悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 88 袋の寿命について

2014年10月18日 00時50分48秒 | 悠のネペンテス栽培記
ネペンテスを本格栽培するにあたって、

問題となってきたのが、

袋の寿命です。


前も少しこの問題を取り上げたのですが、

まぁ、

枯れたら次の新しい袋に期待的な感じで、

そこまで重要視していなかったんですね。


今までは。


でも、

やはり観賞価値を高めるには、

袋の寿命を延ばすのが必須項目だなと思うようになりました。


やっぱり、

鈴なりネペンテスは見栄えが全然違います。


参考画像ないですが、

見栄えが全然違います。


そして、

栽培場の活気までもが違って見えてくる訳ですから、

ネペンテスの真価は鈴なりにあり、

と思ってもいいんじゃないでしょうか。


さらに興味深いと言いますか、

当たり前のことと言いますか、

一度鈴なりになったネペンテスは、

成長速度が他の葉っぱオンリーとは段違いなんですよね。


鈴なりになるくらい勢いのあるネペンテスですから、

そりゃ成長も早いだろうという見方も当然あるでしょう。


それは正しい意見なのかもしれません。


でも今回、

委員会では、

敢えて逆説的に、

ネペンテスは鈴なりになるから成長が早くなる、

という仮説を支持したいと思います。


つまり、

イメージで言えば、

最初の葉っぱが袋を作る労力を100とした時、

次の袋をつくる補助を最初の袋が行い、

90対10くらいの割合で分担するのではないかということです。


そして最新の袋ほど、

補助が増え、

最終的には葉は新芽を出す労力だけを行い、

袋を作るのは袋、

つまり袋が少なくなってくると、

徒長が開始される、

ってな具合じゃないかと睨んだわけです。


この理論通りならば、

同じ環境に置いた同種同サイズのネペンテスならば、

袋が多い方が次の袋を早くつけることになりますよね。


これはかなり検証価値が高い仮説と言えるのではないでしょうか。


題して、

「鈴なりピッチャー栽培法」。


これを、

挿し木増殖計画、

普及用自作鉢、

に並ぶ、

3大検証事案に組み込んでいくことにします。


他にも検証したいことが目白押しですが、

まずこの方法が確立されれば、

様々な検証に応用できるため、

かなり力を入れていくべき項目であります。


で、

その鈴なりピッチャーの方法なのですが、

プロが栽培すると鈴なりになりやすい気がするため、

やはり栽培環境が焦点になります。


技術うんぬんということもあるかもしれませんが、

ネペンテスは、

そう簡単には成長速度が早まらないと思うんですよね。


上手い方は上手いのかもしれませんが、

じゃあ素人には無理だねって話しになってしまうので、

ここでは敢えて、

栽培環境に注目してみることにしました。


つまり委員会では、

成長速度による鈴なり化と、

袋の持続性による鈴なり化と、

二者択一と見たとき、

後者、

つまり前の袋が枯れずに持続することにより、

必然的に鈴なり化していくという案を、

採用することにしました。


じゃあ袋を持続させる要素はなんなのか。


これは全ネペンテスの袋の状態を観察した結果、

あっさりと答えが出ました。


そう、

長持ちの秘訣、

それは、


水分です!


ほぼ間違いありません。

断定と言ってもいいかもしれません。


人間の肌と同じ。


いいですか、

大事なことなので、

もう一回言いますよ。


人間の肌と同じ。


そう、

いかに保湿し、

乾燥から守るかが袋の寿命の明暗をわける
わけですよ。






参考画像1





参考画像2





参考画像3






上記が、

袋生成してから、

数ヶ月経ってもピンピンしている様子です。



で、

こちらが一ヶ月もたない典型的な例の袋。




違いにすぐに気づきますよね。


そう、

長持ちする袋は、

湿ったミズゴケに包まれている方なのです。


これを保湿効果と呼ばずしてなんと言うか。


つまりプロは、

素人があまり気にしない湿度に気を配っていた、

ということになるわけですよねこれ。


極論を言えば、

袋を常に水でビシャビシャにしておけば、

まず長持ち間違いなしと見ていいんじゃないでしょうか。




ただそうすると、

果物みたいに、

袋が出来るたびに何かしらの方法で、

袋に、

湿り気を与え続けなければならないということになります。


これは非常にめんどうなことですが、

ただ、

最初の2~3個さえケアしてやれば、

後は勝手に、

爆発的に増えていくということになるのではないでしょうか。



おっとおもうこんな時間。


ではでは、

次回もお楽しみに。



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