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新聞を読んで・・・「コロナ医療の病巣」 日本の医療の問題(続)



5月1日付の日経新聞一面トップは「コロナ医療の病巣」と題して、日本の医療のゆがみを指摘しています。テレビのニュース番組やワイドショーなどでは、ゲストに医療関係者を招く都合からか、日本の医療制度そのものが医療サービスの質の低下や現在の「医療崩壊」を招いている・・・という指摘はほとんど見かけませんね。今のところ、日本の医療問題は日本の医療制度そのものに内在するのだ、という指摘は少ないように思いますが、どうでしょうか?
私は、我々が十分の医療サービスを受けられないのは、まさに医師。医師会、診療所、病院、医局、看護師、看護制度・・・など日本の医療にかかわる人々自身が作り出している・・・といっても過言ではないと思っています。

病院の事務局に居た頃、「経営指導」担当の開業医(地域の医師会の幹部で医師会内部の標榜科(内科、外科など)ごとの部会の統括責任者)の方の診療報酬に関する知識とこれをやれば何点取れる、人件費をこれだけにすれば収益は年間でこれくらいになる、という暗算の速さに驚愕したことがあります。医師になる方は、小学校から高校まで学業や元々の知的能力が優秀な方がほとんどですから当然かもしれませんが、それにしても普段から関心がなければ診療報酬の計算(細かくて大変なので)を素早くこなせるのは難しいのではないでしょうか?

また記事には、回復期病床や療養病床の看護師配置を緩めるとともに診療報酬を急性期病床に厚くしていくようになった時、ほとんどの病院は点数の高い急性期病床をそこそこ確保したケアミックス型になっていきました。「なんちゃって急性期」なのだとの指摘がありました。さらに、現在「急性期病床」を取る病院にすら事実上の診療拒否を容認しているとも書かれていました。
とすると、急性期病床の診療報酬を取る病院は全てコロナ患者の診療・入院を義務付けたら・・・・・あっという間にホテル療養や自宅放置は激減するはずですね。しかい、おそらくそんな能力はほとんどの病院にありませんし、そんな病院に急性期診療報酬を許してきた医療関係者はもう少し反省してほしいと思います。言ってみれば、病人を利益の源としか見てこなかった医療関係者もいるということになるのでしょうから。

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