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イスラエルのガザ地区への攻撃は止まるところがないようだ。イスラエルはハマスをテロ組織と断定し、アメリカもEUも日本も政府の認識は同じようである。
だが、そもそもテロリズムとは何だろうか。
手近なところでウィキペディアの記述を引用しよう。『「テロリズム」という語の現代的な用法は政治的なものである。テロリズムの概念は、しばしば国家の権威者やその支持者が、政治的あるいはその他の敵対者を非合法化し、更に国家が敵対者への武力行使を合法化するためにも使用されている 。』
結局は相対的なものでしかなく、ある国家や政治勢力にとって、敵対する者に対して「テロ」と名付ければテロになってしまう。ただ、基本的には非対称的な場合にしかテロはテロにならないだろう。
同等、またはそれなりの軍事力を持った同士の攻撃は、「テロ」ではなくぶつかり合いの「戦争」となる。しかし、双方の間に圧倒的な軍事力の差がある場合、極めて弱い軍事力しか持たない側は、強い相手に恐怖心を起こさせるような「卑劣」な手段を取る。
だが、今回のイスラエルのように、相手よりも圧倒的に強い軍事力があれば「テロ」を行った側を完全に消し去ることすら出来るような「殺人」「破壊」を行うことができる。(イスラエルの一部の関係者はガザへの原爆投下も言及した。)
西欧の長い歴史の中でユダヤ人は常に迫害されるものだった。差別され追われ苦しんできた。その頂点がナチスによるジェノサイドだった。このことは常に重大に受け止めねばならない。
しかし、だからと言って、イスラエルという国家やユダヤ人たちがパレスチナのアラブ人を殺すことが許される訳ではない。
むしろ・・・パレスチナ人と呼ばれるアラブの人々をこのように攻撃することによって、ユダヤ人は二千年に及ぶ自らの迫害の歴史を帳消しにして、憎むべき迫害者と同じ立ち位置に居る・・・とすら思えるのだが。