ネペンテス栽培記 24に引き続き、
ネペンテスの室内栽培における考察を書きたいと思います。
あくまで私の勝手な考えなので、
何一つ証明できるものはないのでよろしくお願いします。
まず結論を言えば、
ネペンテスの成長はとにかく遅いということ。
サボテンほどではないかもしれませんが、
とにかく遅い。
何をしても成長速度は変わらない気がします。
ただ、
一度成長が始まると、
グングンと育ちます。
イメージで言うと、
猛ダッシュ→休憩→休養→猛ダッシュ→休憩→休養
をくり返す感じです。
私はここに注目してみました。
他の植物は同時に、もしくは短いスパンで行うことを、
ネペンテスはできないんじゃないかと。
つまり、ネペンテスは、
栄養の吸収、貯蓄、消化、成長を同時にできない植物ではないか、
ということです。
熱帯などの比較的温暖で降水量が多い地域の植物は、
水をぐんぐん吸収し、
葉っぱをどんどん茂らせ、
めきめきと枝や幹を伸ばしていきます。
葉の面積が広いのも特徴です。
これは成長スピードをあげて熾烈な生存競争に打ち勝つために、
当然の進化だと思います。
砂漠のような乾燥地帯では、
サボテンや多肉のように幹や葉に水分を貯え、
分厚く成長することで暑さへの耐性を高める進化をしてきました。
寒い地域では針葉樹林や落葉樹などは、
成長期と冬季の活動休止を設けることで環境に適応しました。
高山性の植物は、
成長スピードを極限まで抑えることで、
急激な温度変化や気まぐれな天候に対応してきました。
ネペンテスはこれに近い植物だと思います。
ネペンテス栽培で困るのが、
根が貧弱であること。
そして調子を崩すと、
成長を再開するまでとんでもなく時間がかかるということ。
以上を踏まえると、
ネペンテスは、
様々な環境の植物の特徴を少しずつ兼ね備えた植物だと思います。
根が貧弱なのは、
土中の深刻な栄養不足でも、
少ないエネルギーで伸ばすことができるため。
成長を止めるのは、
環境に変化があっても元に戻るまで枯れないようにするため。
その弊害が、
不器用な成長の仕方だと私は考えました。
ネペンテスはおそらく、
栄養素をそのまま成長に使うことは出来ないのだと思います。
なので、まず何らかの物質に変化させる必要があります。
これを仮に、
ネペロンとしておきましょう。
ネペロンは加工しやすい物質ですが、
そのままでは何の役にも立ちません。
そこで、
ネペロンを加工して、
新たなエネルギー源、
仮にネペニウムとしましょう。
それを作り出し、貯える必要があるのです。
貯えたネペニウムは、
何らかの条件が揃ったら消費され、
成長という形で現れます。
ネペンテスはこのサイクルを守って成長するため、
大きくなるのが遅いのではないかと仮説を立てました。
他の植物はエネルギーを一気に使って成長し、
大きくなることで栄養素を貯えやすくなりますが、
ネペンテスは逆に、
エネルギーを十分に貯めてから成長するため、
遅いのだと思うのです。
そう考えたわけは、
ネットで購入したネペンテスが、
最初の10日くらいは順調に成長し、
元気がいいなと思った矢先にピタリと成長を止め、
そのまま一ヶ月なんの変化もなしなのを見たからです。
環境の変化によりネペロンの供給が止まり、
植物体に貯えられたネペニウムが尽きたのだと思います。
また一から製造と貯蓄のやり直しになるため、
成長が完全に止まるのです。
おそらく自然界では、
栄養不足でエネルギーを使い果たした植物が次々と枯れる中、
貯えたエネルギーで時間差で成長するという生存戦略ではないでしょうか。
ここでさらに考察してみました。
まずネペロンの製造方法です。
これはほぼ、水と光、そして温度で作り出されるとみて間違いないと思います。
ネペンテスは肥料が極少量でも育ちます。
他の植物では萎えてしまう少なさでも、
ネペンテスには十分なのです。
そして日照不足、水不足、低温の場合の変化は劇的で、
すぐに枯れる兆候を見せ始めます。
ネペンテスにとってこの三つは命なのでしょう。
では捕虫袋の役割はなんなのか。
土中の栄養不足による足りない栄養素を補うため、
となっていますが、
私はこれは正解であり、間違いでもあると思っています。
正しくは、ネペニウム精製に使う酸性を補うため、
だと推察してみました。
捕虫袋に入るのは、
その名の如く虫が一般的ですが、
中には鳥の糞まで取る種類があると聞きます。
両者に共通しているのは酸性であるということです。
車の塗装を溶かすほど強い酸性です。
捕虫袋には消化液やバクテリアなどが入っており、
中に入ったものを消化吸収する仕組みになっていますが、
いきなり栄養素としてしまうのは、
植物にとって負担であり、
毒物にしかならないのではと思いました。
地面の虫の死骸を土中の微生物が分解し、
それを根で吸収した方が断然効率がいい気がします。
栄養素が乏しい地域なら、
なおさらしっかりとした根を作るべきだと思います。
そうしないのは、
ネペニウムが体内にあるから。
余計な成長をせずにネペニウムを貯えることに特化した形が、
ネペンテスという植物なのだと考えました。
そう考えた理由は、
室内でもネペンテスを栽培できるからです。
捕虫袋に虫は一切入っていません。
少なくとも、
肉眼で確認できる範囲では。
つまり、
環境さえ整っていれば、
虫を捕らえる必要はないということ。
光、水、温度が不足した時に、
それを補うものが酸性という要素ではないかと思うのです。
なので、
捕虫袋はとても都合の良い仕組みになっています。
作るのに相当な時間がかかりますが、
環境さえ良ければ別にあってもなくてもいいのです。
事実、植替えなどの突然の変化にとても敏感で、
袋はあっという間に枯れてしまいますが、
葉っぱの方は何の変化もありません。
おそらく有事に備えて袋の中の酸性をさっさと回収して
切り離すためでしょう。
そして私は、
ネペニウムの消化を始めるトリガーは、
ここにあると仮説を立てました。
袋は人間で言う指先ではないかと思ったのです。
本体からもっとも離れて、真っ先にダメージを請け負うもの。
そして環境の変化をいち早く知らせるツールであると考えました。
つまりこの袋を中心に、
風や湿度を調節すれば、
用土や根、葉や本体にダメージなく
ネペンテスの成長が加速するのではないかということです。
すべてはただの想像なのですが、
ネペンテスの調子に合わせてゆっくりとこれからも検証していきたいと思います。
長くなりましたので、
今日はこの辺で。
ではでは、
また次の機会に。
ネペンテスの室内栽培における考察を書きたいと思います。
あくまで私の勝手な考えなので、
何一つ証明できるものはないのでよろしくお願いします。
まず結論を言えば、
ネペンテスの成長はとにかく遅いということ。
サボテンほどではないかもしれませんが、
とにかく遅い。
何をしても成長速度は変わらない気がします。
ただ、
一度成長が始まると、
グングンと育ちます。
イメージで言うと、
猛ダッシュ→休憩→休養→猛ダッシュ→休憩→休養
をくり返す感じです。
私はここに注目してみました。
他の植物は同時に、もしくは短いスパンで行うことを、
ネペンテスはできないんじゃないかと。
つまり、ネペンテスは、
栄養の吸収、貯蓄、消化、成長を同時にできない植物ではないか、
ということです。
熱帯などの比較的温暖で降水量が多い地域の植物は、
水をぐんぐん吸収し、
葉っぱをどんどん茂らせ、
めきめきと枝や幹を伸ばしていきます。
葉の面積が広いのも特徴です。
これは成長スピードをあげて熾烈な生存競争に打ち勝つために、
当然の進化だと思います。
砂漠のような乾燥地帯では、
サボテンや多肉のように幹や葉に水分を貯え、
分厚く成長することで暑さへの耐性を高める進化をしてきました。
寒い地域では針葉樹林や落葉樹などは、
成長期と冬季の活動休止を設けることで環境に適応しました。
高山性の植物は、
成長スピードを極限まで抑えることで、
急激な温度変化や気まぐれな天候に対応してきました。
ネペンテスはこれに近い植物だと思います。
ネペンテス栽培で困るのが、
根が貧弱であること。
そして調子を崩すと、
成長を再開するまでとんでもなく時間がかかるということ。
以上を踏まえると、
ネペンテスは、
様々な環境の植物の特徴を少しずつ兼ね備えた植物だと思います。
根が貧弱なのは、
土中の深刻な栄養不足でも、
少ないエネルギーで伸ばすことができるため。
成長を止めるのは、
環境に変化があっても元に戻るまで枯れないようにするため。
その弊害が、
不器用な成長の仕方だと私は考えました。
ネペンテスはおそらく、
栄養素をそのまま成長に使うことは出来ないのだと思います。
なので、まず何らかの物質に変化させる必要があります。
これを仮に、
ネペロンとしておきましょう。
ネペロンは加工しやすい物質ですが、
そのままでは何の役にも立ちません。
そこで、
ネペロンを加工して、
新たなエネルギー源、
仮にネペニウムとしましょう。
それを作り出し、貯える必要があるのです。
貯えたネペニウムは、
何らかの条件が揃ったら消費され、
成長という形で現れます。
ネペンテスはこのサイクルを守って成長するため、
大きくなるのが遅いのではないかと仮説を立てました。
他の植物はエネルギーを一気に使って成長し、
大きくなることで栄養素を貯えやすくなりますが、
ネペンテスは逆に、
エネルギーを十分に貯めてから成長するため、
遅いのだと思うのです。
そう考えたわけは、
ネットで購入したネペンテスが、
最初の10日くらいは順調に成長し、
元気がいいなと思った矢先にピタリと成長を止め、
そのまま一ヶ月なんの変化もなしなのを見たからです。
環境の変化によりネペロンの供給が止まり、
植物体に貯えられたネペニウムが尽きたのだと思います。
また一から製造と貯蓄のやり直しになるため、
成長が完全に止まるのです。
おそらく自然界では、
栄養不足でエネルギーを使い果たした植物が次々と枯れる中、
貯えたエネルギーで時間差で成長するという生存戦略ではないでしょうか。
ここでさらに考察してみました。
まずネペロンの製造方法です。
これはほぼ、水と光、そして温度で作り出されるとみて間違いないと思います。
ネペンテスは肥料が極少量でも育ちます。
他の植物では萎えてしまう少なさでも、
ネペンテスには十分なのです。
そして日照不足、水不足、低温の場合の変化は劇的で、
すぐに枯れる兆候を見せ始めます。
ネペンテスにとってこの三つは命なのでしょう。
では捕虫袋の役割はなんなのか。
土中の栄養不足による足りない栄養素を補うため、
となっていますが、
私はこれは正解であり、間違いでもあると思っています。
正しくは、ネペニウム精製に使う酸性を補うため、
だと推察してみました。
捕虫袋に入るのは、
その名の如く虫が一般的ですが、
中には鳥の糞まで取る種類があると聞きます。
両者に共通しているのは酸性であるということです。
車の塗装を溶かすほど強い酸性です。
捕虫袋には消化液やバクテリアなどが入っており、
中に入ったものを消化吸収する仕組みになっていますが、
いきなり栄養素としてしまうのは、
植物にとって負担であり、
毒物にしかならないのではと思いました。
地面の虫の死骸を土中の微生物が分解し、
それを根で吸収した方が断然効率がいい気がします。
栄養素が乏しい地域なら、
なおさらしっかりとした根を作るべきだと思います。
そうしないのは、
ネペニウムが体内にあるから。
余計な成長をせずにネペニウムを貯えることに特化した形が、
ネペンテスという植物なのだと考えました。
そう考えた理由は、
室内でもネペンテスを栽培できるからです。
捕虫袋に虫は一切入っていません。
少なくとも、
肉眼で確認できる範囲では。
つまり、
環境さえ整っていれば、
虫を捕らえる必要はないということ。
光、水、温度が不足した時に、
それを補うものが酸性という要素ではないかと思うのです。
なので、
捕虫袋はとても都合の良い仕組みになっています。
作るのに相当な時間がかかりますが、
環境さえ良ければ別にあってもなくてもいいのです。
事実、植替えなどの突然の変化にとても敏感で、
袋はあっという間に枯れてしまいますが、
葉っぱの方は何の変化もありません。
おそらく有事に備えて袋の中の酸性をさっさと回収して
切り離すためでしょう。
そして私は、
ネペニウムの消化を始めるトリガーは、
ここにあると仮説を立てました。
袋は人間で言う指先ではないかと思ったのです。
本体からもっとも離れて、真っ先にダメージを請け負うもの。
そして環境の変化をいち早く知らせるツールであると考えました。
つまりこの袋を中心に、
風や湿度を調節すれば、
用土や根、葉や本体にダメージなく
ネペンテスの成長が加速するのではないかということです。
すべてはただの想像なのですが、
ネペンテスの調子に合わせてゆっくりとこれからも検証していきたいと思います。
長くなりましたので、
今日はこの辺で。
ではでは、
また次の機会に。
コメントありがとうございます(^ω^)
すみません、ブログ放置してて返信遅れました(^^;)
やっぱり謎があるから楽しめるのかなと思って、日々あれやこれや見当違いのことを考えては実践しております(笑)
もうちょっとである程度の目処がたちそうなので、そしたらブログ復活をと考えていましたので、また機会があったら読んで頂けたら幸いです(^^)