羽生「早く構成あげなきゃって気持ちが強くあったけど、ちょっと和らいだ」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダは25日(同26日)に開幕し、男女のショートプログラム(SP)が行われる。今季GP初戦となる男子の羽生結弦(24)=ANA=が当地の会場で調整。
--調子が良さそう
「(優勝した9月の)オータム・クラシックが終わって、試合のための練習を繰り返していた。自分の中ではいい調整をしているなという感覚はある」
--この試合の目的
「オータム(・クラシック)のときみたく、がむしゃらにひたすらノーミスがしたいってわけではなく、一つ一つのステップを踏みながら、段階を踏んできれいなジャンプを跳べたらいい」
--なぜ気持ちがかわったのか
「早く(4回転)ルッツも入れなきゃとか、早く構成あげなきゃって気持ちが強くあったけど、ちょっと和らいだというか、落ち着いてきた
--オータム・クラシック後、4回転ルッツやアクセルの練習は抑えていた
「アクセルは練習しようと思ったんですけど、自分がサブのスケート靴を調製しないといけないっていうのもあって、あんまり時間がとれなかったです。あとはそうですね…。フリーのブラッシュアップをちょっとしたりとか、そういうことに時間を割くことがあったので、そこまでアクセルの練習とルッツの練習はできていないかなと思います」
--チェンについて
「まだ本気出してないなって感覚はもちろんある。1年前、2年前との反省もある。しっかり地に足をつけて、何がベストで何がメリットなのかを計算しながら、落ち着いてできたらいい」
https://www.sanspo.com/sports/news/20191026/fgr19102605030003-n1.html
羽生結弦「とにかくノーミス」ライバル・チェンの姿に原点回帰 SPへ4回転も好調
25日(日本時間26日)に開幕するフィギュアスケートのGPシリーズ第2戦、スケートカナダは24日、ケロウナで公式練習が行われ、初優勝を目指すソチ、平昌五輪男子金メダリストの羽生結弦(24)=ANA=はノーミスの演技を誓った。
淡々とした語り口調に羽生の強い覚悟がにじんだ。「ファイナルに行きたい。このスケートカナダで勝ちたい」。その言葉を体現するかのように、公式練習では好調ぶりを発揮した。
午前中に行われた1度目の練習では、SP「秋によせて」をミスなく披露。午後のフリー「Origin」の曲かけ練習では、冒頭の4回転ループが乱れるミスが出たが、その後の練習で修正した。同ジャンプを4本連続で着氷するなど、体の状態はしっかり把握できている。
今大会では「とにかくノーミスしたいって気持ちが強い」と羽生は言うが、その一言に込めた思いは深い。
同じく「ノーミス」を目指したオータム・クラシックは「がむしゃら」にミスない演技を目指した。しかし、「最初のサルコーであったり、その後のスケーティングであったり、アクセルの入りであったりと、段階を踏んできれいなジャンプを跳べたらいいな」。1つ1つが技として高い完成度を誇り、その上で演技全体が「ノーミス」という形で完結する。どこを切り取っても美しい演技こそ、理想だと気づいた。
3月の世界選手権では優勝したネーサン・チェン(米国)に22・45点差の2位。難しいプログラムを作り上げたいという思いが先行し「すごい焦っている感じがあった」という。しかし1週間前のGP第1戦・スケートアメリカで生き生きと踊るチェンの姿を目にするうちに「彼の演技を見ていて、やっぱ自分の演技をしなきゃいけないなって思った」。ライバルの存在が逆に“王者”の心を落ち着かせ、原点に立ち返らせた。
赤や黄色に色づいた木々が揺れる、のどかなケロウナの街。まず迎えるのは秋がテーマのSP。街中が「ノーミス」の舞いを待っている。
https://www.daily.co.jp/general/2019/10/26/0012820883.shtml
羽生結弦 GPシリーズの船出 25日公式練習ドキュメント
笑顔で練習する羽生結弦(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
【フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦スケートカナダ第1日 ( 2019年10月25日 カナダ・ケロウナ )】 男子ショートプログラム(SP)を前に14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)が25日(日本時間26日)、会場のプロスペラ・プレイスで公式練習を行った。今季GPシリーズ初戦へ秒読み段階。羽生は時折、笑顔を見せながら30分間の調整を終えた。
【羽生結弦 25日公式練習ドキュメント※現地時間】
▽9:57 リンクサイドに姿を見せる。白のジャパンジャージーを着ている。
▽9:58 オーサー・コーチがプーさんのティッシュカバーを丁寧に置く。羽生はイヤホンで音楽を聴きながら、そのリズムに乗っている。
▽9:59 首を大きく振りながら音楽のリズムに乗る羽生をブリアン・コーチが笑顔で見つめている。
▽10:00 SPの公式練習がスタート。羽生はお辞儀をし、4番目に右足からリンクへ入った。名前が読み上げられ、両手を広げて声援に応える。
▽10:01 ステップワークを確認。前日よりもスピードが速い。
▽10:02 羽生の滑りを見ながら、オーサー・コーチはうなずく。その後、羽生はドリンクを口にした。
▽10:04 観客席上段の解説者シートにいるウィルソン・コーチを確認。同コーチの方向を向き、お辞儀をする。ジャンプの練習を始め、4回転トーループ―3回転トーループ(両手上げ)を跳ぶ。着地で転倒も、起き上がってポーズを決めると、歓声が上がる。白のジャパンジャージーを脱ぎ、オーサー・コーチに渡す。
▽10:05 2回転サルコーを確認。続く4回転サルコーはステップアウトだった。両手を腰に当て、考え込む。コーチ陣の元へ行き、ドリンクを飲む。ドリンクのキャップを閉める役目は、いつもブリアン・コーチだ。
▽10:07 田中刑事が衣装で曲かけを開始。羽生は4回転サルコーをクリーンに決める。各々の最終調整が進んでいく。
▽10:08 再び4回転サルコーに成功する。
▽10:09 ループの動作確認に入る。1回転ループを跳ぶ。
▽10:10 4回転ループを決めた。その後はジャンプを整理するように、リンク上を漂う。
▽10:11 4回転ループに右手をつきながら着氷。コーチ陣の元へ行き、再びドリンクを口にする。
▽10:12 4回転ループがステップアウト。考え込みながら滑り込む。続く4回転ループはこらえて着氷した。
▽10:13 ドリンクを飲んで落ち着き、4回転サルコーを跳んだ。
▽10:14 再び4回転サルコーを決める。
▽10:15 曲かけ1分前。2回転サルコーを跳び、うなずく。コーチ陣と話し、リンク脇で屈伸する。
▽10:16 SP「秋によせて」の曲かけスタート。冒頭の4回転サルコーを成功。続くトリプルアクセルを決め、オーサー、ブリアンの両コーチが拍手。4回転トーループ―3回転トーループ(両手上げ)も降り、通しを中断する。
▽10:17 コーチ陣とコミュニケーションを取る。ステップシークエンス途中から断続的に通しを行う。
▽10:18 「秋によせて」が終わり、大きな拍手を受ける。オーサー、ブリアンの両コーチも大きく拍手する。
▽10:19 呼吸を整えながら、イメージを膨らせるようにリンクを漂う。
▽10:20 リンク上で笑い、ドリンクを飲みにコーチ陣の元へ。オーサー・コーチと話し込む。
▽10:21 羽生が身ぶり手ぶりでオーサー・コーチに何かを伝える。談笑が始まり、観客席上段にいるウィルソン・コーチとも会話する。
▽10:22 リンク脇で両手を組みながらリンクを見つめている。オーサー・コーチの話を聞き、再び滑り始める。頭をかくしぐさも見せる。
▽10:23 考え込みながら滑り、4回転サルコーを決めた。
▽10:24 いきなり壁に寄りかかり、右手で指さし確認。サルコーの踏み切り軌道の確認と思われる。
▽10:25 ジャンプ動作を確認し続けている。そして、うなずく。
▽10:26 両手を頭に当てるポーズを見せる。少し氷上を漂い、「秋によせて」冒頭の流れを確認し始める。4回転サルコーを決め、中断。
▽10:27 笑いながら両手を広げるジェスチャー。そのまま、コーチ陣の元へ向かう。オーサー・コーチと話しながら小刻みに走るコミカルなしぐさを見せた。
▽10:28 細かなスケーティングの感触を確かめる。
▽10:29 トーループの踏み切り動作をゆっくり確認。2度行い、練習は終わった。
▽10:30 氷上を指さしながらイメージを膨らませる。公式練習が終了。4方向にお辞儀をする。
▽10:31 遠くにいるウィルソン・コーチにお辞儀。リンクサイドのオーサー、ブリアン両コーチとは抱擁し、左足からリンクを降りる。今回は長めに両手で氷を触る。オーサー・コーチからプーさんのティッシュカバーを渡され、会場の奥に消えていった。
男子SPは日本時間26日午前9時42分から行われ、羽生は10番滑走、同10時55分から登場予定だ。「ファイナルに行きたい。このスケートカナダで勝ちたい」――。GPシリーズの戦いが、いよいよ幕を開ける。
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/10/25/kiji/20191026s00079000124000c.html
おはようございます。
いよいよSPが始まりますね。
たくさんの笑顔の写真が
届けられていますが、
曲かけ練習のときに、
「結弦くん、緊張してる」と思いました。
ただ、結弦くんは大胸筋が厚くなったと
話していましたよね。
胸板が厚いと呼吸も深く出来るのです。
呼吸が深く出来ると心が安定して、
リラックス出来るのです。
SPでは緊張が和らいで、
柔らかで軽やかなジャンプが
跳べますように。
ゆっくりと深い呼吸で
落ち着いて試合に挑めますように。
いつでもどこでも
結弦くんを信じて応援しています。
読んでいただいてありがとうございました。
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*画像は感謝してお借りしました。