1969年のユーロビジョン・ソングコンテスト フレンチポップス(シャンソン)の続き。
この年は16カ国・各国10人の審査員の投票が割れて、4曲が同点で並んでしまった。このような事態は予想していなかったので1位が4人、次点は5位ということになってしまった。
エントリーナンバー順に記すと、
スペイン サロメ・・・・・・・「Vivo cantando」
イギリス ルル・・・・・・・・「Boom Bang-a-Bang」(恋のブンバガバン)
オランダ レニー・クーア・・・「De troubadour」
フランス フリーダ・ボッカラ・・「Un jour, un enfant」(リラの季節)
さて、今回のロミュアルは1964年にもユーロビジョン・ソングコンテストにモナコ代表として出場し「Où sont-elles passées ?」で3位に入賞しており、一昨年7月の当ブログで取り上げている。今回は、ルクセンブルグの放送局からエントリーしており得点順では11位であった。また、1974年にもモナコの放送局からエントリーしている。
ロミュアルは1938年5月生まれ、1962年に舞台デビューしており、歌手・俳優として活躍しているし、レコードの数も相当多数に及んでいる。
ただ、私はこの歌手については同時代的には全く知らなかった。先に上げたフリダ・ボッカラは日本版のレコードが出ると同時に購入している。当時ロミュアルのレコードが発売されたのかどうかわからないが、蘆原英了さんのラジオ番組「午後のシャンソン」でこの曲が放送され、それがこの曲を知るきっかけになった。もっとも、ロミュアルという歌手の名前は記憶に残らなかった。この辺が私の「薄味のファン」たる理由であろう。
1969 Luxembourg: Romuald - Catherine (11th place at Eurovision Song Contest in Madrid)