BBの覚醒記録 

無知から覚醒に至る一つの記録です。「是々非々」がモットーで必要なら、
支持する政治家や弥栄を願う皇室への批判も厭わず。

杉田バッシングと擁護は、同じ穴のムジナ。卑小だ。

2018-09-22 | 日記

 

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杉田水脈議員がLGBTに言及した論文については、性的指向が単に一過性の「性癖」「嗜好」のレベルであり選択可能であるという呆れ返る基礎的無知をベースに繰り広げる、その論の稚拙さゆえに触れる気はありませんでした。

ところがその稚拙を糊塗、擁護、杉田論文が傷つけた人たちをセカンドレイプする手合がわらわらと湧き出て鎮火せず、是々非々をモットーとする拙ブログとしては、むしろ杉田論文擁護の「保守」の偏狭さと、政治的立場を優先するあまりに、杉田論文の無知・偏見・ヘイトを見ぬふりをする手合に辟易・・・・

そこへ杉田小論文を載せた「新調45」が、また「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」として、再燃させたとなれば黙ってもいられません。

お断りしておきますが、前提として杉田議員のこれまでの仕事は対慰安婦など大肯定しています。
そして、朝日新聞に代表される左翼の政治的バッシングには、全く与しません。否定します。動機が保守憎しの政治意図だからです。
しかし、擁護派も杉田論文を政治的過剰擁護しているという意味では同じ穴の狢です。
両者、フェアではありません、教養なく矮小です。

逃げ隠れしている杉田議員も美しくないです。たぶん、党からの箝口令もあるのかと、そこは忖度しておきますが。論文の結果「ゲイからの殺人予告」などと、こういう時ゲイ自らゲイだなどと名乗りはしません(更に悪評を立てることぐらい承知)、杉田議員は意図しないこととはいえ更にゲイの人たちを貶めました。しかし、安倍昭恵さん。イージーなLGBT運動への加担は、国民にも自民党支持者にも、また大半のまっとうなLGBTにも迷惑至極です。党が箝口令を敷くならこの女性にこそ。

更にお断りしておきますが、ブログ主は左翼陣営に取り込まれたごく少数のLGBTたちを、軽蔑しています。彼らの西欧の猿マネである毒々しい扮装のレインボーパレード、そこににこにこ参加する安倍昭恵さん。その一方で、強制慰安婦の存在を肯定する如き発言、根っから思考力を欠いて浅慮なのだから口をつぐんでください。3選目の総理の足を引っ張ってはいけません。取り込まれた一部少数の頭の悪いゲイレズバイ批判の記事は、札幌の左翼市長、上田文雄氏に利用されているとして、かなり以前に書いたことがあります。
見つかったら後にURLを示しておきます。

杉田議員が書いてもいないことまで忖度、ありもしない行間を深読みしてみせる保守も滑稽です。

以下の動画における杉田議員の発言を聞けば、彼女が書いた間違った知識とそこから来る偏見で述べた「新潮45」のとくとくとした文章は、それ以上でもなく以下でもなく書いたそのまんまだということが解かるでしょう。

合いの手役のすぎたこういち氏、中山恭子氏の旧態依然とした無知と偏見と安手のヘイトにも驚かされます。

これもお断りしておきますが、すぎた氏に関しては知識がないながら愛国の士として、しばしばお名前の上がる人で漠然とした好意を寄せていたお方、中山恭子氏にいたっては拉致問題に活躍され、政治家にしては品のいい穏やかな女性、という認識で尊敬申し上げ、今もその評価自体は変わりません。しかし杉田議員の無知・無教養発言に乗っかった意見は、あまりにも幼稚です。

(中山氏の「天照大神は女神」発言にも驚きましたが、これは女系天皇擁立に関わる錯誤発言なので、後に記事にします)

【日いづる国より】杉田水脈、LGBT支援論者の狙いは何?[桜H27/6/5]

上記の趣旨で、記事を書こうとしていた矢先に当の新潮社が、釈明・反省の声明文を発表しました。杉田議員は自民党の立場を考慮しない無思慮の一文を書いたことで、更に窮地に陥り、自らが政治家としての可能性の幅を極度に狭め、また党方針に著しく違背した結果を呼び込んでしまった形です。総裁選を前に安倍総理まで釈明に引きずり出した責任は軽くありません。

せっかく捏造慰安婦に対して闘って来たのに、杉田論文が各国語に翻訳され発信されたら単なる差別主義者の発言だったか、という評価でしょう。海外では、杉田発言が保守対左翼という構図に置き換えられているということなど、知ったことではありません。
恥ずかしい話です。海外で差別発言者として認識されかねない人に、以降は慰安婦問題に関わって欲しくないと思います。しょせん「ヘイター」の発言と取られ逆効果だから。

 

<新潮45>杉田氏擁護特集で社長コメント「常識逸脱した」

9/21(金) 17:32配信

 

 杉田水脈衆院議員の性的少数者への差別的な論文を掲載し、最新号で擁護する特集を組んだ月刊誌「新潮45」について、発行元の新潮社は21日、佐藤隆信社長名で「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられた」「今後とも差別的な表現には十分配慮する所存です」などとしたコメントを発表した。全文は以下の通り。

 弊社は出版に携わるものとして、言論の自由、表現の自由、意見の多様性、編集権の独立の重要性などを十分に認識し、尊重してまいりました。

 しかし、今回の「新潮45」の特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」のある部分に関しては、それらを鑑みても、あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられました。

 差別やマイノリティの問題は文学でも大きなテーマです。文芸出版社である新潮社122年の歴史はそれらとともに育まれてきたといっても過言ではありません

 弊社は今後とも、差別的な表現には十分に配慮する所存です。

 株式会社 新潮社

 

・・・・・ここまで

愛国の鑑として保守が仰ぐ三島由紀夫の全集を出したのは新潮社です。三島はbisexualで森田必勝との緊密な関係は武士道における男の「契り」でしょう。新潮社は三島のカミングアウト小説「仮面の告白」をはじめ、堀口大学や朝吹三吉などの日本語の達人の翻訳を得たジャン・ジュネの「泥棒日記」「薔薇の奇跡」堀口大學訳でボードレール、ランボーの詩集、それにカポーティ他ゲイの世界を描いた文学書を積極的に出版しています。

出版社と時代を問わず述べれば、江戸時代では平賀源内の『根無草 根南志具佐』や『乱菊穴捜』、上田秋成『雨月物語』に収められた『菊花の契』、『青頭巾』。

明治以降では、森鴎外の『ヰタ・セクスアリス』、夏目漱石の『こゝろ』。谷崎潤一郎は『陰翳礼讃』で大名の衆道を描き、自らも美少年への傾斜を記しています。川端康成は少年同士の関係を描いた『少年』など。稲垣足穂の『少年愛の美学』。福永武彦『草の花』、江戸川乱歩の『孤島の鬼』、今東光『稚児』。その今東光も同性への思慕を隠してはいません。・・・・他、枚挙にいとまがありません。全てを知らなくてもやや文学を渉猟する人たちの、基礎知識の断片ではあります。
映画やドラマ作品も世界に多く出回っていて、中には芸術性で高い評価を受けているものもあります。

杉田論で言えば、歴代ローマ法王も生産性がないと切り捨てられるのでしょうが、精神面におけるローマ法王の生産性についてはスルーです。
ヴァチカン内における同性愛はよく知られたことです(一部、ハラスメントとしての年少者へのそれはカウントしません)。

法王庁といえば、喚起されるのが日本の寺院内における僧侶と稚児のおおっぴらな関係です。
平安時代中期の天台宗の高僧であった恵心僧都は『弘児聖教秘伝』で、稚児灌頂の儀式の式次第を詳述しています。

同性間のそれを「ないもの」として秘匿してきたヴァチカンとは異なり、高僧と少年の性愛を、宗教儀式にまで堂々と止揚(aufheben)され式次第まで書いたのが日本という国のおおらかさであり懐の深さなのです。


今回の新潮社の声明も叩く人たちはいるのでしょう(左翼の圧力に屈した、とでも言うのでしょう)が、老舗出版社としての教養と良識を喪失していなかったことに安堵しています。「新潮45」の文化度、教養の低さに辟易としていたので。

声明文はただ、性的マイノリティにのみ触れていますが、杉田議員がその論理の当然の帰結として、子を生さぬ人々を謗ったことに言及していません。生産性とは単に出産を指すものではなく、芸術文化を含めたものであるという視点を欠いています。
そのいずれに分野にも、なかんずく美を「産む」分野にゲイが多いのは事実です。彼らが市場にもたらす莫大な経済効果も高額納税者たちであることも杉田論文は無視。
それらが「非生産」だから税金を使うな、とはどんな野蛮人の言葉でしょうか。人の価値観は国家の歯車の一つとしての子を産むことのみにあるのでしょうか。
料理人、サラリーマン、工員、学者・・・・とそれぞれが生まれ持った才能と特質で国家に寄与しています。
家族制の崩壊などと、同性愛にいっさいの偏見と禁忌がなかった戦前に家族制度が
崩壊していますか。論理破綻が随所にあるのが、杉田論文です。

同性愛への日本人の感性が、戦前のおおらかさと敗戦後のGHQがもたらしたアングロアメリカの精神基幹=puritanismがもたらした罪悪観とに画然と差があることすら、杉田氏は心得ていません。無知不勉強の人の、生兵法の典型です。

戦後、日本の同性愛に対する姿勢は西欧の激しいhomophobiaの洗礼こそ受けてはいませんが、その分慢性化した侮蔑と、揶揄の視線にじわじわと取り囲まれていて、テレビでも一見許容しているように見せかけながら、色物キワモノ、道化としてのゲイ、パロディとしての同性愛しか現れず、その底流にはLGB(Tはテレビでも特殊例外扱いなので記しません)にとっては24時間続く鈍痛のごときヘイトが潜んでいます。杉田氏の言うごとく差別がないということは全くありません。ないなら、多数が普通に自らを語るだろうし、ヘイト殺人も自殺も起きていません。

日本ではおおらかに許容する以前に「当たり前」であり、時に称揚されていたことを踏まえそれとの比較論も杉田論文からは欠落しています。あまりにも浅学です。日本古来の性愛の懐の深さを生半可に聞きかじりで現代の状況に引っ張って来た軽薄さ。

文芸評論家の小川栄太郎氏は「LGBTも私のような伝統保守主義者から言わせれば充分ふざけた概念」と主張していますが、どこが伝統保守でしょうか。日本の伝統は以下に記しますが、単にLGBTは個人的に嫌いだ、とするほうがまだしも正直です。この認識で「文芸」評論家? それにLGBTは概念ではありません。現実に息をしている生身の人間です。

万葉集の男同士の相聞歌は、大伴禰家持が藤原朝臣久須麻呂に贈る歌三首が残っていま

家持、藤原朝臣久須麻呂に贈る歌一首


 790番   春風の声にし出なればありさりて今ならずとも君がまにまに
        (春風ではないが、私を愛してるとさえ、あなたが言い出してくださったならば、このままにしておって、今は逢わなくても宜しい。あなたの心任せに待っていましょう)

現代語訳は、偉大な民俗学者、国文学者、国語学者であった折口信夫です。Gでした。

僧侶が少年に捧げた恋歌も万葉集には、すらっと納められています。

そして空海と最澄が男の弟子を取り合った逸話が司馬遼太郎の半ばドキュメント「空海の風景」に収められています。空海最澄の精神的生産性における日本人への莫大な寄与は言うまでもありません。

桓武天皇の孫にあたる在原業平は、もっぱらその女色のみが伝えられていますが、男との情交も盛んでした。あの光源氏すら、男女の垣根 (heterosexual )をやすやすと踏み越え、源氏物語の「空蝉」には少年愛の気配が濃厚に漂っています。

「好色一代男」の世之介も同じく、盛んな女色ばかりが知られていますが男性ともしっかり数多く付き合っています。17世紀スペインのドンファンに男色はありません。浮世絵にも世上に出回っているのは男女ですが、男男も菱川派を始めとする有名絵師がいくつも描いているのです。出回ってないというその事自体が、戦後の閉塞状況の一つの表象です。

武将の誰それが、というのは掃いて捨てるほど。
時代が下れば西郷どんと若い僧侶との心中未遂。

昭和天皇の弟宮であり今上陛下の叔父でいらっしゃる高松宮宣仁親王は、海軍兵学校の同級生への恋情を切々と「高松宮日記」に綴っていらっしゃり、妃殿下はそれを禁忌として発禁とはなさっていません。

BL小説は現代発祥と思われていますが、江戸時代にありました。薄本という仲間内で読み合う小説を書く「腐女子」は江戸時代以来です。

こういう日本のおおどかな風景が敗戦を機に、いきなり罪と恥の色に塗り替えられてしまうのです。古来の日本の伝統で、激しいヘイトにまでは至りませんでしたがLGBTとその家族にとって息苦しい閉塞状況は醸成されました。そんな基礎歴史すら、杉田水脈議員は学んでいません。さして難しい歴史でもないのに学ばず、口から出放題の思い込みによるLGBT論は、傲慢です。
そしてその無知の傲慢さが、多くの人々の心を傷つけました。
Bの某大保守政治家はさすがにもう傷つきはしないでしょうが、杉田氏は敵に回してしましました。薨去された某宮様はGです。某宮家の女王が嫁がれたお方もG。

 マイノリティと言っても、ある統計によればその存在は人口の10%以上、もともと統計しづらい分野なので、一説によれば潜在的なそれを含めると20%という計算もあります。約10人に一人か、それ以上。レアというほどではありません。GHQ経由での教育上の強い刷り込みがなかった戦前に遡れば、もっとでしょう。皆、沈黙しているだけのことで数は多く、したがって高額納税者を含め納税者も有権者も意想外に多いのです。彼らのすべてが杉田発言により、自民党への支持を放棄するほど愚かだとは全く思いませんが、杉田議員個人は相当数の支持票をこれで失ったであろうこと、自覚すべきでしょう。まっとうな愛国のLGBTがいないとでも思ったのでしょうか。LGBTにはそれぞれ両親もいれば兄弟も、心を寄せる人々も大勢います。
牽強付会の擁護をした「保守」の人たちは、擁護により問題を不必要に長引かせ激化させ杉田議員を失速させる手伝いをしたようなものだと思い知るべきでしょう。その反動が、今ツケとして杉田議員に来ています。

杉田議員論文への、細部にわたる抗議と異論は、トド子さん二つの記事含めコメント欄に網羅されていると思います。

 

杉田水脈氏の不見識とそれに便乗する人権屋ニダ♪

2018-09-15 18:35:14 

 杉田水脈の愚かさとLGBT運動家のバトルはアホくさニダ♪
(2018-09-11 11:14:48 )

こんな記事をアップすると「お前もレズなんだろう」というたぐいの、北京原人並みのヘイト・コメントが来るかもしれませんが、それなら杉田議員は自民党がこれまで営々と築き上げてきた性的マイノリティ(実はマイノリティというほどでもない)への理解と受け入れ、擁護の堡塁を突き崩してしまった反逆者だという観点に文句が言えますか?

杉田議員は自民党への反逆者なのです。

この騒動を機に自民党の綱領にざっと目を通してみて、意外で驚いたのですが目配りが行き届き、優しい眼差しの、かといって過剰擁護にも陥らない冷静な文言の羅列なのです。

時間が十分ではなく、順不同スクショで申し訳ないのですが全文は自民党の該当サイトでチェックしてください。

 

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LGBTに関するわが党の政策について 自民党

 

https://www.jimin.jp/news/policy/137893.html

 

 

 

杉田議員が自民党に弓引く反逆者であるという意味が、お解りいただけたでしょうか。牽強付会の擁護をした人たちも同類です。

この人の保育所開設を懇望するお母さんと、保育所とへ放った侮蔑の言葉には今回は触れませんが、何か基本で・・・・人を見る眼差しに上から目線の冷ややかなトゲを感じてしまいます。

他者の痛みを想像力で分かち合えるのが、成熟した人としての基本です。

政治家として無能だとは思いません。政治の世界の身過ぎ世過ぎには長けていらっしゃるし(皮肉を込めてですが)、この機会に自らの言説に対して思慮深くあることを望みます。

 

 

祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え 
  

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