天瀬ひみかのブログ 『不思議の国のAmase』 AMaSe IN WONDeRLaND

僕たちの旅、ここではないどこか、幸福な場所へ。

闇の遺伝子、光の遺伝子 ━━ 聖都ジオンへの道標としての〈コードロジー〉 ━━

2013-12-21 20:49:12 | 日記


コードロジー・システムは、アカシックレコードの完全なる写し、その暗号の完全なる解読システムである。

その意味で、このシステムはVALIS(巨大にして能動的な生ける情報システム)そのものである。

ちなみにアカシックレコードとは、アストラルコード(人間の肉体、魂、スピリット、行動と感情といった全てを支配する星幽力)によって記された、人類全体と私たち個々の人間に与えられている運命のシナリオのことである。

このアストラルコードが私たち人間に及ぼす支配力は非常に絶大で、たとえば聖者と呼ばれるような人物であっても、このアストラルコードの支配から完全に自由である訳ではない。

そうした聖者が私たちと同じく人としての肉体を持っている以上、その物質的肉体とそこから生み出されてくる欲求と生体感情は、アストラルコードの支配を私たち同様に被ってしまう。

このアストラルコードの専制的な威力は、人間の遺伝子コードの作用にさえ先立つものでありその絶対的な影響は、三と四の時空連続体を通して、現象界に生起する全ての事象、それに関わる偶然と必然、私たちの肉体、感情、スピリット、そして私たちの行動と感情といった全ての範囲に及ぶ。

その事実を証すように、イエスは十字架の上で苦悶に満ちた非業の死を遂げ、仏陀はキノコの食あたりによって激しい下痢を起こして死んだ。

そうした逸話からも分かる通り、聖者たちでさえ、この世において神のように不死の存在になることは出来ないし(たとえば「不死の人」と謳われるサンジェルマンがいくら超人的に長命であったと仮定したとしても、彼が今この現代の街角にひょっこり姿を現すことはない)、聖者たちが何一つ過ちを犯さずに完全に清らかなままでその人生を終えられる訳でもない。

また、聖者と呼ばれる人々を含め、地球に暮らす私たち人間の全ては、唯の一人の例外もなく自らの内に恐るべき「悪魔の遺伝子」を内包している。(ちなみに、「真の光の遺伝子」は通常の人間の内には先天的には全く存在していない。また、光と闇が混在する「薄明の遺伝子」と呼ばれるものは「悪魔の遺伝子」の陰に潜在的なものとして存在する。)

通常の人間は、この「悪魔の遺伝子」がミスリードするベクトルに向かってひたすら盲目的に生き、その短い人生においてカルマの失敗を山のように積み重ねる。仮に人が決意して何か尊い善を行おうとしても、残念なことに、その善行は決して「光のみ」の行為とはならない。

また、私たちはことさら善行を意識せず、ただ市井の人として日々を普通に生きていくだけで意識的であれ無意識にであれ、多くの罪を犯し続けている。たとえば、この三次元物質界地球の上で生きるために、人は誰であれ、自分や家族の糧を得るためのお金を稼がなければならない。しかし、四次元の悪しき力の支配下にある世界に歯車として組み込まれた無力な個人は、一つの罪も犯さずに一円を稼ぐことさえ出来ない。

ただ、聖者と呼ばれる少数の特別な人たちは、普通の人間よりも遥かに、魔界コードがもたらそうとする現象化のベクトルを、「自然の摂理」と「ロゴスの法理」に最大限に反せぬ形に差し向けることが出来る。それが彼ら聖者の偉大な点であり、俗人たちが聖者の残した貴重な教えを見習わなければならない理由なのである。

さて、アストラルコードには、「光の天使コード」と「薄明の人間的コード」と「闇の魔界コード」の三種がある。

普通の人間は、光の天使コードが自分に来た場合でも、それを善用することがほとんど出来ない。しかし、闇の魔界コードが来た時は逆に、それを意識的であれ無意識にであれ、活発に現象化させてしまう。

これとは異なり、聖者は、光の天使コードを神の御意志に適うように意識的に善用し、闇の魔界コードが来た時には意識的にその悪しき力を低減させるように必死に心を砕く。それでも、悲しいことに自分の中に潜在する魔界コードそれ自体を根絶することが出来る訳ではない。

よって、もし誰かが「光のみの人生」を生きようと思うなら、それを願う人は、魔界のアストラルコードによって形成されている、私たちを真の光から遮るあの憎むべき巨大な「黒い壁」(ディックの言う「鉄の牢獄」)を是が非にも突破しなければならない訳であるが、これまでの人類の歴史において、それを成し遂げた人は、聖者と呼ばれる人々を含めても一人とて存在しない。

その事実は、確かに私たちの目には絶望のようにも映る。




だが、それがどうしたというのか。

この圧倒的な絶望を前に、それでもその過酷な事実から決して目を背けることなく、それらの現実を全て現実として踏まえた上で、それでも「光のみの世界」の到来を心の底から希求する私たちは、コードロジー・システムを通して、光と闇の隠された意図を極限まで精緻に読み解き、そこから構築された新たな叡智を最後の聖戦の武器として掲げ、やがては遂に私たち人類を太古の時より支配し続けてきたアストラルの「黒い壁」を突破し、その彼方に切り拓かれた希望の新たな空間に、新生した人と無垢なる動物たち、すなわち「光のみの存在」だけが集う約束の地ジオンを築き上げることを、決して諦めることはないのだから。