悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 501 結局、ネペンテスはどこを挿し木にすればいいのか

2019年04月22日 16時15分39秒 | 悠のネペンテス栽培記
わかりましたよ。

いや、
ここ最近、
ブログを書くと体調を崩していたので、
体が変調をきたし、
ストレスで追い詰められているのかと、
勝手に自己判断していたのですが、
原因がようやくわかりましたよ。


あのね、
悠はね、
さむさむ言いながら、
家に帰ると速攻で風呂に入り、
上がったらすぐ飯を食って、
テレビ見ながらソファでゴロゴロして、
二階の寝室で、
寝る前にパソコンでカタカタとブログを書いていたんですよ、


パンイチで



やっぱりバカだったんだね



いやもう、
そんな生活を十数年していたので、
まったく疑問に思わず、
逆によく今まで、
湯冷めとか腹痛とか起こさなかったなと。


いや起こしてたのかもしれませんが、
寝不足の一言で全部片づけていたので、
まったく気にしてなかったと言いますか。


そんな今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか。


こんにちは、
典型的な後から大慌てするタイプ、
悠はショックです。



そんなわけで、
午後休をとったわけですが、
特にやることもなく、
まぁブログでも書くかと言う流れと言いますか、
それでも病院に行かないところが本当にアレと言いますか、
そんな状態なわけでございます。


それで、
今日はですね、
読者の方から、
脇芽が出た株で、
どう処理すればいいのか、
つまり、
切った方がいいのか、
むしろ、
それで増やすことはできないか、
というご質問を頂きまして、
せっかくだから本編にて、
一般的なものではなく、
私独自の見解をですね、
書かせて頂こうかなと。

あ、
具合が悪いので、
多少駆け足になってしまうことと、
それとは無関係ですが、
あくまで私の独自の見解なので、
合ってる間違ってるは、
自己判断でお願いしたいことと、
これはあくまでご質問頂いている、
読者の方向けのみに書いていますので、
そこをご理解頂ける、
優しい栽培記フリークの方のみ、
お読み進め頂けると助かります。


遅れたぶん、
頑張っていっぱい書くぞ。





さて、
本題ですが、
ていうか、
さっそく失敗してしまったのですが、
画像の掲載許可を頂くのを忘れていたんですよ。


なので、
参考画像が何もないまま、
ただ訳のわからない解説が続くと思いますが、
重ねてご容赦ください。


さてさて、
画像を拝見させて頂いた、
最初の率直な感想ですが、
遮光しているところを見ると、
もう野外栽培に移行されているようで、
まだ朝は数℃しかない私の地方に比べると、
羨ましい限りです。


そして、
ダイエリアーナをあまりじっくり見たことなかったんですが、
思ったより、
節の間隔が短いんですね。

この辺はラフレやビーチっぽい感じで、
まぁ色々な血が混ざってるというのもうなずけます。

単に日光栽培で、
株が引き締まっているだけだったらすみません。


株の全体的な感じとしては、
50cmくらいでしょうか。

いやもうちょっとあるか。

全然違かったら恥ずかしいので、
サイズに関してはうやむやにしておきましょう。


今更であれですが、
私はダイエリアーナは失敗したクチなので、
子株以外はほぼ見たことがなく、
本種の栽培ノウハウは一切ないという。


なので、
順調なのかどうなのか、
本種に関しては適切なアドバイスはできませんが、
まぁ他の似たような私が所有する交配種と照らし合わせて、
なんとか書いてみようと思います。


まず葉の一部の状態ですが、
なんとなーく根の異常サインが出ているんですね。

本種の葉の通常だったら申し訳ないのですが、
水分不足、
もしくは根がうまく吸水できてない可能性があるのですが、
それにより脇芽を誘発させたとも考えられ、
そん知る氏の開花条件にけっこう合致しますので、
もしかしたらこのままいくと、
花が期待できるかもしれないです。


あと、
垂れ下がりはまだいいのですが、
上に伸びつつ下がる場合、
枝のRというか、
曲がりがきつ過ぎると、
水分がうまく上がらなくなってしまい、
急に枯れることがありますので、
自重に任せる場合は、
ちょっと注意した方がいいかもしれません。


あ、
でも今回は挿し木の件なので、
余計な話しは省略しましょう。


さて、
私の経験則での、
うまくいく挿し木条件ですが、


株が充実している

時期が適切である(急激な気温低下がないなど)

管理できる状態が整っている


が3大条件になります。


この中でも一番のファクターが、
株の充実です。

まずはサイズ。

最低でも、
葉の長さが15センチは欲しいところ。

10センチ以下だと、
差し穂に根付く体力が元々ない場合が多く、
ある程度進んだとしても、
突然枯れてしまい、
失敗するケースが多くなると思います。


そして頂点芽、
植物の先端の葉が、
キレイに育っていると、
株は充実していますが、
葉が変に委縮していたり、
サイズが小さめでバラバラ、
もしくは全部同じようなサイズだと、
充実しているとはいいがたい状態です。

ピッチャーがロアーなうちは、
葉が出るたびに大きくなるのが、
うまい育て方になります。

よくわからない場合は、
葉が波打つようなタイプを除いて、
新しい葉が、
ピン札みたいにパリっときれいになっていれば、
まぁ大丈夫です。


その他と、
後は時期と管理ですが、
長くなりそうなので割愛します。


まぁ東北、
もしくはそれより北でない限り、
今時期からはもう大丈夫でしょう。

むしろ高温に注意した方がいいかもしれません。


で、
挿し穂なんですが、
あ、
挿し穂とは切り取った部分のことで、
どこが成功率が高いかと言いますと、
一番エネルギーが集中している箇所、
そして、
発芽など、
大きなエネルギーのロスがない箇所、
木化しておらず固さの中にもみずみずしさがある箇所、
さらに、
成長著しく、
勢いがある方、
つまり、
すべての条件を満たすのは、
脇芽から育った頂点芽、
ということになります。


まぁ、
この辺は色々と意見があるかもしれませんが、
前提となるのは、
私が実際に行った検証での成功率なので、
本当はどうなのかはわかりません。


そもそも、
脇芽で勘違いがよくあるのが、
生長点が増え、
葉が増えるから、
栄養も増えて良く育つのではないか、
ということです。

果物などのシュート方式とかは私もよくわかりませんが、
そもそも、
脇芽やひこばえなどは、
可能な限り取り除いて、
本枝にエネルギーを集中させてやるのがベスト、
と思っており、
いわば邪魔でしかないというのが持論です。

なぜかというと、
どんなに脇芽が発生しようが、
その植物自身のエネルギー値は決まっており、
一杯のかけそばとかそういう優しいものではなく、
脇芽と本枝の生き残りを懸けたバトルロワイヤル方式で、
ほっとくと植物自身が弱ってしまうという、
だいたいはそういう共存ではなく力関係の世界なのです。


そして、
本枝がしっかりと成長しないと、
植物はいつまで経っても成長したことになりません。


そういうわけで、
挿し穂は、
脇芽をカットして、
予備として保険的な意味で挿す、
というのが正解になります。


が、



ここからが問題でして、
ネペンテスの場合、
脇芽が発生した時点で、
本枝が弱ってる場合が多い、
ということです。

つまり、
勢いがあり、
今後の成長が見込める脇芽をカットして、
弱り始め、
枯れこむ可能性のある本枝を残すという、
2重のリスクを抱え込んでしまう恐れがあるわけですね。


本来であれは、
本枝が弱る前に、
脇芽の兆候のある部分を予め処置しておくのがベターですが、
大体の方が方法がわからなかったり、
踏ん切りがつかず、
脇芽がすくすくと成長しちゃってると思います。


脇芽が出てもガンガン育つタイプもけっこうありますが、
それでもやはり脇芽を処置してあげた方が、
成長が早い印象があります。


あと、
脇芽をつぶしたら、
本枝も枯れた、
なんてこともあるかもしれませんが、
逆です、
本枝が枯れそうだから脇芽が出てきたのです。


なので、
今回、
というかあくまで現段階ですが、
リスクを天秤にかけまして、
脇芽更新、
つまり、
脇芽を残して、
本枝をカットする、
これを推奨したいと思います。

もちろん、
リスクが0になるわけではありません。

本枝は時間をかけて大きくなった分、
固くなりすぎて、
発根や発芽しづらい傾向があり、
脇芽は実質、
本枝からエネルギーを奪っているので、
成長が早い部分もあり、
エネルギー減である本枝を失うと、
成長が完全にストップするリスクもあります。



そんなわけで今日は、
めちゃくちゃ長くなりましたが
悠が現在実験中の、
2段階カット方式をご紹介します。


用意するものは、
通常の挿し木とまったく同じ、
受け入れ容器(最初に水挿しする場合のみ)、
挿し床(直接挿す場合)、
よく切れる剪定ハサミ、
被覆塗装剤(もしくは代用で木工用ボンド)、
そして出来れば、
よく切れるナイフがあると便利です。


やり方も通常の挿し木と一緒で、
ハサミを消毒、
切るときはスパッと切れ味鋭く切る、
切った箇所を被覆塗装剤で間髪入れずに塗り込む、
です。

挿し穂の方は、
すぐにきれいな水につけて、
しばらく水を吸わせてあげてください。


で、
それとは別に、
2段階方式なのですが、
まず最初に、
本枝の頂点芽をカットして挿し穂にします。

あ、
ネペンテスは挿し木とかは関係なく、
挿し穂以外は、
幹部分を切ったら必ず塗ってくださいね。


それから一週間から10日ほどしたら、
本枝の残りをカットして、
挿し穂にする、
というものです。


どういう意味があるのか、
ちょっと思ったより時間がかかりすぎて、
具合が悪くなってきましたので、
詳しくは書けませんが、
簡単に言うと、
10日間のあいだに、
本枝の発芽の準備と、
脇芽へのエネルギーの移行期間を設けるというものです。


10日以上だと、
成長バランスが崩れるっぽいので、
今のところ、
私のところではこの方法で実験しています。


ただ、
植物にとって一番負担が少ないのは、
一度に短時間で処置することなので、
いいかどうかは調査中です。


あ、
あと挿し穂は、
最低でも葉が2~3枚くらいがある長さがないと、
根が出づらいので、
あんまり短すぎる挿し穂、
逆に長すぎて吸水が追い付かない挿し穂もありますので、
こればっかりは実践でおぼえていくしかありません。




ではでは、
また次回、
お会いしましょう。



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4 コメント

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Unknown (ジル)
2019-04-23 21:02:38
さっそくのブログでの回答ありがとうございました!
とっても勉強になりました!
撮影許可の件はすいません(;ω;)
自分も気遣いが足りなかったと反省してます。
たしかに悠さんが書いていた通り去年の秋2.3回花芽がでていました!(その都度切っていました)

あれだけの情報量でこの完成度の考察はとてもすごいです!参考にさせて頂きます(^_^*)
今回の写真やこの前のメールでの情報等で改めて評価といいますかコメントしていただけると嬉しいですღ❤ღ•̥̑ .̮ •̥̑)
これからも応援しています!
返信する
Unknown (sonsiru2)
2019-04-24 09:24:56
おお、写真はないが、師匠の考察コメントで
おそらく私にも画像が再現されましたヽ(*´∀`)
うちのベントラにも応用できそうです。
流石師匠!
実用編の記事はとても為になります!
メモしておこう
栽培記も500を超えると どこにどの記事があったか探すのに結構時間がかかりますからね。
返信する
ジルさんへ ()
2019-04-25 23:59:08
こんばんは!

遅れましたが先ほどメールの返信をさせて頂きました(;^ω^)

いやいやいや、
真っ先に確認すべきところなのに、
毎度私が忘れてしまうのが問題でして(^_^;)

おおー、
花はすでに咲いていたんですね!

これはもう私の弟子の名前をつけて法則と書いてしまってもいいレベルかもしれません笑

一応、
補足でもう一回書く予定だったのですが、
体調が悪くダウンしてしまったので、
取り合えず回復したらまた書こうかと思っています(*'▽')

挿し木の結果報告、
楽しみにお待ちしております(*‘ω‘ *)
返信する
そん知るさんへ ()
2019-04-26 00:03:33
こんばんは!

いやはや、
ようやく体調が回復してきました笑

書き出しも遅いし、
掲載許可をもらい忘れて先方の方にもご迷惑をおかけしてしまうし、
反省しきりです(;'∀')

ありがとうございます、
そう言って頂けると、
本当に書いた甲斐があります(*´Д`)

500回だとすごい数に思えてしまいますが、
眠い眠いだけ言ってる記事も多数あり、
今後はもう少し、
クィリティを維持していかねばなと思っております笑
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