昨日の続きだが、イングランド戦から録画をした。
何故ならそこまでの2戦は勝って当然だと思っていたから。
イングランドに勝ってないか、負け越している印象があったので
格下だが、なでしこが過大評価されているだけだと思っているし
そこからすることにしたのだ。思えばそれが決勝まで続くとは…。
ともかく、昨日最後の紹介したイングランド戦は、
翌日に怒り心頭にここでも書いたのだけど、
なでしこらも良くなかったし、中盤の早いプレスにやられてて、
その打破が出来ないことが腹立たしかったのだが、
それ以上にカナダ人主審の酷すぎるミス連発のジャッジに
怒り心頭でもあったのだ。致命的なミスが5つ程度あったし。
そう来ると副審もオフサイドのミスジャッジもしてくれた。際どかったが。
でも結果として少なからずランク度外視しても同等程度のイングランドに
0-2で負けたのは主審があれでもお先真っ暗になった瞬間だった。
なので次戦が絶対避けないとならないドイツ戦となってしまったのだ。
奇跡で勝ったとしても、米国が1位通過するだろうし、
更なる次戦はその米国戦で、ダブルストッパーが控える
最悪の決勝トーナメントの枠に入ってしまったのだ。
逆にイングランドは一発やってやるというファイナリストに向けて
可能性が感じられる好枠に入った。
初戦はフランス、突破すればブラジルとスウェーデンの勝者。
そこも突破すれば決勝だ。そりゃ日本戦に必死にもなる。
1位通過と2位通過はまさに天国と地獄だった。
でもそれはやや図式が変わる。
米国が計算したと思っているがスウェーデンに負けた。
それは勝てば決勝前にドイツと当たる。
負ければドイツとは決勝でしか当たらない。(一応3位決定戦も)
それを見越して勝ってしまうと準決勝で当たる組み合わせを
解っているために回避して負けて2位通過したのだと思っている。
逆にそんな計算した国がランク1位だなんて情けないし、
まともにやって負けたとしても、日本より下位のチームに
負けている国に負けるわけにもいかないので、
どっちみち米国なんぼのもんじゃという飲み込む要素は既にあった。
ともかく近年ドイツとは2点差以上。米国とは1点差。
そんな試合が多く、単純米国とのマッチアップは多いので
対策を考えやすいことからも、ランク2位のドイツが一番厄介。
ランク1位の米国がその次に厄介。こう判断していた。
なのでこんなに早くドイツと当たりたくなかったのだ。
米国と早く当たる方に入って、ドイツとは決勝で会いたかった。
だからイングランド戦に負けたなでしこにここまでという
烙印を押したのだ。今思うと失礼だし見返された。嬉しいが。
でもストレスでめまいも出てしまうので、
イングランド戦で相当抱えたもんだから、ドイツ戦を見て
それを増幅することはないと、録画はしたがこの試合だけ見なかった。
その後見たのかというと、時間もなくまだ見てないのだ。
朝起きて、ネットに繋いでyahooのニュースで「なでしこ4強」と見て、
・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・ となって、
ガ━━ΣΣ(°Д°;)━━ン!! と思い、
工エエェェ(゚Д゚;)ェェエエ工工 と大声で言ったのだ。
そのときに「なでしこらよ信じてやらずにすまん…」と素直に詫びた。
そんな準決勝ドイツ戦(大勢と同じダイジェスト見たのみのまま)
スタメン。・・・変わってない。
この時はもう永里じゃない!他を出せ!そう思っていた。
失点もあるが無得点だったイングランド戦は、
大野までも含め90分間ピッチにいたFWは永里。
それでいて0点なら、交代要員が違ったんじゃないか?
他が残っていたら1点でもとったんじゃないか?そう感じていた。
それだけに90分唯一いたのに点を取れなかったら、
それは単純にその選手は外すべきだと思ったのだ。
実際欧州では一番のパワープレーが出来るドイツでも、
女子の試合は放送が無いので(金無いからマッチアップもないが)
ドイツの近況も知らなかったし、男子並みのパスワークを持ったら
コレは手がつけられないと思っていたからだ。
なので点が取れない…一番点から遠いFWを外すのは当然に思った。
でもこの試合もスタメンのピッチにいたのだった。
試合を見ていないので寝る前の想像だったのだが、
居ない場合は活路が見出せるかもしれないと、それに期待して、
居た場合には、この見下した思いを吹き飛ばす活躍をしてくれと、
そう思って床についていたのだった。
ドイツはクーリッヒが早々に離脱で計算が狂った。
そこに日本のツキはあった。
でもそれを加味してもどっこいどっこいだった。
前半は日独とも攻め込んだ印象も決めきれない。
そしてこの画像は映像でも良く流れていた
澤とベーリンガーの競ったものだが、この時澤の左あごは、
思い切りエルボー入れられていて(故意ではない)痛々しかった。
それが顕著なように、後半はドイツに随分押し込まれていた印象。
その証かどうか、後半に一気にイエロー3枚食らった。
それだけ必死に止めていたのだ。
それでスコアレスのまま延長に。
こんな状況なら見てたら発狂して叫んでいたと思う。
でもひとつ私の声が佐々木に届いた。(実際そんなことはないが)
ついに可愛がって使い続けていた永里を後半頭から下げた。
そこから丸山が入っていた。
そう思うと丸山が結果を出さなければ、永里を下げろと言った意味なく
最悪の誰がやっても点が入らないというものが確定してしまう。
それはチームとして不幸なので、そうなって出たからには
活躍して欲しいと思った。
そして誰もが知るあの虎の子の1点が入るのだった。
澤のスペースへのパスに丸山が走りこんで蹴り込む。
ポストかそれよりも外かというようにしか見えないが、
誰もが知っているように、サイドネットを揺らした。
これは丸山のことを褒めるのは素人。
澤のことを褒めるのは玄人。
ドイツ人がくれたものだと思った人はマニア。
これは鮫島が体制を整えようとバックパスを熊谷に出し、
熊谷が岩清水に横に流してパスをするが、
それがイマイチ弱かったのでドイツ選手が詰めてきた。
ギリギリとなったそれは岩清水が前にけり出す。
そのボールが岩渕の前辺りに。
その岩渕が足裏で飛び跳ねるのを抑えるようにしたが、
うまくいかず自身の右に流れてしまう。
その位置に居たのが澤。
澤は自分の右目前に丸山が居るのを確認。
そしてためらわずにそのこぼれたボールをダイレクトで
バックスピンをかけて、一気に出てしまわないように、
ブレーキかかるパスを丸山の先のスペースにループ気味に出す。
丸山もそのパスを期待するかのように走り出していて、
それに引っ張られて相手選手も来るが、
澤のボールは最初のバウンドでブレーキはかかるが、
ややゴールよりの左に流れる。
相手DFも詰めやすくなったのだが、
そこからまっすぐ進んだボールは辛うじて丸山のほうが先。
相手DFのスライディングの前にそこを通過させ、
角度がやや厳しかったが、GKがもっと厳しいポストとの間に
蹴り込むと読んだようで左に飛んでくれたので、
ファーのサイドネット方向に蹴った丸山のボールは
GKに触られることもなくネットを揺らすことが出来たのだ。
なのでこれは鮫島のバックパス。熊谷の弱いパス。
ドイツ選手のプレス。それを回避しダイレクトで前に蹴った岩清水。
トラップがうまくいかなかった岩渕。
丸山の位置を確認してダイレクトにスペースに蹴った澤。
変化したボールを相手に負けず先に蹴った丸山。
これだけの偶然の奇跡が重なったゴールなのだ。
だから素人さんがあの場面だけ見て丸山ばかり褒めても、
丸山はよく入れたし褒められるが、澤の絶妙なパスがそれ以上で
それを打たせるためのプロセスがこんなにもあったんだということ。
しいてあげれば、ドイツのスローインが失敗で鮫島が取ったことから。
交代成功の瞬間でもあった値千金のゴールを決め、喜色満面の丸山。
そりゃ帰国後AKBファンだとして会いたかったも歌って踊るわ。
ストーカーも出たらしいけどね。確かになでしこでは美形かも?
そして自分のアシストを見事活かしてくれた丸山に
澤が駆け寄り叫びながら抱擁。
この時間帯でここまできて均衡を破ったほうが強い。
それをしたのがなでしこ。
当然ドイツは最後の力を振り絞って怒涛の攻撃。
それを必死で抑え切って、ドイツに紛れもない初勝利を収めた。
当たり前だが優勝したかのようにみんな大喜びだった。
これ…リアルタイムで見てないなんて…。il||li _| ̄|○ il||li
そして準決勝スウェーデン戦。
本人も認めたし、誰もが思った澤のミスパス。
最終ラインあたりで岩清水に弱い横パス。
ドイツ戦はそれで点が生まれたが、神はそんなこと2度もしない。
今回は見事に失点になった。
開始10分に持ち込まれて気持ちいいほどに決められた。
でもドイツに勝ったチームだし、そんなに動揺しなかった。
なでしこも私も。(当然この試合はばっちり見ていた)
大野がドリブルで中央に持ち込み左にはたき宮間がダイレクトで
ファーに走りこんでいる川澄にクロス。
それを小柄な川澄は相手にジャンピングでぶつかられて崩れるが、
自身の右足か、相手のケツかわからないが、
とにかくその勢いのお陰で前半19分に同点に追いつく。
前半はそのまま終わったが、1点目いい仕事した大野が
後半開始早々このミドルを放つがバー直撃弾。
支配率もダントツだし、なでしこ攻めまくりで逆転は時間の問題。
後半15分に安藤とGKが競ったこぼれ球を澤がヘッド!!
正面から見て見ると…。
このように相手DFローリンは足でクリアしようと上げてきたが
(澤顔面蹴られると思って焦った)
松木安太郎曰く「足じゃ遅いですよ。足じゃね。頭です頭」
というように、澤は頭で押し込んで緩いボールも誰も触れず。
でも触ろうと思えば触れる人が居た。
この画像で右端にいる安藤だ。
安藤を何故無得点で攻めないか?
元々DFだから・・・・・・・違う。
この時だって、安藤がGKとヘッドで競ったからGKは弾くだけ。
それが結果として澤の辺りに行ったのだが、
競ってなければGKはキャッチしてたわけ。そこが大きい。
しかもこの無関心さ。サッカーの素人さんだと意味わかんない。
これ、安藤がアドレナリン出まくって
「私も得点が欲しい!!触れば私の点だ!!!」
こんなこと思って触ってたら無得点になってた。
そう、オフサイドだ。
それを冷静に自分はオフサイドポジションに居ると思って、
黙って動かずに見送っているのだよ。
しいて言えば、目の前にボーっと立つことで、
相手のクリアがしづらいように。だから安藤は無得点でも評価なの。
安藤の今回の仕事はこういうのが多かったんだよ。
得点に現れない得点演者。永里のアシストとは少し違うんだよな。
なんにしてもハーフタイムでメンバーにミスを認めて詫びたらしい
澤は点取るから許してと宣言したとおりの有言実行で
してやったりと大喜び。
相手GKは積極的なのはいいが目立ちすぎ。
前に出ていいのは味方に安全にパスできるときなど限定的。
この時も宮間だったか左からのロングボールに
安藤が走りこんでペナルティエリア付近の落下地点に飛び込んだ。
でもそのとき勇猛果敢に相手GKがそこまで出てきていて
エリア外なので安藤を避けるようにジャンプして足でクリア。
ジャンプした分着地のロスもあるのがこのGKは最悪だったが、
そのクリアボールは思い切り川澄のの足元に。
センターサークルとぺナルティエリアのちょうどど真ん中辺りの距離で
川澄はGKが出てきているのは解っていたので、
ワントラップでロングループをためらわずに蹴り上げた。
狙いを定めていたら、千載一遇の無人のゴールにGKが戻ってしまう。
永里にないのはこの判断と行動のスピードなんだよな。
それをトラップして確認してから打つのが永里だ。
きっと永里にこのボールが入ったら無得点に終わったと思う。
でも忘れてならないのはこのゴールも安藤が生んでいるのだ。
彼女が宮間のボールに反応して走りこまなかったら生まれてないのだ。
だから安藤が今回の影のMVPだと思っている。
これは川澄のループが決まったときのものだが、
やたら遠くもないなりに画像に本人が写ってない。
小さいといってもそんな豆みたいなものでもないし。
この角度から見ると、このループの評価がますます上がる。
おしゃれ番長の異名を取るピンクのヘアバンドが目印だが、
その川澄はちょっとフィリピン顔だけど確かに可愛い。
私の場合はこの顔は好み。
以前良く書いていた娘の同級生の豊のママはこんな感じ。
川澄には悪いけどもっと可愛いのだよ。
ともかくこれで決定的。
最後は若手を経験としてピッチ立たせるための2つの交代枠を使えたし、
コーナーでボールをキープする勝ちチームの常套手段まで出来て、
完璧なる勝利を収めた。これでデカイ相手攻略の布石が出来上がった。
米国がやはり来たが意外とフランスもあるかもと思ったが、
それも途中までで、1-1の時間があったことも忘れさせる3-1で
米国が勝った試合も見た。でも決勝はシビアには2-2予想も、
米国にここで勝たねばいつ勝つのだと、勝つことを願っていた。
そして既出の決勝戦回顧へと繋がるのだった。
【画像:毎日JP 産経MSN】
何故ならそこまでの2戦は勝って当然だと思っていたから。
イングランドに勝ってないか、負け越している印象があったので
格下だが、なでしこが過大評価されているだけだと思っているし
そこからすることにしたのだ。思えばそれが決勝まで続くとは…。
ともかく、昨日最後の紹介したイングランド戦は、
翌日に怒り心頭にここでも書いたのだけど、
なでしこらも良くなかったし、中盤の早いプレスにやられてて、
その打破が出来ないことが腹立たしかったのだが、
それ以上にカナダ人主審の酷すぎるミス連発のジャッジに
怒り心頭でもあったのだ。致命的なミスが5つ程度あったし。
そう来ると副審もオフサイドのミスジャッジもしてくれた。際どかったが。
でも結果として少なからずランク度外視しても同等程度のイングランドに
0-2で負けたのは主審があれでもお先真っ暗になった瞬間だった。
なので次戦が絶対避けないとならないドイツ戦となってしまったのだ。
奇跡で勝ったとしても、米国が1位通過するだろうし、
更なる次戦はその米国戦で、ダブルストッパーが控える
最悪の決勝トーナメントの枠に入ってしまったのだ。
逆にイングランドは一発やってやるというファイナリストに向けて
可能性が感じられる好枠に入った。
初戦はフランス、突破すればブラジルとスウェーデンの勝者。
そこも突破すれば決勝だ。そりゃ日本戦に必死にもなる。
1位通過と2位通過はまさに天国と地獄だった。
でもそれはやや図式が変わる。
米国が計算したと思っているがスウェーデンに負けた。
それは勝てば決勝前にドイツと当たる。
負ければドイツとは決勝でしか当たらない。(一応3位決定戦も)
それを見越して勝ってしまうと準決勝で当たる組み合わせを
解っているために回避して負けて2位通過したのだと思っている。
逆にそんな計算した国がランク1位だなんて情けないし、
まともにやって負けたとしても、日本より下位のチームに
負けている国に負けるわけにもいかないので、
どっちみち米国なんぼのもんじゃという飲み込む要素は既にあった。
ともかく近年ドイツとは2点差以上。米国とは1点差。
そんな試合が多く、単純米国とのマッチアップは多いので
対策を考えやすいことからも、ランク2位のドイツが一番厄介。
ランク1位の米国がその次に厄介。こう判断していた。
なのでこんなに早くドイツと当たりたくなかったのだ。
米国と早く当たる方に入って、ドイツとは決勝で会いたかった。
だからイングランド戦に負けたなでしこにここまでという
烙印を押したのだ。今思うと失礼だし見返された。嬉しいが。
でもストレスでめまいも出てしまうので、
イングランド戦で相当抱えたもんだから、ドイツ戦を見て
それを増幅することはないと、録画はしたがこの試合だけ見なかった。
その後見たのかというと、時間もなくまだ見てないのだ。
朝起きて、ネットに繋いでyahooのニュースで「なでしこ4強」と見て、
・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・ となって、
ガ━━ΣΣ(°Д°;)━━ン!! と思い、
工エエェェ(゚Д゚;)ェェエエ工工 と大声で言ったのだ。
そのときに「なでしこらよ信じてやらずにすまん…」と素直に詫びた。
そんな準決勝ドイツ戦(大勢と同じダイジェスト見たのみのまま)
スタメン。・・・変わってない。
この時はもう永里じゃない!他を出せ!そう思っていた。
失点もあるが無得点だったイングランド戦は、
大野までも含め90分間ピッチにいたFWは永里。
それでいて0点なら、交代要員が違ったんじゃないか?
他が残っていたら1点でもとったんじゃないか?そう感じていた。
それだけに90分唯一いたのに点を取れなかったら、
それは単純にその選手は外すべきだと思ったのだ。
実際欧州では一番のパワープレーが出来るドイツでも、
女子の試合は放送が無いので(金無いからマッチアップもないが)
ドイツの近況も知らなかったし、男子並みのパスワークを持ったら
コレは手がつけられないと思っていたからだ。
なので点が取れない…一番点から遠いFWを外すのは当然に思った。
でもこの試合もスタメンのピッチにいたのだった。
試合を見ていないので寝る前の想像だったのだが、
居ない場合は活路が見出せるかもしれないと、それに期待して、
居た場合には、この見下した思いを吹き飛ばす活躍をしてくれと、
そう思って床についていたのだった。
ドイツはクーリッヒが早々に離脱で計算が狂った。
そこに日本のツキはあった。
でもそれを加味してもどっこいどっこいだった。
前半は日独とも攻め込んだ印象も決めきれない。
そしてこの画像は映像でも良く流れていた
澤とベーリンガーの競ったものだが、この時澤の左あごは、
思い切りエルボー入れられていて(故意ではない)痛々しかった。
それが顕著なように、後半はドイツに随分押し込まれていた印象。
その証かどうか、後半に一気にイエロー3枚食らった。
それだけ必死に止めていたのだ。
それでスコアレスのまま延長に。
こんな状況なら見てたら発狂して叫んでいたと思う。
でもひとつ私の声が佐々木に届いた。(実際そんなことはないが)
ついに可愛がって使い続けていた永里を後半頭から下げた。
そこから丸山が入っていた。
そう思うと丸山が結果を出さなければ、永里を下げろと言った意味なく
最悪の誰がやっても点が入らないというものが確定してしまう。
それはチームとして不幸なので、そうなって出たからには
活躍して欲しいと思った。
そして誰もが知るあの虎の子の1点が入るのだった。
澤のスペースへのパスに丸山が走りこんで蹴り込む。
ポストかそれよりも外かというようにしか見えないが、
誰もが知っているように、サイドネットを揺らした。
これは丸山のことを褒めるのは素人。
澤のことを褒めるのは玄人。
ドイツ人がくれたものだと思った人はマニア。
これは鮫島が体制を整えようとバックパスを熊谷に出し、
熊谷が岩清水に横に流してパスをするが、
それがイマイチ弱かったのでドイツ選手が詰めてきた。
ギリギリとなったそれは岩清水が前にけり出す。
そのボールが岩渕の前辺りに。
その岩渕が足裏で飛び跳ねるのを抑えるようにしたが、
うまくいかず自身の右に流れてしまう。
その位置に居たのが澤。
澤は自分の右目前に丸山が居るのを確認。
そしてためらわずにそのこぼれたボールをダイレクトで
バックスピンをかけて、一気に出てしまわないように、
ブレーキかかるパスを丸山の先のスペースにループ気味に出す。
丸山もそのパスを期待するかのように走り出していて、
それに引っ張られて相手選手も来るが、
澤のボールは最初のバウンドでブレーキはかかるが、
ややゴールよりの左に流れる。
相手DFも詰めやすくなったのだが、
そこからまっすぐ進んだボールは辛うじて丸山のほうが先。
相手DFのスライディングの前にそこを通過させ、
角度がやや厳しかったが、GKがもっと厳しいポストとの間に
蹴り込むと読んだようで左に飛んでくれたので、
ファーのサイドネット方向に蹴った丸山のボールは
GKに触られることもなくネットを揺らすことが出来たのだ。
なのでこれは鮫島のバックパス。熊谷の弱いパス。
ドイツ選手のプレス。それを回避しダイレクトで前に蹴った岩清水。
トラップがうまくいかなかった岩渕。
丸山の位置を確認してダイレクトにスペースに蹴った澤。
変化したボールを相手に負けず先に蹴った丸山。
これだけの偶然の奇跡が重なったゴールなのだ。
だから素人さんがあの場面だけ見て丸山ばかり褒めても、
丸山はよく入れたし褒められるが、澤の絶妙なパスがそれ以上で
それを打たせるためのプロセスがこんなにもあったんだということ。
しいてあげれば、ドイツのスローインが失敗で鮫島が取ったことから。
交代成功の瞬間でもあった値千金のゴールを決め、喜色満面の丸山。
そりゃ帰国後AKBファンだとして会いたかったも歌って踊るわ。
ストーカーも出たらしいけどね。確かになでしこでは美形かも?
そして自分のアシストを見事活かしてくれた丸山に
澤が駆け寄り叫びながら抱擁。
この時間帯でここまできて均衡を破ったほうが強い。
それをしたのがなでしこ。
当然ドイツは最後の力を振り絞って怒涛の攻撃。
それを必死で抑え切って、ドイツに紛れもない初勝利を収めた。
当たり前だが優勝したかのようにみんな大喜びだった。
これ…リアルタイムで見てないなんて…。il||li _| ̄|○ il||li
そして準決勝スウェーデン戦。
本人も認めたし、誰もが思った澤のミスパス。
最終ラインあたりで岩清水に弱い横パス。
ドイツ戦はそれで点が生まれたが、神はそんなこと2度もしない。
今回は見事に失点になった。
開始10分に持ち込まれて気持ちいいほどに決められた。
でもドイツに勝ったチームだし、そんなに動揺しなかった。
なでしこも私も。(当然この試合はばっちり見ていた)
大野がドリブルで中央に持ち込み左にはたき宮間がダイレクトで
ファーに走りこんでいる川澄にクロス。
それを小柄な川澄は相手にジャンピングでぶつかられて崩れるが、
自身の右足か、相手のケツかわからないが、
とにかくその勢いのお陰で前半19分に同点に追いつく。
前半はそのまま終わったが、1点目いい仕事した大野が
後半開始早々このミドルを放つがバー直撃弾。
支配率もダントツだし、なでしこ攻めまくりで逆転は時間の問題。
後半15分に安藤とGKが競ったこぼれ球を澤がヘッド!!
正面から見て見ると…。
このように相手DFローリンは足でクリアしようと上げてきたが
(澤顔面蹴られると思って焦った)
松木安太郎曰く「足じゃ遅いですよ。足じゃね。頭です頭」
というように、澤は頭で押し込んで緩いボールも誰も触れず。
でも触ろうと思えば触れる人が居た。
この画像で右端にいる安藤だ。
安藤を何故無得点で攻めないか?
元々DFだから・・・・・・・違う。
この時だって、安藤がGKとヘッドで競ったからGKは弾くだけ。
それが結果として澤の辺りに行ったのだが、
競ってなければGKはキャッチしてたわけ。そこが大きい。
しかもこの無関心さ。サッカーの素人さんだと意味わかんない。
これ、安藤がアドレナリン出まくって
「私も得点が欲しい!!触れば私の点だ!!!」
こんなこと思って触ってたら無得点になってた。
そう、オフサイドだ。
それを冷静に自分はオフサイドポジションに居ると思って、
黙って動かずに見送っているのだよ。
しいて言えば、目の前にボーっと立つことで、
相手のクリアがしづらいように。だから安藤は無得点でも評価なの。
安藤の今回の仕事はこういうのが多かったんだよ。
得点に現れない得点演者。永里のアシストとは少し違うんだよな。
なんにしてもハーフタイムでメンバーにミスを認めて詫びたらしい
澤は点取るから許してと宣言したとおりの有言実行で
してやったりと大喜び。
相手GKは積極的なのはいいが目立ちすぎ。
前に出ていいのは味方に安全にパスできるときなど限定的。
この時も宮間だったか左からのロングボールに
安藤が走りこんでペナルティエリア付近の落下地点に飛び込んだ。
でもそのとき勇猛果敢に相手GKがそこまで出てきていて
エリア外なので安藤を避けるようにジャンプして足でクリア。
ジャンプした分着地のロスもあるのがこのGKは最悪だったが、
そのクリアボールは思い切り川澄のの足元に。
センターサークルとぺナルティエリアのちょうどど真ん中辺りの距離で
川澄はGKが出てきているのは解っていたので、
ワントラップでロングループをためらわずに蹴り上げた。
狙いを定めていたら、千載一遇の無人のゴールにGKが戻ってしまう。
永里にないのはこの判断と行動のスピードなんだよな。
それをトラップして確認してから打つのが永里だ。
きっと永里にこのボールが入ったら無得点に終わったと思う。
でも忘れてならないのはこのゴールも安藤が生んでいるのだ。
彼女が宮間のボールに反応して走りこまなかったら生まれてないのだ。
だから安藤が今回の影のMVPだと思っている。
これは川澄のループが決まったときのものだが、
やたら遠くもないなりに画像に本人が写ってない。
小さいといってもそんな豆みたいなものでもないし。
この角度から見ると、このループの評価がますます上がる。
おしゃれ番長の異名を取るピンクのヘアバンドが目印だが、
その川澄はちょっとフィリピン顔だけど確かに可愛い。
私の場合はこの顔は好み。
以前良く書いていた娘の同級生の豊のママはこんな感じ。
川澄には悪いけどもっと可愛いのだよ。
ともかくこれで決定的。
最後は若手を経験としてピッチ立たせるための2つの交代枠を使えたし、
コーナーでボールをキープする勝ちチームの常套手段まで出来て、
完璧なる勝利を収めた。これでデカイ相手攻略の布石が出来上がった。
米国がやはり来たが意外とフランスもあるかもと思ったが、
それも途中までで、1-1の時間があったことも忘れさせる3-1で
米国が勝った試合も見た。でも決勝はシビアには2-2予想も、
米国にここで勝たねばいつ勝つのだと、勝つことを願っていた。
そして既出の決勝戦回顧へと繋がるのだった。
【画像:毎日JP 産経MSN】