環境変化や管理ミスにより、
急激にカウントダウンスピードが早まるが、
止まったりゆっくりになることはないため、
いかに既定の速度を保つかが重要になる。
100%が基準値で、
それ以下になることはなく、
200%は倍の速度、
300%は3倍の速度で劣化する、
というのを目安にしてください。
~ここから本編~
ネペンテスの栽培ですが、
ピッチャーが醍醐味というか、
ほぼそれがすべてなので、
どうしても、
意識がピッチャーのみにいきがちです。
ただ、
実際は、
ピッチャーを大事にしていても、
ネペンテスは育ちません。
ネペンテスを栽培をする上で、
見るべきポイントは他にある、
という視点がまず大事で、
もっとも観察しやすく、
もっとも重要になるのが、
葉だということです。
ここから先は、
手持ちのネペンテスが、
普及種である、
アラータのみの方は、
若干イメージしづらくなるかもしれませんが、
今後の参考のために、
ぜひお読み頂きたいと思います。
さて、
ネペンテスの観察の仕方ですが、
まずは、
ピッチャーを除いた全体のバランスを見てください。
重要
↓
パームよりか、
コーンよりか、
どちらの状態になってるかを判断します。
超重要
↓
次に、
真上から頂点芽を中心に見て、
リーフジャンプが発生しているかどうか、
を確認します。
栽培期間2年を経過した時で、
コーン、
リーフジャンプ、
その二つが確認できれば、
ピッチャーの有無は関係なく、
栽培は上手くいっていると判断して大丈夫です。
このレベルの栽培技術であれば、
定期的に葉の一枚一枚を調べ、
異常がないかを見るだけの作業で、
十分に立派に育つはずです。
問題は、
パーム状態、
そしてリーフジャンプが確認できない場合です。
だいたいはこの二つがセットになるので、
あまり育っているという実感もなく、
ピッチャーもほぼないか、
小さいのがチョロっとついている状態だと思います。
パーム状態のネペンテスの場合、
上部に数枚の葉が残ってるだけで、
しかも、
ほぼ全部い同じサイズ、
そして、
ピッチャーもないか、
ひょろっとしたのが一つくらいついてる、
という感じだと思います。
なぜこんな状態になってしまうのか。
それは、
葉が全部、
フェイクリーフだからです。
フェイクリーフとは、
耐久値250以下、
劣化タイマーが150%以上の、
いわゆる、
半年ももたない葉のことです。
対して、
オフィシャルリーフは、
耐久値300以上、
劣化タイマー100%からスタートの、
いわゆる、
丈夫な葉、
ということになります。
ここで書くのを止めると、
ああ、
じゃあ丈夫な葉があるんですね、
となって話しが終わってしまうと思いますが、
これはそんな単純な話しではなく、
この部分がネペンテスを栽培するうえで、
一番重要な部分なのです。
この部分を、
今まで詳しく書いていなかったので、
各ブログやサイト、
育て方の本など、
公開されている、
様々な栽培方法の断片的な情報だけを頼りに、
どれが本当かわかなないまま、
皆さんはネペンテスを育てていると思います。
決めつけになってしまいましたが、
実際のところ、
私が、
ネペンテスは葉が大事ですと言えば、
ふーんとなったり、
いまついてる葉を、
どうやって大事にすればいいのか、
となってしまい、
葉を観察してくださいと言えば、
葉を見て、
見ましたとか、
どうやってピッチャーが出来るようになるのか、
ただ見るだけになるになると思うんですね。
違います。
そういうことじゃないんです。
ここからの話しは、
ネペンテス栽培の極意中の極意です。
特別にお話ししますので、
よく読んで、
まずは、
ネペンテス栽培の考え方を学んでみてください。
まずフェイクリーフですが、
数値だけ見ると、
ただの弱い葉であり、
ピッチャーもできそうにない、
と単純に考えがちですが、
ここに重大な落とし穴があります。
フェイクリーフには、
フェイクリーフの、
重大な役割があるんですね、
貧栄養地帯で育ち、
生長の遅いネペンテスにとって、
なんらかの緊急時、
栄養を最低限でも確保するために、
最小限のエネルギーで、
緊急避難用の葉をつくります。
その葉には、
栄養を蓄えるだけの生産性はありまんが、
それでなんとか生命をつなぎとめ、
次の丈夫な葉を出すための、
綱渡りのような生命維持活動に入ります。
その最小限のエネルギーでつくられる葉こそが、
フェイクリーフなのです。
上記の、
フェイクリーフの文をよく読んでみてください。
わかりますか?
つまり、
フェイクリーフが出現した時点で、
ネペンテスに重篤な危機が起きている、
ということです。
あまり重篤という言葉は使いたくありませんが、
ネペンテス栽培の中だけで言えば、
それほど緊急事態だということをご理解ください。
それを踏まえて、
もう一度、
パーム状態のネペンテスを見てください。
上部にあるのがすべてフェイクリーフだとすれば、
もう待った無しの状態になっている、
ということになります。
ここで皆さんに語弊を与えてしまったのは、
葉を大事にする、
葉を長持ちさせる、
その表現に間違いはないのですが、
フェイクリーフ自体は、
耐久値の上限が決まっている上に、
劣化タイマーも通常より巻きになっているため、
どんなに管理を徹底しても、
効果は薄い、
というか、
皆無、
ということです。
ここも大事
↓
そもそも、
耐久値はどこで決まるか問題ですが、
葉が形成され始めた段階で、
すでにほぼ決定されています。
葉が完成された後からは、
劣化タイマーが即座にカウント開始し、
決められた時間を刻んでいくわけです。
つまり、
葉が出来上がった時には、
すでに手遅れ、
となるわけです。
袋どころか、
カウントダウンとの闘いが始まってしまうわけですね。
劣化タイマーのスピードを上げない方法は、
湿度、
温度、
の2点のみです。
そして、
一度上がったスピードは、
もう下がることはないため、
その後の管理とは関係なく、
あっという間に耐久値が0になってしまう、
ということですね。
なぜフェイクリーフが出現したのか。
この時に初めて、
温度、
湿度、
風当り、
光の強弱、
用土、
根の状態など、
総合的に判断しなければならないので、
あっちでは乾燥気味、
こっちでは加湿気味、
温度は最低◯℃、
最高◯℃以内なら大丈夫、
用土はミズゴケ、
いやピートモス、
という情報は、
何の役にも立たないわけで、
目の前のネペンテスがNOと言っている以上、
一つ一つを地道に検証していく以外、
道はないということです。
ちょっと時間がなくなってきたので、
話しを進めます。
じゃあ、
オフィシャルリーフとはなんなのか。
数値だけ見ると、
単純に丈夫そうな葉で、
長持ちしそうですね、
ピッチャーも期待(*'ω'*)、
となりますが、
これもそんな単純な話しではありません。
最重要
↓
オフィシャルリーフは、
ネペンテスの肝であり、
ここにすべてがかかっている、
と理解してください。
オフィシャルリーフは、
ただの長持ちしやすい葉、
というだけではありません。
オフィシャルリーフには、
ネペンテスの生長を促進させ、
貯蓄できるだけのエネルギーを生産し、
他のオフィシャルリーフと協力し、
ネペンテス本来のピッチャーを生成するという、
まさにネペンテスが育つための粋が詰まった、
これがネペンテス栽培と言われるだけの、
最高難度の最重要ミッションが課せられています。
逆に、
それをすべて可能にするのが、
オフィシャルリーフという存在になります。
そのオフィシャルリーフですが、
耐久値300オーバー、
劣化タイマー100%スタートなので、
じゃあ半年くらい待って、
オフィシャルかフェイクかを判断していけばいいのか、
となりますが、
ご安心ください、
良い方法というか、
見分け方があります。
植物栽培未経験の方でも、
すぐに見分けられる超簡単な方法ですが、
それがズバリ、
リーフジャンプ
ということになります。
葉のサイズが、
それまでの葉との差が大きければ大きいほど、
オフィシャルリーフの可能性が高く、
倍化レベルのサイズまでいけば、
オフィシャルリーフ出現と断言してかまわない思います。
ちょっとマジで時間がなくなってきたので、
細かい内容は省きます。
ここでさらに大事なことですが、
オフィシャルリーフが出現しない限り、
ネペンテスは生長しない、
ということです。
つまり、
フェイクリーフが何枚出ようが、
幹がどんどん伸びようが、
オフィシャルリーフが出ない限りは、
ネペンテスは生長したことにならず、
出来るピッチャーは小さいまま、
草体もいつまで経っても大きくならない、
ということです。
いいですか、
重要ばっかりが続いてますが、
これが本当に重要なことですからね。
フェイクリーフが何枚束になろうが、
オフィシャルリーフ一枚には敵わない、
ということなのです。
脇芽を育てたご経験のある方で、
背丈は親芽に遠く及ばないものの、
葉のサイズだけ、
親芽とすぐ同等サイズになる、
という経験をされた方はいらっしゃいませんか?
つまり、
それが、
オフィシャルリーフのパワーなのです。
親芽からエネルギーをもらってる状態のため、
オフィシャルリーフが出現しやすく、
それが数枚続くだけで、
リーフスパンだけなら親芽サイズに匹敵する。
もうこれを見るだけで、
このオフィシャルリーフの凄さが、
ご理解頂けるのではないでしょうか。
さて、
ここからまとめです。
栽培記のユーザー様なら、
もう何となくお察しだと思いますが、
ネペンテスにとって大事なオフィシャルリーフ、
これの出現率を上げるシステムが、
ユグドラシルだったわけです。
私が凄いシステム、
画期的、
なんでみんなユグドラシルにしないのと、
ワーワー、
一人で騒いでた理由がここにあり、
肥料を投入して、
オフィシャルリーフのさらに先を目指そうと、
一人で興奮してた理由が、
ちょっとでもお伝えできたのなら、
この記事を書いた意義があるというものです。
最後になりますが、
オフィシャルリーフの先、
グレートリーフですが、
耐久値600オーバーの葉を、
私はそう呼ぶことにしています。
オフィシャルリーフの、
数倍の生産性が望める、
ネペンテス栽培の到達点とも呼べる葉です。
前の写真の使いまわしで申し訳ないですが、
こちらの画像もう一度ご覧ください。
この圧倒的なアドバンテージが、
ご理解いただけたでしょうか。
この記事は、
ネペンテスを栽培されてる初心者の方々たちを、
決して煽っているわけではなく、
フェイクリーフに踊らされて、
ピッチャーってこんな程度のものか、
と思って欲しくないだけです。
ネペンテスに向き合い、
試行錯誤して、
ようやく出てきたオフィシャルリーフのその先に、
本当のネペンテスの魅力が待っている、
ということを、
どうしても伝えたい。
ご質問がありましたら、
可能な限り、
オープンにお答えしていきます。
ここはネペンテス好きのための広場、
ネペンテス普及委員会ですからね。
ではでは、
また次回、
お会いしましょう。
初めて知ることが多く驚いてます!笑
名称が紛らわしくて申し訳なかったのですが、ユグドラシルはハイブリッド栽培方式の通称で、ユグドラソイルはネペンテス用に配合した土のことです(;´∀`)
なので、鉢と土という感じで、まったく別物です笑
通常栽培や肥料実験にユグドラソイルを使用していますが、それはユグドラシルとは無関係になります、ほんと紛らわしいですね(*'▽')
ユグドラシルに関して、よく考えたら、あんまり書いてなかったですね(;^ω^)
謎ソイル、そういえば言ってなかった笑
正体は、十和田水砂という用土で、ネペンテスに限らず、いまやあらゆる植物の用土に混ぜ込んで使ってます(*´▽`*)
新基準ユグドラソイルは、これを混ぜたもののことを言っていますので、今のユグドラソイルには100%配合される、レギュラー素材になります('ω')ノ
ソイル配合してユグドラシルの実験してみます!!
かと思っていたら、そのまま忘れておりました笑
いまのところ、かなり良好な結果なので、断然オススメです!
入手可能であれば、ぜひぜひ、使ってみてください(*'▽')
オフシャルリーフは確認できたのですが...
悠さんのおっしゃったように生育はもう厳しいのでしょうか?
コメントありがとうございます(^^)
初めましてでしょうか?
よろしくお願いします(*'▽')
オフィシャルリーフが出ていれば、復活の可能性はまだまだあります!
新しい葉にもスリップスの跡がありますか?
もしあるようであれば、一か八かですが、この時期限定の対処法として、透明なビニールで草体をすっぽりと覆い、なるべく空気が入らないように密閉してみてください。
※直射日光には当てないように
袋の中が低酸素の蒸し風呂状態になり、草体が弱まりますが、それよりはやく、害虫が大ダメージを受けて消滅するはずです。
カイガラムシには効果が薄いですが、スリップスは根絶できる可能性があります。
ただ、失敗すると、あっという間に枯れ上がるので、あくまで参考までにということになりますが(;・∀・)
アドバイスありがとうございます🙇♂️
N.ダイエリアナは止むを得ず、ベニカを使いスリップスを全滅させました!
新しい葉が出ているので期待したいです!
友人から、N.バイキング、N.スキを頂いたのですが栽培方法は難しいのでしょうか?
九州に住んでいるのでそれなりに気候は暖かいです!
栽培して3年目の初心者なのでアドバイスをいただけると嬉しいです🙇♂️
スリップス退治できて良かったですね!
ダイエリアナに限らず、新葉の状態と根の張り具合はとても大事になりますので、よく観察してあげてください(^^)
バイキングとスキは栽培実績がないのでまったくわかりませんが、丸っこい形をしたネペンテスは全体的に、
1に温度2に温度
34が湿度で
5に光
という印象です。
温度は30℃は欲しいところで、25℃くらいだとそんなに成長は見込めない感じです。
私は東北地方で、この時期でも夜間18℃以下になったりしますので、ラフレシアナ、アンプラリア、ビカルカラータ、バイキングといった丸形の種はうまく育ちません(;'∀')
九州であればよく育つんじゃないでしょうか!
根が広がりやすい種が多いので、鉢は大き目、水切れ厳禁、用土の腐敗に注意をすれば、立派に育ってくれるはずです(*'▽')