1968年のユーロビジョン・ソングコンテストで第3位になった「La Source」(邦題:恋人たちの泉)。このブログの初期に取り上げたことがある曲だが、リンク切れでもあるので再度取り上げてみる。
この年のコンテストは、スペインのマシェルが歌った「La, la, la」が優勝、第2位はイギリスのクリフ・リチャードが歌った「Congratulations」だった。クリフ・リチャードの曲は日本でも大ヒットしたから覚えている方も多いのではないだろうか。残念ながらイザベル・オーブレもマシェルも日本のヒットチャートに載ることはなかった。
さてこの曲、邦題は「恋人たちの泉」などと何かロマンチックな恋人同士の甘いラブソングを連想させるような名前がついている。しかしご存じの方も多いと思うが元々の歌詞は三人の男にレイプされた少女の遺体を持ち上げた時に湧いた泉を歌っている。この内容の歌詞がコンテストに出されたことは社会的な意義は高いかもしれないが、案の定フランス語圏以外からの得票は極めて少なかった。もっとも、投票する各国10人の審査員がフランス語を解するとも思えず結局は音楽のみの投票になるのだろうけれど。
音楽としては静かなバラードなのでポップなイギリス、スペインの曲ほど一般受けしにくかっただろうことは想像に難くない。
La source - France 1968 - Eurovision songs with live orchestra