この前、長男夫婦が来て、夫婦して夕食を作ってくれたときの話なのだが、長男はマーボ麺、長男の嫁は茶碗蒸しを作ってくれた。二人ともスマホを見ながら、料理を進めている。どうも、どこかのレシピのサイトを見ているのだろうか?一昔、料理好きな人は、雑誌に乗っているレシピを切り抜いて、ファイリングしたり、熱心な人はノートに書き写したものだが、今は、スマホで検索していけば、どんな料理のレシピも目にすることが出来る。最近では、作っている様子を動画で紹介するサイトもあるようだ。これまでにも、インターネットにはレシピのサイトがあることは私も知っていた。キッコーマンのサイトとか、キューピーのサイトとか、その他、テレビの料理番組のサイトとかでレシピが紹介されていた。私も、たまには参考にさせてもらっていた。ただし、パソコンでは料理している場に映し出すには一手間を要していたが、スマホならばどこへでも持ち歩け、料理の最中に、レシピを確認しながら調理を進めることができる。これは使わない手はないだろう!
調理が終わって、食卓に着いて、食べ始めると、長男の嫁は、「この茶碗蒸し、少しゆるくない?」「きっとレシピがゆるいやつだったんだね!」という。長男は、「でも、味はいいよ!」とホローする。そう言えば、インターネットを見ていると、レシピは膨大にある。その中のどれが美味しくてどれがそれ程でもないのか、その判別は難しい。「クックパッド」などは、同じ料理でも、何十種類ものレシピが公開されている。これでは、本当に迷ってしまう。まあ、コメントなどの欄を丹念に見て行けば、レシピに従って作った感想等も載っているので、そうした評価を基に、自分に一番あっていそうなレシピを選んで作ってみるのが良いのだろうと思う。
ところで、話は少し変わる。食材探しにスーパーマーケットへ行ってみると、若い主婦らしい人がスマホ片手に食材選びをしているのを目にすることが増えてきた。おそらく、スマホでレシピを探して、そのレシピに従って食材を調達しているのだろう。今までならば、何を作ろうかと決めたら、必要な食材をメモってもって行き、買い物をしたところだが、今は、スマホが大活躍というところだ。確かに、メモって行っても、その食材がないということもしばしばあること。スマホならば、良さそうな食材があったら、その食材に合わせてレシピを検索し、他に必要な食材を調達することも可能なわけだ。世の中、便利になったものだ。
ところで、レシピを見れば、だれでも同じように調理できるかというと、どうもそうではないようだ。幾らレシピがあるといっても、調味料の微妙な加減は、作る人任せ、せっかく途中までレシピ通りに作っていっても、最後の最後で、どんでん返しということもある。調味料の特徴をきちんと頭に入れておくことは欠かせないことなのだろう!スマホ時代になっても、最低限の基本は身に付けておく必要がありそうだ。