伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

見詰めるべきは自分の良心

2013-05-13 10:48:00 | 再検証シリーズ

愛語(あいご)(2011-09-26)

禅僧である良寛(りょうかん)さんの心中には、禅宗の開祖・道元(どうげん)が示された愛語(あいご)の精神が生きていました。
良寛さんは、まじめに、不器用に、愛語の精神で生きることを生涯守り、実行されました。
愛語とは、要するに自分の生活の中で、
1.他人に対しては、「良い言葉」「愛情の在る言葉」しか発しないことを、自分の修行の柱とするのです。
2.言葉にしない時は、黙って心中で他人へ「愛情のある言葉」を思うのです。
3.言葉に出来ない時は、黙って「愛情のある行動」を他人にします。
人間とは、生活の中でこれを実践するだけでも悟りが開けます。

雑多な厳しい社会生活の中だからこそ、これが修行に成るのです。
心中でも他人に「コノヤロ~」なんて思いますと、その後の自分の気分が悪いものです。
この時に吸う空気の気配(磁気)は、体内ではガン細胞の食糧と成ります。人間は誰でも全員が、体内では善玉細胞とガン細胞の両方が常に待機していることを忘れては生けません。両方ともに肉体に必要な「バランス」の役割をしています。

不器用な良寛の愛語のエピソードがあります。
良寛の親類には、不良の生活に進みつつある甥っ子(良寛の弟の息子)が一人いました。
良寛は、子供に何かを言って欲しいと弟から頼まれて、家に一週間ほど滞在しました。
しかし、良寛は甥の生活ぶりを黙って見ているだけで、甥に何も言いませんでした。
無理も無いです。口下手で不器用な良寛は、甥に何か言いたかったのですが、ほんとうに言葉が出なかったのです。

そして、何も言えないまま弟の家の滞在が一週間も過ぎましたので、良寛は甥がいる時に帰る身支度を始めました。
玄関先で良寛は、甥に自分のワラジのヒモを結ぶのを頼みました。
甥が屈み込んで、ワラジを結んでくれる後頭部を見詰めていた良寛には、
1.この子の先行きを思う心配な気持ち。
2.何も言うことも、正すことも出来ない良寛自身の不甲斐なさ。
3.良寛には子供がいませんので、甥に期待する先祖の気持ち。
4.甥への愛情の気持ち。
などなどの気持ちが、湧き起こりました。

この時に良寛の目から涙がこぼれ、かがむ甥の首筋へと落ちました。
良寛は、泣きながら甥の前から無言でトボトボと去って行かれました。
この日から、甥の生活はガラリと変わり、親孝行な息子に成りました。
愛情から湧き出る涙は、100の言葉以上に甥には効きました。

やはりただの涙では無かったのです。
甥のためを思うと、色んな思いが愛情から起こり、愛語が凝縮された聖なる涙でした。
自分の子供の先行きを心配して悩む親は多いです。でも、
1.静観する気持ち。
2.愛情からの視点。
などを親が持つことが大切です。
これが極まって出てくる涙は、尊い涙です。
どんな親不孝者でも、親の涙は忘れません。生涯、心に残ります。
あなたにも、覚えがありますか?

(感想)
良寛さんの甥っ子は、良寛の無言の涙を受けて直ぐに立ち直りました。
しかし普通のパターンでは、こうは成らずに継続するものです。そして、親不孝な子供は、数十年後の親の死後に、ふと「あの時の親の涙」を思い出すものです。
その時に子供は、真から深い後悔をします。
でも、「生きる間」に子供が気付ければ、まだマシです。
近年では、死ぬまで気付けない人間も増えています。

死んだ後は、どんな人間でも必ず気付けます。肉体を無くした分、すべての感覚が明瞭と成り目覚め、自分が生きている時に刻んだ磁気記憶を真正面から再体験することに成ります。
言い訳も、逃げることも出来ない状態が、自分の心の世界で起こります。
死後の49日の間に、自分の一生を磁気の世界で何度も再生して体験します。
自分が死んで「磁気の世界」(死後の世界・冥界)に入るときには、テレビの砂嵐のような雑音を実際に聞きます。これが同調するに従って嫌な雑音が消えます。そして、再生が始まります。

この時に再び見た、「あの時の親の涙」とは、非常に自分の魂(心)に響きます。
親の悲しみもリアルに自分が体験します。今で言う3D映画どころか、相手の感情も含めた色んな他からの「思い」を正しく知ることに成ります。
生きている間に、もし反省してフォローが出来ていれば、これも素晴らしい体験として生きます。
しかし、生きる間に一切の反省も出来なければ、死後に「良心に目覚めた自分の魂」は、自分自身を許すことが出来ないのです。
そして、49日間の再生・再体験の期間が過ぎれば、自分から自分自身に相応しい世界へと進んで行きます。

閻魔大王も裁判官も、裁く他人も死後には居ないのです。すべてを自分の良心が判定します。
そして、この良心とは、今の生きている状態でも、常に自分のことを見ているのです。
一番に畏れるべきは、自分自身の「心」(良心・内在神)なのです。
閻魔大王の正体とは、自分自身の良心のことです。だから、慌てることも不要なのです。すでに一緒に居ます。

コノ世で何かを隠匿しようが、逃れようが、関係ないのです。すべてを自分の心が見ています。そして、死後は、「正気に戻った」自分の心が判定します。
すべては完全であり、まったく公平なのです。
自分の良心に従って生きていれば、何も怖がることはありません。
人生の真の勝利者とは、自分の良心に生きた人間のことです。
慌てずに、自分の良心(内在神)と共に生きて行きましょう。

自分の良心に従って生きることは、「道徳」に生きることに成ります。
その国家に、道徳に生きる人間が増えれば、その国には「道徳の柱」が人間として立つことに成ります。
そのような国は、色んな意味で非常に強固な夢の国と成れるのです。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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