原作小説の矮小化が酷すぎる。シリーズ構成の脚本家・上江洲誠と阿部記之監督は光文社文庫版のインタビューで
「うまく出来た」と自画自賛していたが原作小説からの改変があまりに酷く怒りしか感じない。
上江洲誠という男は何度も原作を「ヒロイック・ファンタジー」と称してるがアルスラーン戦記は
大河ドラマであってヒロイックファンタジーなどではない。これがアニメ版の少年漫画みたいな矮小化の元凶と思われる。
キャラの所作やセリフもチープでとても田中芳樹原作の作品とは思えない酷さた。
偉大なる聖典である原作小説を
崇拝するすべての信徒に対するこれは侮辱である。
1991年に映画化された角川版は当時の伝説的なスタッフらによって典雅な作画と演出で
アニオリとして素晴らしい部分もあったがこのテレビアニメ版は
まず荒川弘の漫画で勝手な改変をされており、更にアニメスタッフが改変していて原作の面影はない。
エステルや味方の参加経緯や戦争の展開など原作小説を無視した構成には見るに堪えない駄作ぶりだ。
2015年にリメイクされた荒川弘漫画版をベースにしたTVアニメはエステルが全く可愛くない。
見た目もそうだが性格に原作にあった「けなげさ」が微塵もないのだ。ただ気性の荒い
悪ガキみたいになっている。エステルが傷病人とともにエクバターナにたどり着き同胞たちに
助けてもらえず絶望的な状況でアルスラーンに密かに託された金貨を見つけ泣き崩れるという
名シーンも台無しになっている。
やはり女が製作に絡むと女キャラが可愛くなくなるのでダメだな。
原作小説について
創竜伝もそうだが、できれば作者の力量が充実していた90年代に完結させてほしかった。
アルスラーン戦記とは、言ってしまえば三国志演義である。
主人公たちが勝って勝って勝ちまくる話だ。
7巻の王都奪還くらいまではそれでもかろうじて楽しめるが、
アルスラーンが王座について周辺諸国を叩きのめすようになると
あまりのご都合主義、ナルサス無双すぎてにちょっと鼻につくようになる。
私はもう途中からヒルメス王子を応援するようになっていた。
今度こそ負けないでくれ、アルスラーン一党に一泡吹かせてやれ、と。
それくらいパワーバランスがおかしいのである。せめて正史三国志のように
各国にナルサス級の軍師がいれば軍記物としてはおもしろいのだが・・・。
ちなみに田中芳樹作品だとこれに近いのはマヴァール年代記や
七都市物語などであろう。銀英伝はパワーバランス的には帝国に偏りすぎてるし
戦術的にはヤンが勝ちまくるお話なのでちょっとこの基準からは外れる
あとアルスラーン戦記は魔道士とか魔物も登場するがあまり強くない。
魔法使いと言うよりバジリスクの異能忍者みたいな扱いである。
せっかくの異世界ファンタジーものとしてはそこは残念でもある。
「うまく出来た」と自画自賛していたが原作小説からの改変があまりに酷く怒りしか感じない。
上江洲誠という男は何度も原作を「ヒロイック・ファンタジー」と称してるがアルスラーン戦記は
大河ドラマであってヒロイックファンタジーなどではない。これがアニメ版の少年漫画みたいな矮小化の元凶と思われる。
キャラの所作やセリフもチープでとても田中芳樹原作の作品とは思えない酷さた。
偉大なる聖典である原作小説を
崇拝するすべての信徒に対するこれは侮辱である。
1991年に映画化された角川版は当時の伝説的なスタッフらによって典雅な作画と演出で
アニオリとして素晴らしい部分もあったがこのテレビアニメ版は
まず荒川弘の漫画で勝手な改変をされており、更にアニメスタッフが改変していて原作の面影はない。
エステルや味方の参加経緯や戦争の展開など原作小説を無視した構成には見るに堪えない駄作ぶりだ。
2015年にリメイクされた荒川弘漫画版をベースにしたTVアニメはエステルが全く可愛くない。
見た目もそうだが性格に原作にあった「けなげさ」が微塵もないのだ。ただ気性の荒い
悪ガキみたいになっている。エステルが傷病人とともにエクバターナにたどり着き同胞たちに
助けてもらえず絶望的な状況でアルスラーンに密かに託された金貨を見つけ泣き崩れるという
名シーンも台無しになっている。
やはり女が製作に絡むと女キャラが可愛くなくなるのでダメだな。
原作小説について
創竜伝もそうだが、できれば作者の力量が充実していた90年代に完結させてほしかった。
アルスラーン戦記とは、言ってしまえば三国志演義である。
主人公たちが勝って勝って勝ちまくる話だ。
7巻の王都奪還くらいまではそれでもかろうじて楽しめるが、
アルスラーンが王座について周辺諸国を叩きのめすようになると
あまりのご都合主義、ナルサス無双すぎてにちょっと鼻につくようになる。
私はもう途中からヒルメス王子を応援するようになっていた。
今度こそ負けないでくれ、アルスラーン一党に一泡吹かせてやれ、と。
それくらいパワーバランスがおかしいのである。せめて正史三国志のように
各国にナルサス級の軍師がいれば軍記物としてはおもしろいのだが・・・。
ちなみに田中芳樹作品だとこれに近いのはマヴァール年代記や
七都市物語などであろう。銀英伝はパワーバランス的には帝国に偏りすぎてるし
戦術的にはヤンが勝ちまくるお話なのでちょっとこの基準からは外れる
あとアルスラーン戦記は魔道士とか魔物も登場するがあまり強くない。
魔法使いと言うよりバジリスクの異能忍者みたいな扱いである。
せっかくの異世界ファンタジーものとしてはそこは残念でもある。