不思議な連鎖が歴史の背景に有り

広島の原爆投下に至る過程をさぐったドキュメンタリー番組を見ましたが、私が思いましたことは、
＊　過去に指示した内容の一人歩き、と巨大化。
でした。

会社で言えば、
＊　偉い役員が、部下にアル計画への準備を予算を付けるからやって欲しいと、実際にはまだ半分半分の「迷い」の中で命じた。
＊　それを任されたのは、中堅クラスの社員であり、何とか功績・実績を作って出世をしたい野心に溢れていた。
＊　これは自分が偉くなる大きなチャンスだと燃えた。

＊　ところが、その命じた偉い役員は急死をしてしまった。

＊　中堅クラスの社員はこれを幸いにして、亡くなった役員が「このように言っていた」という伝家の宝刀を最大限に利用した。
中堅クラスの個人的な思想・背景も有ったと思います。

＊　後任で上司として来た、事情がよく分からない新しい役員に対しましても、
「もう決まっていることです」
で押し通して、亡くなった役員が半分半分の気持ちで最初に命じたことを、着々と実行してしまった。

以上は報道の内容とは違うかも知れませんが、私の脳裏のイメージに浮かんだことです。

半分半分の気持ちで過去に出された指示でも、それを書面にしますと、その微妙な気持ち・隠された思惑が消えてしまい、１００％全力の指示と成り変わり・残り・成長して行くのです。

だから、部下に指示を出す時は、
＊　それは徹夜してでも終えて欲しい意味の指示なのか？
＊　べつに出来なくても仕方がないと上司が思っている指示なのか？
このニュアンスを部下に伝えることがカギなのです。

ましてや文書で指示した場合、やはり全力１００％の指示として残って行きます。
誤解を防ぐ意味では、指示内容の最後に、
（これは気持ち５０％期待の指示です）
など追記してあれば、部下はそのニュアンスを理解しやすいとは思いますが、それも変なものです。

家族間の揉め事でも、言われた家族は数年前のことを根に持っていることがあります。
それを言った家族は既に忘れているのですが、言われた方は根に持った内容が巨大化しています。
それが今になって大変なことに成るかも知れません。

よくありますことは、
「あの人は、ナゼ自分に対して怒っているのかが分からない」
ということが有るものです。
これも過去の発言が巨大化して、相手に残っていることが多いものです。

自分が言った言葉は、いつまでも生きて一人歩き・巨大化する言霊（ことだま）であることを知って、配慮して行きましょう。
もし最初に命じた偉い役員が生きていれば、その後の展開はどうなったのでしょうか。。。。


（カレンダーの意味は「月間の自然観察日」）
暑い日は、注意しましょう。

生かして頂いて　有り難う御座います

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